2020年12月26日

FMICS 2020 シンポジウムのご案内

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 2020年の夏のFMICSシンポジウムは、コロナ禍のため、泣いて馬謖を斬る思いで延期といたしました。
 月例会は、ZOOMを活用しています。「ZOOMでも、FMICSはできるんだ」ということで、全国から多くの皆さまが参集され、時代を切り取るディスカッションで盛り上がっています。

 今年のFMICSシンポジウムは、ZOOMを使い、2020年の最後の土曜日、12月26日(土)午後8時からの開催といたします。

 皆さまには、年末でお忙しいこととは存じますが、2021年を迎えるための元気元気元気をご一緒に束ねたく存じます。今すぐ、12月のスケジュールボードに、赤字でFMICSシンポジウムと書き込んでいただきたくお願いいたします。

 プログラムは、固まり次第お知らせいたします。

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2020年11月21日

速報 11月のFMICS デジタル時代に求められる文系の感性 〜 文系デジタル人材をいかに育てるか 〜

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 いよいよ、デジタル時代を活きることが、リアルな今になります。デジタル時代の到来を意識して、これまで、お上は、データーサイエン教育の必要性を声を大にしてきましたが、今ひとつリアリティーがありませんでした。がぁぁぁ、コロナ禍のもと、世界のデジタル時代の波に乗り遅れていたことが、白日の下に晒されてしまいました。

 菅総理は、デジタル庁を恒久組織にするために関連法案の検討を急ぎ、「新しい成長戦略の柱として我が国の社会経済活動を大転換する改革だ」と強調しています。

 これまで、大学関係者が、カリキュラムを作ったり、学部開設の時には文系・理系の枠で考えることが現実的です。そのため、理系のデジタル人材養成のカタチに比べて、文系のデジタル感性のある人材養成のカタチは、今ひとつ、よく見えませんでした。

 文系大学は、デジタル・データサイエンス対応ということで、一般教養科目の中に、文理共通科目グループ(数学・統計学必須)を作る。2年次以降に、プログラミング系の科目を年次進行に合わせて配置、データ分析の科目を3年次以降に配置するとともに、ゼミナール活動や企業との連携科目でデータ分析とマーケティング等など・・・。

 このあたりの小手先でお茶を濁したカリキュラムの変更で、情報系に生まれ変わりました、DX時代に対応しましたという宣伝文句が並ぶような気がします。勿論、こんなカタチでお茶を濁すことは、もぉぉぉ時代が許しません。

 FMICS人には、基本の「き」をしっかりと踏まえてデジタル時代を活きていただきたいものです。お三方には、私たちに、基本の「き」として、何をしたら良いのかを考えるためのヒントを分けていただきます。

【日時】 2020年11月21日(土)
   研究会 午後8時〜9時30分
Breakoutsession 午後9時30分〜10時30分
   茶話会 午後10時30分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】  デジタル時代に求められる文系の感性
    〜 文系デジタル人材をいかに育てるか 〜


【問題提起】
 野村 典文 (伊藤忠テクノソリューションズ 広域・社会インフラ事業グループ担当役員付エグゼクティブ・プロデューサー / 広島大学特任教授)
 長谷川 克也 (JAXA宇宙科学研究所 研究開発員)
 中村 勝之 (桃山学院大学 経済学部教授)

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2020年11月18日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。
*当日、ミーティングへのご招待をいたします。

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2020年10月24日

FMICS 10月例会(第731回例会) 大学入試改革とコロナ禍 〜 高校と大学の間にただよう★もやもや★はなぜ生まれるのだろう 〜

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 大学と高校はしっかり連携すべきなのにお互いが分かっていないというか、理解しようとしていないのかと思わざるを得ません。大学と高校関係者が同じ場にたっても、何だか越えがたい★モヤモヤ★があるのは、なぜなのでしょうか。

 10月例会のキーワードは★モヤモヤ★です。

 大学と高校はしっかりと連携すべきにもかかわらず、お互いが分かっていないというか、理解しようとしていないのかと思わざるを得ません。大学と高校関係者が同じ場に立っても、何だか越えがたい★モヤモヤ★があるのは、なぜなのでしょうか。皆さまには、おおいに★モヤモヤ★を語っていただきます。ブレイクアウトセッションは、大いに盛り上がることでしょう。

