2020年06月27日

速報 6月のFMICS 学生に選ばれる大学になる part1 大学のオンライン授業 今 ホットな最前線を取材しました

 高等教育問題研究会 FMICS 6月例会もZOOMミーティングによる開催といたします。
 問題提起は、前「大学ランキング」編集長で朝日新聞社教育総合本部教育コーディネーター・朝日新聞EduAアドバイザーの中村正史さまにお願いいたします。
 今、多くの教育関係の新聞記者の中で、最も最前線にいらっしゃいます。ご参加に当たっては、必ずお目通しください。
「立ち入り禁止でも授業は止めない 立教大経営学部の覚悟とは」
「ICUが全授業オンライン化にいち早く踏み切った舞台裏 新学長が明かす」
「コロナ前にはもう戻れない 「20年板書」教員の新境地」
「慶応SFCの「最高の授業」がスタート さっそく記者も聴講させてもらった」

■中村さまからのメッセージ
 新型コロナウイルスによる非常事態宣言で大学のキャンパスは封鎖され、多くの大学はやむを得ずオンライン授業に切り替えました。一時しのぎと思っている教職員が大半ですが、コロナがいったん収束しても再び流行する可能性があります。対面授業を前提としていた大学にとっては未曽有の危機です。
 オンライン授業への対応のスピード、熱意は大学・学部によってまちまちで、対面授業に近いインタラクティブな授業を展開しているところ、大学執行部からの指示で仕方なく形だけのオンライン授業をしているところ、対面授業が再開されるのをただ待っているところなど、取り組みの「格差」が広がっています。
 この差はどこから生じるのでしょうか。さまざまな大学の現場を取材していくうちに、興味深いことに気づきました。オンライン授業への対応、学費減免を求める学生への対応など、新型コロナへの対応は、ふだんは見えにくい大学の本音や本当の姿が出てしまいます。その大学が本当は何を大切にしているのかが白日の下にさらされるのです。
 大学教員はオンライン授業の経験などない人がほとんどで、Zoom を使うのも初めてという人ばかり。学生のWiFi環境や学内のLMSへの負荷など様々な課題に直面しました。
 しかし、やむを得ず取り組み始めた教員の中から「やってみたら意外に使える」「対面授業より効率がいい面がある」「今までの自分の授業とは組み立てをガラリと変えた」「自分の授業を見直すきっかけになった」といった声が出ています。「今までは授業中に学生がこっちを見ているから、ちゃんと授業ができていると自分で思い込んでいただけではないか」と語る教員もいます。
 一方で、実験や実習、体育や実技にオンラインは向きません。そしてオンライン授業の最大の短所は、キャンパスで人と人とがつながる「場」が持てないことです。大学は授業以外にも大事な要素があります。結局、「大学とは何か」という問いに直面するのです。


【日時】 2020年6月27日(土) 午後8時〜9時30分

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 学生に選ばれる大学になる part1
   大学のオンライン授業 今 ホットな最前線を取材しました


【問題提起】
  中村 正史 ( 前「大学ランキング」編集長
    朝日新聞社教育総合本部教育コーディネーター 朝日新聞EduAアドバイザー)

 コメンテーター
  中村 勝之 (桃山学院大学 経済学部教授)
  森際 孝司 (京都光華女子大学短期大学部 ライフデザイン学科教授)
  宮下 明大 (立命館 東京キャンパス所長)
 司会
  高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 30名
 申込締切 2020年6月24日(水)
 参加費  会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加費の入金を確認の上、当日、ZOOMミーティングのご招待をいたします。

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2020年05月23日

FMICS 5月例会(第725回例会) 今こそ文系人と共に考えたい最先端技術が抱える問題と将来 〜半導体とAIの最新動向〜

■高等教育問題研究会 FMICS 2020年5月例会(第725回)をご案内いたします。
 今般の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、Zoomミーティング形式とさせていただきます。

