2019年11月30日

速報 11月&12月のFMICS 自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる

 SDGsについては、日能研代表の高木幹生さんが FMICSシンポの懇親会の席で、SDGsなら話すよと言ってくださいました。
 高木幹生さんとは、何十年も付き合いがあるにもかかわらず、SDGsについて国連で話をされたり、本を書いたりされていることで、この道では第一人者であることを知りませんでした。
 女性起業家の渡邊桃伯子さんも「私も乗るわよ」と言ってくださいました。
 SDGsで頑張っておられる太陽住建の河原勇輝社長にもお話をいただきます。

 SDGsについては、多方面でいろいろなカタチでの近接が試みられていますが、学問的すぎたり、実践だけだったりとか、今ひとつピンとこないところがあります。
 6割強のSDGsにあまり明るくない多くの方を対象に、SDGsの入門編とちょっと応用編を11月、12月の高等教育問題研究会FMICSの月例会で取り上げ整理したします。

■11月例会
 SDGsの入門編です。事例報告は中学高校を中心といたします。SDGsに造形の深い日能研代表高木幹生さんは、日能研教務部から『SDGs 国連 世界の未来を変えるための17の目標 2030年までのゴール』を上梓されています。読者のREVIEWでは、高評価を得ています。
 *本書を11月、12月例会にご参加の皆さまの指定図書といたします。

 古くからの FMICS人で横浜で起業された渡邊桃伯子さんからのメールです。
太陽住建の河原社長は、お若くて精力的に頑張っていらっしゃいます。先日は、ニューヨークの国連本部で日本の中小企業のSDG'sの事例を英語で話されました。


【日時】 2019年11月30日(土)
    受付 午後3時30分  月例会 午後4時〜7時

【会場】 聖徳大学 生涯学習社会貢献センター(聖徳大学 10号館)

【テーマ】 やわらかく入門してちょっと応用まで
   自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −1−


【問題提起】
●SDGsとは何か
  高木 幹夫 (日能研代表)
  渡邊 桃伯子 (ともクリエーションズ代表取締役)
  河原 勇輝 (太陽住建代表) 
●現場からの報告
  光村 剛 (大妻中野中高校企画室長)
  黒沼 靖史 (聖徳大学附属女子中学校・高校教諭)


■12月例会
 ちょっと応用ということにします。まだまだの大学を中心にSDGsを考えることといたします。

【日時】 2019年12月14日(土)
    受付 午後3時30分  月例会 午後4時〜7時

【会場】 聖徳大学 生涯学習社会貢献センター(聖徳大学 10号館)

【テーマ】 やわらかく入門してちょっと応用まで
   自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −2−


【問題提起】
●SDGsとは何か
  池上 敦子 (成蹊大学理工学教授サステナビリティ教育研究センター所長)
  神戸 悟(大学入試リサーチャー)
●現場からの報告
  中村 勝之 (桃山学院大学経済学部教授)
  杉原 亨 (関東学院大学高等教育研究・開発センター)
  江連 千佳 (津田塾大学総合政策学部 総合政策学科1年)
  野村 典文 (伊藤忠テクノソリューションズビジネス開発事業部長(兼)技監)

【問い合わせ先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org

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2019年11月07日

会報 『BIG EGG』 2019年11月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年11月7日(木) 午後6時〜9時+食事会

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2019年10月29日

【日程・会場変更】 FMICS 10月例会(第718回例会)これからの入試をデザインする大局観 〜“改革”政策に惑わされないために 〜

【2019/10/14更新】 諸般の事情台風19号に伴う横浜市立大学の入試日程の変更により、当初予定の10月19日(土)@横浜市立大学(横浜市金沢区)から、29日(火)@横浜市山内地区センター(横浜市青葉区)に日程と会場を変更します。