 倉部史記さまからのメッセージです。
 大学卒業時には学士号が授与されますが、そこに併記される専攻名の表記は現在700種類以上。うち6割は特定の1大学にしか存在しません。大学側は独創的な学部をつくる度に「この学科に合う生徒さんにぜひ先生からご案内を」と高校訪問でPRしますが、これではもう不可能です。大学側の施策が高校側に与える影響を、大学関係者はどこまで意識しているでしょうか。
 望まぬ留年や中退に追い込まれる大学生は年々増加。標準年限卒業率が5割を切る大学や学部もあります。しかしその事実を高校側はまったく知りません。進路指導協議会で地元大学のデータを紹介すると、会場の先生方が「初耳だ」と驚きます。生徒・学生のために一番大事なことは、共有できていないのです。
 大学関係者はしばしば、高校の進路指導のあり方に対して不満を漏らします。一方で高校側も、大学側の施策や姿勢に対し、様々な疑問や不満を抱いています。お互いにモヤモヤを抱えたまま、入試を挟んで営業とお客様のような関係をいつまでも続けていて良いのでしょうか。しわ寄せを受けるのは生徒・学生です。そのモヤモヤはできるだけ早く、高大の対話によって解消してしまいましょう。今回の企画が、そのきっかけになればと思います。

【日時】 2020年10月24日(土)
   研究会 午後8時〜9時30分
Breakoutsession 午後9時30分〜10時30分
   茶話会 午後10時30分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 大学入試改革とコロナ禍
   〜 高校と大学の間にただよう★もやもや★はなぜ生まれるのだろう 〜


【問題提起】
 倉部 史記 (進路づくりの講師、高大共創コーディネーター)

【高校からの報告】
 黒沼 靖史 (聖徳大学付属女子中高教諭)
 安田 馨 (安田女子中学高等学校校長補佐)
 椿 仁三千 (千葉県立小金高等学校教諭)
 坂詰 貴司 (芝中学高校教諭)

【コメンテーター】
 出光 直樹 (横浜市立大学アドミッション課専門職・学務准教授 / 元桜美林大学大学アドミニストレーション 研究科非常勤講師)
 一円 尚 (日本橋女学館中学高等学校校長)

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2020年10月21日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。
*当日、ミーティングへのご招待をいたします。

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2020年10月06日

「ひらめく」タイミングは、どこにでも転がっている!

 例会のテーマから容易に話が逸れるFMICS、それ自体は今の時代が方向性を見失っている事を物語っている。そんな現状をまるッと包み込みつつ無茶振り全開の高橋真義先生が代表を務めるFMICS、それを見て「まだ老け込んではいられない」と思いを強くする参加者たち。その中に、真義先生の無茶振りに忠実に応えようと筆を走らせる私がいる。

 さて、今回も真義先生から本欄のお題を頂戴した。それが「ひらめき」である。この言葉は例会後の茶話会(?)の席上で偶々出たもので、それを真義先生が確実に拾い上げつつ広げるだけ広げて、着地点が見出せそうなタイミングで「じゃぁ、かっちゃん。今回の裏巻頭言のネタはこれで」とのたまう真義先生。ここまで読んで噴き出した皆さん、立派なFMICSメンバーですな(笑)

 これで場は和んだだろう。ここから本欄の主題である「ひらめき」について考えてみよう。何かを考えている時にふと思いつく場面に遭遇した経験は誰しも1度はあるだろう。茶話会ではそのタイミングについての話題になった。「風呂に入っている時」「トイレに入っている時」「目覚めた時」「皿洗いしている時」こんな感じの事例だったと記憶している。ただ、こうした事例を列挙するほどに、勘違いする人達が存在する。