 半導体とAIの最新動向を整理した上で、世界動向と日本の立ち位置を理解し、これからの世の中がどうなっていくのか、どのように私たちは活き抜くべきかを、皆さまといっしょに考えることといたします。
 ご参加の皆さまには、事前に資料をお送りいたします。指定課題を提出の上、ご参加ください

■冨吉さまからのメッセージ
近年、AIが飛躍的に進歩しておりAIが人間の仕事を奪い始めると言われています。AIは半導体がその主たる構成物ですので、最新の半導体やAIの動向を把握することが、難物のAIと共存して行く上で必要であると考えます。
 しかし、AIとか半導体と云うと難しい数式や化学式が出てくるのでちょっと…と尻込みされておられる文系の方が多いのではないでしょうか。
 難しい数式や化学式は一切ナシ。最先端の半導体デバイスとAIについてご紹介させて頂き、なんとなくでも理解して頂きたいと考えております。
 その上で、これから半導体やAI、そしてそれらを取り巻く状況の中、どのように生き抜いて行くのが良いのか、ご一緒に考えさせて頂ければと思っております。

【日時】 2020年5月23日(土) 午後8時〜9時30分

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 今こそ文系人と共に考えたい最先端技術が抱える問題と将来 
     〜半導体とAIの最新動向〜


【問題提起】
  冨吉 力生 (半導体製造装置会社研究員)
【コメンテーター】
  野村 典文 (伊藤忠テクノソリューションズ技術士・早稲田大学非常勤講師)
  出光 直樹 (横浜市立大学アドミッション課専門職・学務准教授)
  城内 康文 (早稲田大学文化構想学部1年)
【司会】
  高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授) 

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
■参加定員 20名
■申込締切 2020年5月19日(火)
 参加エントリーをいただきますと参加費(会員の場合は年会費も)の入金を確認の上、事務局から資料を送付いたします。当日、ZOOMミーティングのご招待をいたします。

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2020年05月07日

遠隔授業で学力は下がるから9月新学期説?

 突如として湧き出た話、9月新学期。新型コロナの影響で、9月新学期に制度移行するのは、時間と資源とエネルギーの無駄である。

 恐らく若い人達には分からないだろう。通年授業が普通だった大学業界において「セメスター制」革命が吹き荒れたのは1990年代終盤。これとてその本質は「諸外国が…」という同調圧力に過ぎなかったのだが、それが「短期間で集中的に学修した方が…」という美辞麗句にほだされて今や普通のカリキュラム・システムになっている。一部の大学で実施されている「クォータ制」も事の本質は同じである。その反面、カリキュラム・システムの変更が学ぶ者の学力にどう影響するのか、この点について体系的に調査・研究された事実は、皆無に等しいと言っていいだろう。何でもそうだが、大幅なシステム変更を画策するのであれば、そのことによって分析対象が大幅に良化することを証明しなければならない。9月新学期を本気で検討するなら、コロナ対応とは別の基準で検討する必要がある。

 前置きが長くなったが、今般の事情で遠隔授業を中心に行われるようになった。事情が事情だけに仕方ない部分はある反面、これまで遠隔授業を実際にやってみた実感としては対面授業と遠隔授業、両者で学力面での有意差は「確認されない」だろうということである。遠隔でミニッツペーパーもどきの作成課題を学生に与えたのだが、それを実際に採点してみて、対面でやっても大差ないだろうというのがその感覚的根拠である。ちょっとしたことであるが、ある程度の文量を書かせる課題において、資料等からそのまま抜き出すだけのものと自分なりに考えて自分の言葉で書こうとするのとでは雲泥の差がある。そして、自分の言葉でまとめようと苦闘する学生ほど追加情報に敏感である。おそらくだが、追加情報に敏感な学生は対面授業でも敏感に反応する。鈍感な者は何をやっても鈍感なものである。少なくともボリュームゾーンにとって、遠隔授業による学力低下という悪影響を受けることは少ないだろうから、これを理由に新学期を9月に移行したところで(学力で見た)状況の本質は変わらないだろう。

