2020年07月25日

FMICS 7月例会(第727回例会) 学生に選ばれる大学になる part2 わたしたちのアクションの軌跡をお話しします

 コロナ前であろうと、コロナ後であろうと、対面であろうと、オンラインあろうと、大学の学びの本質は変わらない。学生が輝くためには、コロナに責任転嫁することなく、私たちは、学生とどう向き合うか、自分自身をしっかりとプロデュースすべきである。FMICS・ZOOM6月例会で、問題提起された中村正史さま・宮下明大さま・中村勝之さま・森際孝司さまとご参加の皆さまと、確認しました。

 7月例会は、それぞれ現場で悪戦苦闘されている皆さまの自分事のアクションの軌跡を語っていただきます。あらためて、学生に選ばれる大学になるために私たちがやらなければならないことは何かを確認し、共有いたします。

 月例会終了後、午後9時30分から30分間、ブレイクアウトセッションをセットいたします。「問題提起」は、「橋本メソッド」の提唱者、富山大学教授・教育推進センター副センター長橋本勝さまです。

 橋本さまのアクション報告です。
東京を中心に新規感染者がどんどん増えている状況下ですが、私のわがままを聞き入れる形で6月からスタートした富山大学の対面式授業は全体の4分の3が過ぎたところです。

新型コロナ問題を多角的に45人で議論する内容は多岐に及び、例えば「医療が逼迫した場合【命の選択(優先順位)】はどうすべきか」「なし崩し的にプロスポーツの有観客試合が始まったがファンの行動規律は必ずしも守られておらず、大丈夫なのか」「日本の文化的対応の遅れは従来からの文化軽視政策に起因するのではないか」といった深い討議が「生」で展開されています。因みに受講生は全員1年生(8学部)です。土曜日の2・3限の授業ですが、1限から来る学生や夕方まで居残って自主活動をする学生も少なくなく、教室は例年通りの「笑顔と目の輝き」に溢れています。

 「アクションの軌跡」は、小西英行さま、小椋真理さま、青木加奈子さま、出光直樹さまに、自分事のアクションの軌跡を報告していただきます。コメントは、宮下明大さま、城内康文さま、中村正史さまにお願いいたします。

 ブレイクアウトセッションは、司会者を決めて3〜4名のグループといたします。フラットに語り合うことの醍醐味を体感していただきます。

【日時】 2020年7月25日(土)
   研究会 午後8時〜9時30分
Breakoutsession 午後9時30分〜10時

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 学生に選ばれる大学になる part2
   わたしたちのアクションの軌跡をお話しします


【問題提起】
○橋本メソッド・対面授業へのこだわり
 〜 学び合うメダカの学校の精神を活かす 〜
  橋本 勝 (富山大学 教育推進センター教授・副センター長)

<アクションの軌跡>
○「対面授業」の臨場感をオンライン授業で実現
 〜 2020年度多摩大学経営情報学部オンライン授業FD勉強会実施記録から 〜
  小西 英行 (多摩大学 経営情報学部教授)

○京都文教のコロナ禍対応
 〜 学生とつながる 〜
  小椋 真理 (京都文教短期大学 食物栄養学科教授)

○「体力勝負」にどう対するか
  青木 加奈子 (新島短期大学 事務局長)

○“ミニ”な仕組みを活用した広報活動のエッセンス
  出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)

司会 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円(年会費を完納している場合は無料) 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2020年7月22日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。初参加の方には、6月例会の関係資料を併せて送付いたします。
*当日、ミーティングへのご招待をいたします。

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2020年07月23日

出光ゼミ 100

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。

●1年程の空白を経て再開した前回6月21日(日)の参加者数は、会場3+Zoom3の計6名。インスタグラムのライブ配信を活用した横浜市立大学のミニ・オンライン説明会、ウイズコロナ時代の新しい時間割、コロナ禍における大学職員の勤務体制、手紙社のイベントの作り方、といったトピックスが寄せられました。

★今回も実会場とZoomミーティングの併用型で実施します。

【日時】 2020年7月23日(木祝) 午前9時30分〜11時30分 + 昼食会

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 昼食会1000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。

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2020年07月19日

先生のこと、覚えていますか?

 数多い本誌読者の中で本欄に目の止まったごく僅かな人達に向けて、ひっそりこっそり質問を投げてみたい。

Q1.今まで学校で出会った諸先生の中で、今でも印象に残っている方は何人いますか?

Q2.今まで学校で受けた授業の中で、今でもはっきりと覚えている内容はどれくらいありますか?