『〜すればひらめくんですか?』

 …それは違うだろう。風呂やトイレに入るのは何らかの欲求を満たしたいから。目覚める前の段階では寝ている状態だが、さらにその前段階には「眠たい」という睡眠欲求がある。皿洗いをするのは使ったものを綺麗にして清潔を保ちたいから。人の行動は何らかの欲求充足を目的で為されるが、上記事例から「ひらめき」を期待して為した行動はほとんどないことに気づく。つまり、特定の行動で「ひらめき」を導くことはほぼない(あっても稀だろう)という事である。

 この指摘を逆から見れば、人のあらゆる行動の中に「ひらめき」を導く物が含まれているという事である。こう書いてしまうとキョロキョロ「ひらめき」を探してしまいそうだが、それは必要ない。いや、必要かもしれないが「ひらめき」を意識しない方がいいだろう。

 それはどういう事か? ここを考える起点として、茶話会でも発言のあった〈考えないと「ひらめ」かないよ〉から話を転がしてみよう。「ひらめき」とはある課題の解決のきっかけというニュアンスがあるだろう。無論、課題解決のためには「考える」という行動を為しているが、「ひらめき」の前段階で「考える」がなければならないという事を上記発言は意味している。一方、課題解決が困難に見えるほど「考える」事に日常が支配されがちになるが、我々が人間である限り、日常の中に基本的欲求があるのも確かである。ここを満たさなければ「考える」事すらおぼつかなくなる。そのため、一旦「考える」事を保留して基本的欲求を充足するための行動に切り替える。そう、この行動の【切り替え】、私なりの表現で表せば【目線を変える】事こそが、「ひらめき」のきっかけになるのである。上記「ひらめき」のきっかけの行動で共通している事、それが行動の【切り替え】であり、「考える」事から基本的欲求充足に【目線を変える】事であり、これが茶話会の折に私が若者達に発した質問に対する模範解答である。

 無論、私の提示した模範解答が唯一のものではないし、内実は同じであってもその表現は大いに異なりうる。「ひらめき」のきっかけに限らず大事なのは、試行錯誤を通じて自分の納得する物を見出すこと、それを自分の納得した言葉で表現する事である。君達が数年後にそれを見出せたのであれば、その後の人生において他人の言葉や裏切りに傷つく程度もグッと低くなるだろう。自分で納得した上で発したものなら、仮に他人に理解されなくても「そうなのね」で終了できて、深く悩まなくていいからである。「ひらめき」を起点にあれこれ語ってきたが、行動の【切り替え】や【目線を変える】事はかように重要なのである。

(中村 勝之)

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果たしたい約束

 2020年10月3日(土)日本経済新聞オピニオン面(コメンテーター・上杉素直氏)で損害保険大手のSOMPOホールディングスが今年夏に始めた働き方改革の一環を取り上げ、社員の人生と組織の成長をいかにうまくつなげていくかというテーマにコメントしていた。社員一人ひとりに「あなたの使命は何ですか?」と人生観を正面から問いかけるユニークな試み。コロナ禍による就労環境の激変を奇貨として、桜田謙悟社長がかねてから温めてきた構想を実行に移したとのこと。

 SOMPOが取り入れたのはマイ・ミッションという耳慣れない概念。業務上の目標ではなく、あくまでその人が生涯かけて目指す何かを指す。「日本社会や企業に新しい価値やインパクトを与えていく」など。研修をのぞくと「Zoom(ズーム)」で集まったのは持ち株会社の管理職たち。まずは部長陣が外部講師の助けを借りて自分の人生を見つめ直し、マイ・ミッション・ステートメントを作ってみる。心が動かされるWANT(ウォント)、社会で果たすべき責務のMUST(マスト)、運命が与えた能力のCAN(キャン)。3つの切り口から自分を洗い出し、人生の使命を定義していく。

 部長は、自分のマイ・ミッションを作った経験を生かし、部下のマイ・ミッションづくりに携わる。部下のものの考え方や強みを面談で引き出したうえで、チームの業務を進める中で適切な役割を見つけ出す。この人間対人間のやり取りを促すプロセスこそ、リモートワークであっても結びつきの強いチームを築く土台になる。「仕事帰りに一杯やりながら語り合うノミニケーションの代わりみたいだ」と感じる人もいたそうだ。