 無論、反論もあるだろう。そのいい例として、アクティブラーニングで学力が上がったという事例報告は数多あるが、そのほぼ全てが偏差値の高い所謂上位校の為せる業であるという事実はあまり知られていない。それを真似た所で意味は皆無、われわれが中心に据えるボリュームゾーンの若者には有効に機能しないだろう。

 学期をずらすことは時間のタイミングをずらすだけのことだから、教科内容が不変である限り、9月新学期という制度変更は事の本質を大きく変えないだろう。むしろ、制度を定着させるまでに投入された有形無形のコストをその後の定着で回収できる保証はない。このコスト増が大学経営を圧迫させる事になる。そう考えるとき、9月新学期説は大学大粛清の幕開けなのかもしれない。

 それを避けたいのなら、早急に(段階的にせよ)対面授業を復活させる方策を模索することである。これが私立学校の経営状況にとっても、教職員および学生のメンタルヘルスにとっても最善の方策である。

(中村 勝之)

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新型コロナで帰省できなくなった学生に“仕送り

 新潟県燕市は政府が緊急事態宣言を発令した7都道府県からの帰省を自粛している学生を応援しようと地元の有志と協力し地元産コシヒカリや食品を無料で贈るサービスを始めた。提供するのはコシヒカリ5キロ、きゅうり、みそ、漬物、市提供の布製マスクなど計6点。燕市出身で7都道府県に住む18〜30歳の学生が対象、市が4月10日に発表するとツイッターなどで話題になり、13日午前までに170件を超える応募があった。
 燕市は発令区域との往来自粛を呼びかけていたところ、市民から「かわいそうだ。何かしてあげたい」と声が上がり、支援の動きが始まったとのこと。市民有志がお金を集め、農家からコメを買い上げて市に寄付。きゅうり、みそ、漬物は農家が提供、送料とマスク代は市が負担。同市産のコシヒカリは減農薬で「県特別栽培農産物」に認証され、もちもちして冷めても甘いという。鈴木力市長も農場で荷造りに参加、市長は「古里はいつでも帰れる温かいところ。帰省の自粛を頼むのもつらいが、言われた学生もつらいと思う」と述べた。市民有志の一人でもある農家の男性は「身土不二という言葉もある。少しくらい笑顔になってもらえれば」と話した。(毎日新聞2020年4月14日より

 市からの“仕送り”に添えられた市長のメッセージ『燕市への帰省を自粛している学生の皆さんへ』を紹介。「燕市では、5月6日までの間、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言が発令された区域から燕市への往来について自粛をお願いしています。さびしく不安な気持ちでいっぱいな皆さんに対しても、ふるさと燕市へ帰省しないでほしいとお願いすることになってしまい。大変申し訳なく思っています。そんなとき、私と同じように皆さんのことを心配する市内事業者の方々から、せめて、お米だけでも届けてあげたいという声をいただきました。とても素晴らしい取り組みだと思い。すぐに実行することとしました。燕市で収穫されたコシヒカリ5キロと手作りの布製マスク1枚を手配していたところ、支援の輪がどんどん広がり、味噌や漬物もお届けできることになりました。おいしいご飯をモリモリ食べて、少しでも元気を出してほしいと思います。燕市はいつでも皆さんを応援しています。新型コロナウイルスに負けることなく、この難局を乗り越えられるよう、一緒に頑張りましょう。令和2年4月 燕市長 鈴木力

 京都大学の山中伸弥教授は『新型コロナウイルス情報発信』にて「新型コロナウイルスに対する対策は微妙な手綱さばきが求められます。緩めすぎると感染者の急増と医療崩壊を招きます。締めすぎると、休業自粛をお願いしている方々の生活が崩壊し、また抗体を持つ人の数がなかなか増えないため、第3波、第4波に対して脆弱になります。」と述べている。次号発刊時には大学再開を願って・・・。