■高等教育問題研究会 FMICS 2019年10月例会(第718回)をご案内いたします。問題提起は、横浜市立大学アドミッション専門職・学務准教授の出光直樹さんです。
 入学者選抜は頓挫の歴史だと言われています。2021年に実施される入試改革まで残すところ1年半ですが、その詳細がすべて明らかにはなっていません。入試改革中止を求める高校生らのデモ、全国高等学校長協会の延期要請などは、不安が故のものです。
 さらに、文部科学省から突如だされた2021年度からの大学入学共通テストにおける英語の民間資格試験の利用について、対応をこの9月30日までに公表せよには驚かされました。高校生が受験する民間英語の試験の申込が10月から始まってしまうため、混乱を避けるためとはいえ、大学関係者からすると少し急すぎではないのかと思わざるを得ません。
 グローバル化や働き方の高度化に対応するための人材養成を意識した入試改革、誰もが納得する、受験生が改革の被害者にならない改革はあり得るのでしょうか。
 Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧、VUCA時代、浮き足だって、足下を払われないようにしたたかでありたいものです。
 10月例会では、可能なかぎり、入試改革を皆さまと整理いたします。三人寄れば文殊の知恵、ワイワイガヤガヤと語り合うことにいたします。

■出光さんからのメッセージ
 数年間にわたる高大接続改革の議論の流れを行けて、2021年度入学者より適用される大学入試改革に対しては、それが円滑に実施が出来るのか不安視する声や、導入の見送るを求める声が相次いでいます。
全国高等学校長会の意見・要望
 現行の「大学入試センター試験」の替わりに新たに導入される「大学入学共通テスト」では、国語と数学で記述式の問題が出題されることになりましたが、限られた時間的制約の中で50万人もの受験者の解答を公正かつ安全に採点できるのか懸念されるとともに、受験生による自己採点が困難であることも、1次試験としての位置づけの中では大きな課題となっています。
 英語については、「大学入学共通テスト」の中で筆記とリスニング試験が実施されるとともに、4技能を評価する民間英語資格も合わせて活用することとなりましたが、これについても50万人規模の受験生が、原則として受験年度の4月〜10月という限られた期間の中で無理なく民間英語資格を受検することが出来るのか、懸念されています。
 高校生の学習離れということが主要な問題関心に含まれていた高大接続改革の議論でありましたが、「高大接続テスト」「達成度テスト(基礎レベル)」「高等学校基礎学力テスト」などとして構想されていた仕組みについては、結局のところ既存の検定試験を認定するだけの「高校生のための学びの基礎診断」の仕組みに矮小化され、中間層以下の高校生の学力を評価し担保するためのインフラ作りは手付かずのままです。最近公表された調査研究(山村滋/濱中淳子/立脇洋介『大学入試改革は高校生の学習行動を変えるか』)でも、近年の入試改革は、ほんの一部の高校生にしか影響を与えていないことが報告されています。
<参考記事「2020年度の大学入試改革 高校生「学習離れ」防げず」日本経済新聞2019/8/12
 日本の高大接続(入学者選抜方法)は、諸外国では当たり前のインフラを欠いたままに、一部の入試機能だけが肥大化する独特なスタイルを作り上げてきました。今回の改革で取り残された課題を見極め、各大学において本当に適切な入試の在り方をデザインするための視点を考えてみたいと思います。


【日時・変更後】 2019年10月29日(火)
   受付 午後6時15分
  月例会 午後6時45分〜8時45分
情報交換会 午後9時00分〜10時00分


【会場・変更後】 横浜市山内地区センター 2階 会議室2
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物ですが、入口は別になります)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【テーマ】 これからの入試をデザインする大局観
   〜“改革”政策に惑わされないために 〜


【問題提起】 出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)
 <司会> 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。

★横浜市立大学の関係者(教職員・学生)は、
出光 直樹 idemitsu(アットマーク)yokohama-cu.ac.jp 宛に
ご連絡ください。(別途お知らせがあります)

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2019年10月16日

FMICS BOOK PARTY 10-331 日能研教務部(編)『SDGs 国連 世界の未来を変えるための17の目標 2030年までのゴール』

 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

【日時】 2019年10月16日(水) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 四谷・蔵や
   (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
   *会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【指定図書】


【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年10月03日

人は揺らぎをスルーできるか?