 SOMPOが社員への福利厚生や社会活動として個人の使命探しを手伝っているわけではない。桜田社長は約8万人のグループ社員に宛てて8月に発信したメッセージで、働き方改革に取り組む理由に「圧倒的な生産性を発揮し続ける」ことを挙げていた。使命に基づくから高い生産性を発揮し「続ける」のが可能になる。SOMPOが出した答えである。

 朝日新聞「経済気象台」(9月29日(火))ではコピーライター・岩崎俊一氏(2014年67歳逝去)が1993年にセゾン生命保険で使われたコピー「仕事の約束は誰でも守る。遊びの約束をすぐ破ってしまう人が私はさびしい」を紹介し、このところ知人友人とのメールを「コロナ禍が落ち着いたらぜひお会いしましょう。楽しみにしています」と結ぶことが多く、約束は果たしたいとしていた。学生の学び、マイ・ミッションづくりを止めない約束を果たしていきたい。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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2020年09月26日

FMICS 9月例会(第730回例会) 大学淘汰の波に勝つキャンパス・ファシリティ: ポストコロナ 大学経営とキャンパスの変革が不可避な時代へ!

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 キャンパス・ファシリティについては、これまで2017年8月例会と2018年12月例会で取り上げました。今月は、コロナ禍により、大きく変容せざるを得ない大学経営をキャンパス・ファシリティの視座に立って整理いたします。

 経営サイド、教育サイドの関係者には、共に、必要不可欠な検討課題です。是非ご参加ください。

 興津利継さまからのメッセージです。
■ポストコロナと書いて
 『長期の経済停滞と財政危機』と読む
■コロナ禍は「前例主義を払拭し
 時代変化に合わせる」絶好のチャンスだ
■各要素のOn/Offバランスを見直し
 自校に適したキャンパス像を描く

 コロナ禍は来年後半には影を潜めるだろうが、経済そして国の財政に与える打撃は計り知れない。もう少し先と考えていた入学者数減少も、進学率が下がればより早く出現するし、無償化の動きも鈍化するだろう。低空飛行を続ける大学経営には大打撃である。
 ファシリティは建物だけではなく、事業・活動を支える物理的要素の全てであり、人件費に次ぐ2番目の支出要素。活動の内容や構成が変われば必要な器も仕掛けも変わらなくてはならないが、建物という器の寿命は非常に長い。“過去に倣った施設計画”から脱却し、将来変化を十二分に踏まえた計画と実践が避けて通れない時代に既になっている。
 まずは変容すべき大学像に光を当てたい。建学の精神に照らしつつ、人口・社会・技術の変化を真摯に受け止め、社会人を育てる役割に焦点を当てて包括的に検討してみることが必要だ。これまでの研究領域・専門を軸にした改善、既存事務組織の枠組みや所属部署内でPDCAを回すことが包括的検討の答えになるとは考えられない。
 これまでの常識を疑い、真剣に将来のあるべき姿を考えることが重要だ。そうすれば、それを支えるキャンパス・ファシリティの変容像も見えてくるだろう。
 それが見えてきた時に、変容すべき姿にどのように近づけていくのか? 成功事例など皆無に近いが、FMICSの場で様々な意見を出し合うことによって、仮説の糸口を見つけられるようになることを望む。

【日時】 2020年9月26日(土)
   研究会 午後8時〜9時30分
Breakoutsession 午後9時30分〜10時30分

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 ポストコロナ 大学とキャンパスはどう変わるべきか
   〜 キャンパス・ファシリティの変容像を見据えて 〜


【問題提起】
  興津 利継 (竹中工務店 / 元桜美林大学大学アドミニストレーション研究科非常勤講師)
 コメンテーター
  原田 健 (学校法人千葉学園経営企画室担当課長)
  西原 裕貴 (慶応義塾大学 湘南藤沢事務室学事担当課長)
  小西 英行 (多摩大学経営情報学部教授)
  中村 勝之 (桃山学院大学 経済学部教授)

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2020年9月23日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。
*当日、Zoomミーティングへのご招待をいたします。

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2020年09月16日

FMICS流行語大賞ノミネート作品紹介?