(宮本 輝)

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2020年04月28日

【限定Zoom開催】4月例会(第724回例会) 激変2021・2022年就活戦線を読む VUCA時代の就職活動 学生・大学・企業がなすべきことは何か

<2020/4/27更新: 限定メンバーによりZoom開催を試行します>
 高等教育問題研究会FMICS4月例会につきましては、無参加者開催を会報「FMICS BIG EGG」でご案内いたしました。
 最新のコミュニケーションツールであるZOOM開催が可能であることを知りました。
 なんとか食らいつき、試行的に4月28日(火)に、先の渡辺さんが問題提起をされた2月例会にご参加いただきました皆さまを中心にご案内を差し上げ開催いたします。

■高等教育問題研究会 FMICS 2020年4月例会(第723回)をご案内いたします。
 今般の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、月例会の開催が難しいことから、 FMICS 40年間で初めての試みとなりますが、無参加者例会とさせていただきます。問題提起渡辺さんと質問者高橋、事務局米田により対談形式でお話しをまとめまして、紙上報告とさせていただきます。


■2月例会では、渡辺茂晃さんは、インターンシップ花盛りの就活動向をデータをして語ってくださいました。インターンシップは、巧妙に企業が作り上げたキッザニアであること。インターンシップ代行業の社員に憧れて入社してしまうなど、少なくない学生はフィーリングカップル5対5、恋愛ゲームのノリで企業を決めていること。学生の企業理解不足からミスマッチングが起こっていることなど、「劇場型インターンシップ」の落とし穴を指摘されました。

■当初3月例会への渡辺さんのメッセージです。
新型コロナで就活はどうなったのか?
 新型コロナウイルスの感染拡大で、就活情報サイトが開催する合同説明会や大学内で開催する学内企業説明会、企業の個別企業説明会などが一斉に中止・延期になりました。また、採用選考に関しても、WEB・動画面接などで対応する企業が現れています。学生優位の売り手市場が続く中、インターンシップに参加して早めに動いていた学生がいる一方、就活は3月から動き始めようとしていた学生もいます。日程的には就活は解禁したものの、実際には説明会参加や選考を受けるなど、学生の就職活動は制約される事態となってしまいました。2021年卒者の就職活動はどのように進んでいるのかを検証します。


■4月例会では、大きく変わった最新の就活環境について紹介していただきます。
 VUCA時代の就活、何をする?
 就活を控えた学生たちに「今は予測不能なVUCA(ブーカ=変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)時代であることを認識したうえで、働き方や仕事選びを考えてほしい」と伝えてきましたが、新型コロナの感染拡大でまさにVUCAを実感する事態になってしまいました。ヒト、モノ、カネの流れが止まり、経済活動が停滞しています。企業の採用活動はWEB面接の導入や少人数での面接によって静かに、ゆっくりと進んでいます。
 現4年生は就活がなかなか進まなくても慌てないでください。企業は東京五輪の延期によって、後ろを気にせずに採用活動を慎重かつ確実に進めています。採用選考の準備はもちろんこと、就職後に必要になるであろう知識の吸収やスキル磨きに努めてください。3年生は夏のインターンシップに向けた準備を始める時期でしょうが、夏に実施する企業があるかどうか今のところ分かりません。焦ることなくいつインターンが始まっても参加できるように準備してください。特に、世の中にはどんな業界・企業があるのか、どんな商品やサービスを提供して企業活動をしているのかを見てみましょう。新聞を見てください。こんな状況だからこそ、業界や企業のつながりが分かりやすい状態になっています。
 就職活動は採用する企業と就職する学生の両者がいて成り立ちます。学生だけが焦っても仕方ありません。今できることは何かを考え取り組んでください。VUCA時代に求められる能力には、課題を見つけてその克服法を考え、最後までやり抜く力が必要だと言われています。