 質問を読んだ人達が指を折っている間に、私の解答例を示しておく。

 まずQ1.だが、こう問われたら私は間違いなく2人の先生を挙げる。1人目は高校3年当時の担任。物理の先生で、いわゆる「熱血先生」から一番遠い位置にいる、クールな方だった。ただ、生徒のポテンシャルを見抜くのは一級品で、見事にメロメロになった。2人目は大学院の恩師。高橋先生ばりの強烈な個性の持ち主で、今の私の担当する講義科目のエッセンスは彼の退官時の「最終講義」に明瞭に示されている。

 次にQ2.だが、学部時代の「人文地理学」の講義、大学院時代の「比較(インド)思想」と大学院時代の恩師の最終講義の3つを挙げる。

 我々は学校環境の中で様々な教諭・教員から様々な教科内容を教授される。だが、学校環境から離れてある程度の年数が経過すればその殆どを忘れてしまうものであり、現在では指を折って数えられる程度しか挙げられないはずである。これが教育の理想とは別の所にある本質の1つである。いくら教諭・教員が一生懸命教科内容を教授したとしても、教授対象たる若者達は時間の経過とともに殆んど(教えた先生の人物像とともに)忘れてしまうものであって、これが普通なのである。

 学校環境で学習した内容は、よほど強く記憶に定着されているか現在でも活用しているものでもなければ、環境が変われば間違いなく忘れる。学校関係者が中心の我々であってもそうなのだから、それを踏まえず今の若者達に「勉強しろ!」というのは自己矛盾でしかない。こう言い切ってしまったら身も蓋もないが、教科内容自体はいくら必死で伝えようとも、学校環境を去ると記憶から忘れ去られる性質のものである。これを自覚しているか否かで若者に向き合うスタンスは大きく違ってくる。

 なので、学校関係者が若者達に長きに渡って記憶にとどめてもらおうとするために必要なこと、それは彼等に「インパクト」を与えることである。具体的にどのようにするのかは個別に異なるが、共通している事は「セルフ・プロデュース力」を身につけることである。

(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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「7割経済」とどう向き合うか

 「7割経済」という言葉が散見され始めた。企業は当面はコロナ前の7割程度の経済規模に順応していかなければいけないということである。日本経済新聞2020年6月29日「経営の視点」(編集委員・田中陽氏)で「花王が徹する2つの数字」を取り上げている。

 「7割にいくらの数字を掛けたら1以上になるか」問いの答えは「1.43」。企業活動がより良き社会の実現のために新しい価値を見いだすには成長は不可欠。コロナ以前の経済を維持(10割経済)するには1.43倍の人と時間とコストをかける必要があるとのこと。

 コロナ禍の「7割経済」とどう向き合うか。花王の沢田道隆社長の頭の中には2つの数字がある。1つが「1.5」。7割経済にこの1.5をかける。働き方改革の中では人、時間、コストをふんだんには投入できない。生産性の向上で「1.5」を捻出し、プラス成長を目指す。在宅勤務で仕事のあぶり出しができた。無駄をそぎ落とし、そこにデジタルトランスフォーメーション(DX)で仕事の本質に迫る。長年の研究蓄積・資産を生かした明確なエビデンス(証拠・根拠)のある商品開発。「新常態の社会のニーズに合った新たな切り口で良さを伝えられれば、多くの方のお役に立てると考えている」(沢田社長)

 接客が難しい中での商品の価値をどう伝えるか。顧客との距離をどう縮めるか。そこにデジタルの出番があった。3月に発売したシートを歯に貼り付けてくすみを落としやすくする「ホワイトクリアパック」。自粛生活を余儀なくされると「おこもり美容」と名付けて自宅で歯のケアをしてもらうように社員が商品説明の動画を作成、数日でネットに発信してヒットにつなげたとのこと。

 2つ目の数字は「0.5」。「研究は途切らせたら終わり。陣容が縮小されても0.5人になってもやり続ける」(沢田社長)花王が5月に北里大学などと共同で新型コロナウイルスの増殖を抑える抗体を開発したのは、ノロウイルスなど感染予防に関する研究や連綿と続く0.5人の研究者の知見が生かされている。生活に役立つ身近な研究は「(医療の世界とは)違う視点をもたらす」(沢田社長)。それは製品化という社会実装につながる。

 1.5への強い意志をどう組織に埋め込むか。0.5への寛容さを持ち続けられるか。7割経済で終わらせない胆力が試されていると締めくくる。

 「reflection(リフレクション)」という英単語には反射という意味以外に内省、省察といった意味がある。自分の行動や感情を振り返り、客観的に捉え直す作業。物事を新しい視点で見直して仕事や生活上でより適切な判断をする、内面的な尺度の養成に役立つ。「コロナ対策として何をしているか」という報告だけでなく「何がうまくいって、何がうまくいかなかったか。それはなぜか」と知見を共有していきたい。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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