アリ社会(コロニー)の詳細の観察から、いわゆる2:6:2の法則や2:8の法則等が主張され、同じ社会的生物である我々に対しても似た分類が適応できるとの主張がある。アリと違って人間は社会全体を対象にした実験が本質的にできないので、我々を2:6:2なり2:8に分類する科学的根拠は乏しい面はある。だが、個々のつたない人生経験を通じて、2:6:2なり2:8という分類はあながち間違っていないという実感があるのも確かである。

 複数の人間の集まるおよそあらゆる組織において、アグレッシブに活動している訳ではないが現実逃避をしている訳でもない階層が存在し、彼らが人間社会の主要層を占めるのはほぼ間違いなく、教育現場における諸課題の大半がこの主要層に関する事項なのもほぼ間違いない。ここでいう主要層を先月例会の文脈に即して「真ん中」と呼ぶが、しかしながら、それが必ず「悲劇」的状況を招く訳ではない。期せずして私の発した「真ん中の悲劇」という言葉が表題の如く今年のFMICS流行語大賞の有力候補になってしまったが、私としてはそこまで汎用性のある表現だと思っていない。その事をここで明らかにしようと思う。

 教育機関をあたかも人間の如く捉え、そこの偏差値、研究成果の認知度、教育実践の充実度等をトータルな「ブランド力」と表現するならば、その力の相違を通じて、各教育機関を2:6:2に大体分類する事ができる。ここで問題になるのは「真ん中」の6であるが、「真ん中」のうちどのpositionにいるのかで状況は相当異なるのは言うまでもない。以下は、大学を念頭に話を進めていく。

 たとえば、「上の2」の境界付近にいる「真ん中」は上の間隙を突こうと虎視眈々と狙っているはずである。間隙が容易に見出せないようであれば無理矢理にでもこじ開けようとするだろう。ただ、そのenergyは組織を構成する教職員・学生から湧き出るものではなく、組織の中で権力や財源を握る層に依存するケースが多いかもしれない。無論、間隙を突くenergyの源泉の1つには、放置すれば今あるpositionから没落してしまう事に対
する「恐れ」があるかもしれない。一方、「下の2」の境界付近にいる「真ん中」は今あるpositionから没落する可能性に対する「恐れ」が相当あるかもしれない。「下の2」の境界付近にある「真ん中」は総じて財政力に乏しい組織が多く、没落はそのまま組織解体につながりかねない。その意味では、最低限今のpositionを維持するためのenergyは組織全体に共有されやすい環境であるのかもしれない。

 ここで重要なことは、組織において強烈な「危機感」が存在するかどうかである。財政力のある大学ではそれこそ「危機意識」と「権力」をかざすことで、ともすれば怠惰な教員を(強制的に)動員することができるし、「危機感」を共有する教職員を集約することもできる。財政力の乏しい大学では没落することの「危機感」が怠惰な教員をも勤勉に変える。こう考えるとき、「上の2」から一定の距離がありつつも「下の2」からも一定の距離のある「真」の「真ん中」に位置する大学には「危機感」が希薄になる傾向にあるのは容易に想像つく。今のpositionを上げようとenergyを投入したところで分厚い壁の前に、そのenergyは持続しない傾向にある。これは上を目指す受験生がそれなりに流入する「ポタポタ効果」の恩恵を享受することでも強化される。この「ポタポタ効果」を享受できる限り、(表現は申し訳ないが)下層受験生の「上澄み」を排除することもできてしまう。変な話、「真の真ん中」の大学は各所で公表される『ランキング』の欄外にいるケースがあるが、それが却って「ポタポタ効果」を誘発し、組織変革へのenergyを削ぐ方向に作用してしまうのである。

 つまり、表題にある「真ん中の悲劇」とは、そのpositioningによって組織変革へのenergyが削がれることがもたらす帰結のことを指すのである。無論、例外はいくらでも指摘することができよう。しかし、組織変革のenergyに乏しい集団にありがちな傾向は、ほぼ共通していると思われる。
  • 些細なことでも組織決定を経なければならないという先入観がはびこっている。別言すれば、教職員が裁量的に動こうとしてもそれを許さない雰囲気が組織に蔓延している。