■お願い■
 皆さまには、渡辺さんへの質問をお願いします。mail2020@fmics.org までお送りください。4月24日(金)必着

【日時】 2020年4月28日(火)午後9時〜

【テーマ】 激変2021・2022年就活戦線を読む
  VUCA時代の就職活動
  学生・大学・企業がなすべきことは何か


【問題提起】
  渡辺 茂晃 (日経HRコンテンツ事業部長/元 桜美林大学 大学アドミニストレーション研究科非常勤講師)【コーディネーター】
  高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授) 

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タグ:渡辺 茂晃
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2020年04月18日

【開催中止】速報 4月のFMICS 自分ごとのSDGsの感度を高めるためのワークショップ

<2020/3/28 更新>
 2020年4月18日開催予定の月例会は、今般の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開催を中止いたします。状況が整いました段階で再度企画を練り上げまして、ご案内いたします。

 2019年11・12月例会で取り上げましたSDGsの第3弾となるプログラムです。

 SDGsを自分事にするために、日頃からSDGsへの感性を磨いておきたいものです。

 関東学院大学と伊藤忠で実践されているSDGs体感トレーニングと朝日新聞社NIE事務局の「SDGs×NIE」メソッド(ワークショップ)=SDGsの17アイコンをデザインした付箋と当日の朝刊を組み合わせたSDGsの導入学習ワークショップで、空中戦ではない手足と頭を使うSDGsを体感していただきます。

 皆さまには、お仲間はもちろん、ご夫婦、親子での参加を歓迎いたします。

【日時】 2020年4月18日(土)

【会場】 伊藤忠 霞ヶ関会議室 or 大崎会議室

【テーマ】 やわらかく入門してちょっと応用まで −3−
 自分ごとのSDGsの感度を高めるためのワークショップを体感しませんか


【問題提起】
 杉原 亨 (関東学院大学 高等教育研究・開発センター准教授)
 野村 典文 (伊藤忠 テクノソリューションズ技監)
 遊佐 美恵子 (朝日新聞 東京本社NIE事務局)

【協力】
 白銀 泰 (朝日新聞東京本社 NIE事務局長)
 渡邊 桃伯子 (ともクリエーションズ 代表取締役)
 光村 剛 (大妻中野中学高等学校 教諭企画室長)
 黒沼 靖史 (聖徳大学附属女子中学高等学校 美術教諭)
 神戸 悟 (大学入試リサーチャー)
 中村 勝之 (桃山学院大学経済学部 教授)
 椿 仁三 (千葉県立小金高等学校 教諭)
 江連 千佳 (津田塾大学総合政策学部 1年)


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2020年04月08日

会報 『BIG EGG』 2020年5月号 発送作業

会報「BIG EGG」は、当面は事務局にて発送いたします

環境が整い次第、お力添えをお願いいたします。


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2020年04月02日

不測(不足)の事態にこそ

 人類の歴史は経済活動の拡大に伴う地域間交流と不測の事態との戦いの歴史でもある。不測な事態の代表的なものは戦争であるが、感染症も不測の事態をもたらす。まさに今の状況は人類がこれまで格闘してきた感染症との戦いの再現であるともいえる。

 感染症とは直接関係はないが、こうした経済システムにおける不測の事態に陥った際に持ち出される2人の偉大な学者、それがJ.M.ケインズとJ.A.シュンペーターである。ケインズについては以前話させてもらったが、ここでは再登場してもらおう。

 ケインズ登場以前の経済学の世界では、(短期的には)すべての市場、とりわけ労働市場が需給変化に対してスムーズに調整される状況が前提されていた。1929年に起こった「世界恐慌」においても同様のスタンスであった。これは歴史が証明する事であったが、当時の経済学者が想定してた市場の調整機能は働かなかった。ここで詳細を語るのは避けるが、ケインズは労働市場が需給調整を帰納しない世界を想定したときに何が起こるのかを明らかにした。そして、不測の事態の招来に際して政府の財政出動が極めて重要であることを明らかにした。