 無茶振りの天才、高橋先生のことだからまた代打を依頼するに違いない…。そう確信して、実際に代打指名が来る前にこの原稿を起こしている。

 前回の代打では、ケインズの景気循環論で重要な概念である企業家のアニマル・スピリットとVUCAを繋げて考察してみた。今回はその続きである。

 ケインズの議論は少し形を変えてハロッドに引き継がれる。彼の議論を簡単に説明できないが、イメージとしてこんな感じである。2つの基準となる成長率が定義される。1つは保証成長率。これは生産設備の完全稼働のもとで最大限実現できる成長率である。もう1つは自然成長率。これは労働者を完全利用したときに最大限実現できる成長率である。ここで重要なことは両者が一致するのは「偶然」でしかないことである。そして、実際の成長率はこれら2つの成長率の間を「揺らぎ」ながら推移していく(揺らぐ原因についてハロッドは詳細に検討していないが、ケインズが導入したアニマル・スピリットを含めていいだろう)。だが、揺らぐ先に待つ未来は資本主義社会の低迷である。この結論は「不安定性原理」とか「ハロッドの基本命題」などとよばれている。

 ハロッドは資本主義社会が本源的に不安定な属性を持っていることを示したが、これに真っ向から対立する議論が提示される。その人の名はソロー。経済成長論の礎を作った人物である。彼の議論も簡単に解説できないが、生産に投入される生産設備と労働が自在に調整されることで、ハロッドの定義した保証成長率と自然成長率が「必然」的に一致すること、そして実際の経済成長がそこに向かって収斂することを示した。強引にまとめると、ソローは資本主義社会が本源的に安定したシステムであり、そこにおける「揺らぎ」は一時的現象に過ぎない。少々揺らいでもゴールは見えているのだから気にすることはない、こんな話である。

 とかく人は「揺らぎ」に一喜一憂してしまう存在である。その一方で、人は今の揺らぎが長続きせずいずれ収まることも経験的に知っている。揺らぎを我慢できるのはその先のゴールが(ぼんやりでいいから)見えているから。ただ、今のVUCAとはゴールが見えない状況で生じている揺らぎでもある。先が見えなくて揺らいだ現状を人はどこまで我慢できるのか? その胆力が問われているのが今なのかもしれない。
(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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僕の右手が宝物、のわけ

 認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)が開催する写真展「友情のレポーターとフィリピンの子どもたちの『宝探しの旅』」を紹介する記事を見かけさっそく行ってきた。

 KnKは1997年日本で設立された国際協力NGO、世界の子どもたちと「共に成長する」ことを理念に現在は7カ国(地域)で活動している。「友情のレポーター」は、日本在住の11歳から16歳までの子どもを対象にしたKnKの教育プロジェクト。二つの大きな使命があり、世界の国々で取材を行いながら日本と取材先の子どもたちが友情を育み共に成長すること、帰国後、見たこと、知ったことを日本の人々に広く伝え、日本で暮らす私たちにはどのようなことができるのかを考えること。子ども一人の力は小さくても人に伝えることで大きな力を生むことができる。1995年以来、13カ国に計66名のレポーターが派遣されている。

 前述の記事は「僕の右手が宝物、のわけ」(2019年9月10日毎日新聞・小国綾子記者)。今年の夏は女子高生と男子中学生が選ばれ、フィリピンの青少年鑑別所や路上で暮らす同世代の子どもたちを取材。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが同行し、写真ワークショップを行った。

 テーマは「自分たちの大切なもの」。カメラを手渡された女子高生や男子中学生、現地の子どもたちは市場や公園で自分なりの宝物を探して撮影した。「今はノロマでもいつか空を飛べる」とイモムシを撮った子。「人の成長に似てる」と石の割れ目から芽を出す植物を撮った子。被写体を大切に思う子どもたちの素直な心のうちが写真に透けて見える。「途上国の子ども」「ストリートチルドレン」というイメージの陰に隠れてしまいがちな一人一人の存在感が伝わってくる。