  • 権力者の周囲には彼らの意に沿った人間しか配置していない。あるいは、権力者の周りに有能な部下が誰もいない。別言すれば、「隙・嫌い」を通じた人員配置が常態化している。

  • 組織変革を叫ぶ言葉が空虚であり、具体化や実行の可能性を含んだ内容になっていない。あるいは、組織変革に際していたずらにリスクを振りかざす。別言すれば、会議において「空中戦」に始終していて、それでenergyを使い果たしている。この辺りは私の大嫌いな経営理論(多摩大学の小西先生、ごめんなさい!)の教科書レベルの内容だろうが、大事なことは関係者の目線が「内向き」になっていることである。

 教職員の目線が内向き傾向である限り、そこで育つ若者の目線も内向き傾向きにならざるを得ない。それを何とも思わないくらい麻痺した教育組織、そういう所に「悲劇」は襲ってくるものである。

(中村 勝之)

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大学キャンパスの新しいかたち

 立命館大学新聞は8月20日までに明らかにしたアンケート結果によると、学部生の2.3%が退学を本格的に考えているとのこと。「どうするか考えている」は7.5%で、退学を視野に入れている学生は計9.8%に上った。休学を視野に考えていると答えた学生は計25.6%いた。

 調査は5〜18日、学生新聞のホームページなどに設けた集計フォームで実施。対象は全学部生約3万2千人、学生証番号を検証した上で1414件の有効回答があった。調査結果によると、低学年や学費が高い学部の学生は、退学や休学を検討する割合が高い傾向にあった。下宿生でも同様の傾向がみられたが、統計上の差があるとまでは言えなかった。また、退学や休学を検討する学生は、ウェブではなく対面授業を希望する人が多かったとのこと。

 アンケートに回答した学生の想いをかみしめながら、2020年2月1日朝日新聞「折々のことば」(鷲田清一氏)を読み返してみた。種村季弘氏『食物漫遊記』から「いかにもうまそうに書くこととうまいものを味わうこととは別のことである」を紹介し、美食家がうまい/まずいを語るのはご自由。それよりも「食べることの実際と夢想との落差」を逆手にとって、記憶や夢想の中にしかないものを「無いからこそ」深く文章で味わう、その悦楽が文明だとドイツ文学者は言う。「羨むべきは文明である」と。茶の湯でもお茶は先送りしたまま、いろいろな趣向を凝らして客をもてなし、そこに至る過程を愉しむと結ぶ。

 また「天声人語」では4年前に94歳で亡くなった青森県弘前市の佐藤初女さんが発した言葉の深みにひかれた記事を掲載していた。「人間関係で行き詰ったときは心を騒がせず休ませます。煮物と一緒。時間を置くとじんわりします」。カトリック教会の活動に関わり、傷ついた人々から相談を受けるようになり、深夜の電話や突然の来訪が増え自宅を増築。山小屋「森のイスキア」を建てて相談者を受け入れてきたとのこと。独特の対人感覚を備えた人で聴く側に徹し、諭すことはない。力点は食に置いた。持論は「ともに食すことともに在ること。言葉を尽くして話すより、深いところで通じ合える」。野菜を育て、収穫し、調理して食べる。その過程をゆっくりと共有した。

 大学キャンパスの新しいかたちの道しるべ、FMICSの英知結集です。

(宮本 輝)

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2020年09月05日

出光ゼミ 101

<9/4 更新:都合により開催時間を90分に短くし、食事会は取りやめました>

egg2.gif●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。

★今回も実会場とZoomミーティングの併用型で実施します。

【日時】 2020年9月5日(土) 午前9時30分〜11時 30分

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室3A
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 昼食会1000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。

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2020年08月29日

FMICS 8月例会(第728回例会) 学生に選ばれる大学になる part3 コロナ禍の大学教育再点検と学生募集

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<6月例会での確認事項>
 コロナ前であろうと、コロナ後であろうと、対面であろうと、オンラインあろうと、大学の学びの本質は変わらない。学生が輝くためには、コロナに責任転嫁することなく、私たちは、学生とどう向き合うか、自分自身をしっかりとプロデュースすべきである。