 いま、現政権が今般の事情に際して生活に困窮する個人や中小事業者を対象に現金給付を議論している。ここで重要な論点は、対象とする個人・事業主を何らかの基準で区別するか否かである。感情論的にはそこまで困窮していない人々にまで支給対象とすることに反対する論調があるが、ケインズの着想で言えば、支給対象を区分しても全員一律支給としても、結果は変わらない。たとえば、100の人口を抱える国があって、何らかの事情で生活に困窮事態に陥ったとする。このとき、政府が総額100だけの現金を所得補償として給付する状況を考える。もし全員に一律支給すると、一人当たり1だけの現金が支給される一方、事情を精査して10だけの人口を選べば彼らに10だけの現金を支給することになる。いずれの場合も人々が支給された現金のうち60%を実際の生活維持に充当したとすると、一律支給も選択支給も60だけの消費が増えることになる。この消費増加が巡り巡れば、結果的に国全体で150の所得が増える計算になる。誰に給付しようが総額が変化しない限り結果は一切変わらない。これはマクロ経済学の教科書でいう「乗数効果」の教える所である。

 ただし、現金給付という財政出動はそのきっかけに過ぎない。それをもらった瞬間にどう使うのかが問題となる。「将来のために残しておこう」では何にもならない。ケインズが今も生きているのなら、「誰が給付をもらおうと問題ではない。もらった給付はどんどん使え!」と叫んでいるだろう。

(中村 勝之)

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「自分」株式会社

 日本経済新聞(2020年3月31日)「大機小機」にて新型コロナウイルス流行の影響による入社式の中止や延期、自宅待機となった新入社員へ向けて、カナダ・ヨーク大学のモシェ・ミレブスキー教授が「人生100年時代の資産管理術」という本で表した言葉を紹介している。

 一人ひとりが「自分」株式会社の最高経営責任者(CEO)兼最高財務責任者(CFO)として、その企業価値を最大化していきなさい―とミレブスキー氏は教える。就職で文字通り「親」会社から独立し、結婚を機に「合併」。節目のライフイベントでは、配偶者や子どもなど様々な利害関係者も「役員会」での発言を求めてくる。どうさばくかはCEO兼CFOの腕次第。「自分」株式会社に込められた意味は、生涯にわたる長期の視野を持ち、経済的に自律(自立にも通じる)して生きることの大切さ。今その意識を強く持つよう勧めるのは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)がいずれ去った後、世界経済も個人の価値観も大きく変質しているからである。

 極端に落ち込んだ景気を支えるため、各国の政府は未曾有の経済対策を次々に打ち出している。難局を乗り切るため不可欠な財政支出ではあるが、コロナ禍が収まった後に残る膨大な借金をどうするのか。答えはまだない。これと別に、パンデミックのなか一気に普及した遠隔勤務も、働き方を不可逆的に変える可能性がある。経済的にも働き方の面でもより自律した個が求められ、それが「コロナ後」の世界観であると説く。最後に「自分」株式会社の資産を増やすには、自分という人的資本に投資を続けながら、リスクをコントロールし賢くお金を増やしていくことが大切である。最良のCEO兼CFOを目指し、まずは学ぶことから始めようとエールを送った。

 ノーベル医学生理学賞の山中伸弥・京都大教授は、13日開設されたホームページ「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」にて「新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではありません。1年は続く可能性のある長いマラソンです」「ウイルスとの闘いは、有効なワクチンや治療薬が開発されるまで手を抜くことなく続ける必要があります。(中略)社会崩壊も、医療崩壊も起こらない形で、(新しい現実を)ゆっくりと受け入れる必要があります」と述べている。新しい現実を受け入れる4月のスタートとなった。

(宮本 輝)

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【中止】会報 『BIG EGG』 2020年4月号 発送作業

<2020/3/31 更新>
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今回の発送作業も事務局メンバーにて分散して行い、日能研 恵比寿ビルでの作業は中止します。

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2020年4月2日(木) 午後6時〜9時+食事会


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