 日本の中高生2人が見つけた“宝物”、少しだけ紹介すると女子高生は現地の子どもたちの笑顔を撮った。仲良くなることで「助けてあげたい」ではなく「友だちになって応援したい」と気持ちが変わったという。そんな出会いこそが宝物だと。一方の男子中学生、自分の右手のひらを撮った。理由が胸を打つ。「たくさんの子どもたちと出会い握手し、手を握った。子どもたちの声が聞こえる、この右手が僕の宝物になった」。

 宝物を探す旅は、自分自身と出会う旅。写真を通じて他者と出会う旅でもある。ヘイトが飛び交い、国や民族の対立する時代に顔の見える関係を結び合うことは未来につながる“宝物”と小国記者。フォトジャーナリストの安田氏は、レポーター2人にとってもうこの国は「発展途上国」という曖昧なイメージの場所ではなく、大切な時間を共に過ごした、友達が暮らしている場所であるとエールを送る。
(宮本 輝)

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会報 『BIG EGG』 2019年10月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年10月3日(木) 午後6時〜9時+食事会

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2019年09月21日

FMICS 9月例会(第717回例会) 小さな大学の生き残りのカタチと危機感のカタチ

■高等教育問題研究会 FMICS 2019年9月例会(第717回)をご案内いたします。定番となりました「ちいさな大学を本音で語り合う」シリーズを今年も、企画プロデューサーは、秋草学園短期大学の秋草さんです。

■大学の生き残りの戦いは、いよいよ、熾烈を極めます。空中戦における損害量の計算法則から導き出された「ランチェスター戦略」によれば、大は大の、小は小の戦い方があり、大が小に常に勝つとは限りません。小が爪先立って背伸びをしても大には勝てません。小がなし得る強力な戦略は、大学の主役で生きた資産であり、大学の未来のカギとなる学生の一人ひとりの可能性をきめ細かく引き出すことではないでしょうか。

■Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧、VUCA時代の先を見据え、短期大学の生き残りについて、小さいことは弱さではないこと、小さいところだからこそやるべきこと、やってはいけないこと等について、ご参加の皆さんと確認・整理します。

■秋草さんからのメッセージです。
●定員厳格化により最近の首都圏の大学は、3年前まで定員割れをしていた大学さえ充足率160%や140%を超える大学が現れました。当該大学の募集担当者は、危機感を持っている方もいるが、学内は定員超過になった瞬間から安穏とした空気が流れ始めたと聞きます。東京の多摩地区にあった学部を23区内に、呼び戻せば安泰だという方もいます。このような現状の短期大学の入試広報担当者の悩みは、18歳人口の減少が進行してゆく中、四大進学の勢いが増す一方で、短期大学の募集停止の流れは止まらないという出口が見えてこないことです。●今年の9月初旬に日本私立短期大学の入試広報担当者対象の研修を開催します。私は運営委員なので、そこで我々短期大学の入試広報担当者にできることはなにかを真剣に考え、実行していかなければ短期大学は生き残っていくことはできないという危機感のカタチをまとめようと思っています。今回は、その報告と小さな大学の生き残りのカタチを議論したいと思います。

■秋草さんの問題提起のあとに、参加者全員参加のワールドカフェっぽいグループワークをいたします。
テーマは、
  1. これからの大学にあったらいいな、こんなこと。
  2. 一緒に仕事がしたくなる人はとは。
です。皆さまには、大いに思うことを発言していただくようお願いいたします。各グループの代表に、グループが取り上げた話題を発表していただき、最後に、秋草さんに総括をしていただきます。

■ご参加の皆さまには、KPI(重要業績評価指標)=「データ至上主義」的様相を呈する現代社会に疑問を呈している『測りすぎ なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?』ジェリー・Z・ミュラー[松本裕訳](2019年4月16日刊行、みすず書房)を一読されることを強くお勧めいたします。
 また、『週刊ダイヤモンド』2019.9.7号(大学 激変序列)もお目通しのうえ、ご参加くださいますようお願いいたします。