<7月例会での確認事項>
 コロナは、大学の存在意義を問う。各大学は、教育の質を優先した面接授業か、健康問題を優先した遠隔授業か、多様な意見の折衷案である併用授業か、三者択一の究極の選択を余儀なくされている。多くの大学関係者は、遠隔授業では、教育の質も大学の経営も維持できないという強い危機感を持っている。さらに、学生は、概ね7割が面接授業を要望している。今後、大学人には、ウイルス観と教育観の対立に折り合いをつける智力、世界観、胆力が求められることになる。
(注)文科省は7月27日付の通達で、各大学に感染対策を講じた上で面接授業を原則とし、実施困難な場合は併用授業や遠隔授業を検討するよう要請しています。

 「学生に選ばれる大学になる」をキーワードとして6、7月と月例会を重ねて来ました。総仕上げの8月例会です。コロナで世の中の変化のスピードが猛烈に早くなりました。大学もその埒外にはありません。待ったなしの大学教育の再点検が迫られます。学生に選ばれる大学になるためには、原理原則を見失うことなく、変わることに躊躇したくはありません。

 安田さまが執筆された7月31日付け夕刊フジの「親も知らない今どき入試」の高校の進路担当教諭が語った、「大学にこだわる生徒が減り、学部で大学を選ぶのが主流です。昔のように、どうしても早稲田に入りたいから文系学部を全部受けるという生徒は減っています」という一文に、ハッとさせられます。高校生の大学への入り方が変わり、コロナで、大学生たちは、大学を越えて魅力的な先生の授業を選んで受け始めています。

 20年も前に、当時、桜美林大学の諸星裕教授は、「日本も、授業をコマで売る時代にならないと大学は変わんないよぉぉぉ」と言われていました。日本の大学は、変わることに躊躇してはいられません。変化に対応できない大学は、リングから去らざるを得ないのです。

 30数年間にわたって、大学をはじめとする教育関連情報をデーターと大局観から整理され、書籍・情報誌を通じて発信されていらっしゃる大学通信ゼネラルマネージャー安田賢治さまには、時代を THINK BIG に俯瞰していただきます。

 ●オンライン授業の功罪
 ●入試改革とコロナ禍で来年の学生募集は混沌
 ●受験生への情報提供は十分か
 ●コロナ禍で浮上するには

 安田さまの問題提起に対して、4名の皆さまに、一言をいただきます。ブレイクアウトセッションは、司会者を決めて3〜4名のグループといたします。フラットに語り合うことの醍醐味を体感していただきます。皆さまの情報アンテナがキャッチされたたくさんのヒントを自大学のアクションプランにいかに落とし込むかについては、2回のブレイクアウトセッションで確認いたします。総括は、富山大学教育推進センター教授橋本勝さまにお願いいたします。

 盛りだくさんのプログラムです。8月例会が、多くの教育関係者にとって、輝かしい未来を指し示すカンテラになればと願うばかりです。皆さまには、お仲間をお誘いの上、ご参加下さい。

【日時】 2020年8月29日(土)
   研究会 午後4時〜5時30分
Breakoutsession 午後5時30分〜6時30分

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 学生に選ばれる大学になる part3
   コロナ禍の大学教育再点検と学生募集


【問題提起】
  安田 賢治 (「大学通信」常務取締役・情報調査編集部ゼネラルマネージャー)
 コメンテーター
  小西 英行 (多摩大学 経営情報学部教授)
  中村 勝之 (桃山学院大学 経済学部教授)
  小杉 直美 (北翔大学 教育文化学部教授)
  佐藤 琢磨 (法政大学 学務部学部事務課)
 総括
  橋本 勝 (富山大学 教育推進センター教授)
 司会
  高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2020年8月26日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。初参加の方には、6月例会、7月例会の関係資料を併せて送付いたします。
*当日、Zoomミーティングへのご招待をいたします。

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