【日時】 2019年9月21日(土)
   受付 午後3時30分
  月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時15分〜8時45分


【会場】 聖徳大学・短期大学部 松戸キャンパス クリスタルホール 8504会議室

【テーマ】 VUCA時代の先を見据え
   小さな大学の生き残りのカタチと危機感のカタチ


【企画プロデュース】
  秋草 誠 (秋草学園短期大学 入試広報室長)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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タグ:秋草 誠
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2019年09月12日

FMICS BOOK PARTY 9-330 渋沢 栄一 著/守屋 淳 訳『現代語訳 論語と算盤』

 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

【日時】 2019年9月12日(木) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 四谷・蔵や
   (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
   *会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【指定図書】


【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年09月04日

VUCA時代を問う

 高橋先生から「巻頭言の代打を!」と依頼されて、都合3回目の登場である。今回は私の本来の専門とする経済学の中から、『経済学の巨人』とよばれるイギリスの経済学者J.M.ケインズの話をしてみようと思う。

 ケインズの議論の中で後世に多大な影響を及ぼしたものは数多くあるが、個人的に好きな話が彼の景気循環論である。投資家として一財を成したケインズらしく、彼の議論の根幹にあるのは人々、とりわけ企業家(当時は資本家)の心理である。なお、ここでの企業家は会社の社長をイメージしてもらいたい。

 企業家は組織としての企業を維持・発展させるための最終決定者、すなわち、その決定が企業の行く末を(嫌が上でも)左右できる存在である。今の企業家であれば、大失敗を避けるべく部下たちに事業が成功するための証拠を求めるだろう。いわゆるデータの提示であり、それに基づく判断はまさに「サイエンス」である。

 ここで、サイエンスに基づく証拠からみて甲乙つけがたい事業が2つあるが、事情により1つしか選べないものとする。このとき、企業家はどの事業を選ぶのか? その判断基準をケインズは「アニマルスピリット」(意訳すれば「血の気の多さ」)、FMICSの流行語(?)では美意識に求めた。自分の責任においてどこまでリスクを引き受けられるのか? そうした基準ではなく、どちらの事業が企業として美しいのか? ケインズは景気循環の要因を究極的に企業家の美意識に求めたと言ってもいい。巷で流行っている経営者に対する美意識の涵養という議論は、半世紀以上前の経済理論の中にも見受けられるのである。

 無論、美意識を持つ企業家が常に現状を打破できる訳ではなく、置かれた状況や雰囲気で美意識自体が揺らぐ。だから、実はビッグチャンスがあるにもかかわらず見逃す企業家もいれば、八方塞がりで出口が見出し難い状況であっても光明を見出す企業家もいる。森羅万象から法則性を見出すのが学問の本筋であるとすれば、ケインズのアニマルスピリットに基づく景気循環論は概念としては大いに納得する部分はあれども、それを法則性、すなわちサイエンスとして昇華できなかったという意味で悲劇の議論だったと言える。

 ではなぜケインズの議論が発展することがなかったのか? 1つ考えらえる要因が、ある行動がどういう結果をもたらすのか? 有り得る結果の全てを列挙することは勿論のこと、各結果が生じる確からしさの有りよう(≒確率分布)を記述するのも本源的に不可能な状況を想定していたからである。有り得る結果もその確率分布も仮定できない世界は本来サイエンスで語ることができないのである。

 VUCAの時代とは本源的にサイエンスで語れない時代でもある。サイエンスの塊であるAIに解を求めたところで無駄である。幅を利かせているようで明快な解を何1つ提示できないサイエンス。研究者には受難の時代でもあり、何でもありの時代ともいえる。そんな中で美意識なりアニマルスピリットをいかに磨き続けるか? その1つの場所としてFMICSがあり続けて欲しいと願ってやまない今日この頃である。

(中村 勝之)

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