2021年02月27日

FMICS BOOK PARTY 16-335 宮野 公樹 『学問からの手紙』

  ワイワイガヤガヤ、仲間とともに本を読むことの楽しさを共有します。指定図書を読破された方、読み込み中の方のご参加も歓迎いたします。
 「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあうことができる「安全な場」です。
 「異分野融合の仕掛け人」としてメディアが注目している新進気鋭の宮野公樹京都大学准教授の言葉の数々は、皆さまの琴線に触れること間違いありません。宮野ワールドに、ぜひ、ご一緒に飛び込んでいただきたいと願うばかりです。
 ご参加の皆さまには、「勉強」と「学問」の違いについて思うところを、人生の先輩として、参加の高校生・大学生に対して2分間のプレゼンテーションしていただきます。高校生と大学生からは、忖度なしのコメントもらいます。
 ブレイクアウトセッションは、少人数のグループで、「勉強」と「学問」の違いについて、じっくり語りあっていただきます。
 語り足りない方には、22時からの茶話会にもご参加ください。

【日時】 2021年2月27日(土) 20:00〜22:00

【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 宮野 公樹 『学問からの手紙』


【推薦者】 米田 敬子(FMICS事務局)
【司会】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加要件】 指定図書を読破された方、または読破すると決められた皆さま
【参加費】 無料

【申込先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 申込締切 2021年2月26日(金)

★★ FMICS BOOK PARTY 2021.3 ★★
■日時 2021年3月23日(火) 午後8時〜10時
■指定図書 森山 至貴 『LGBTを読みとく』 ちくま新書
■推薦者 城内 康文(早稲田大学学生)

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2021年02月19日

FMICS 2月例会(第735回例会) アフターコロナ リモートワークが当たり前となる新しい働き方時代の会社選びとは

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■高等教育問題研究会FMICS2021年2月例会(第735回)をご案内いたします。
 就活の世界も、コロナ禍の影響が大きくのしかかってきています。「働くこと」についての意識も大きく変わりつつあります。今回は、時代に翻弄されない就活、会社選び、仕事選びについて、多面的、多層的に、深化することとします。
 プログラムは、渡辺さんの問題提起を受けて、2回のブレイクアウトセッションに入ります。皆さまには、課題1、課題2についての意見交換をしていただきます。グループごとのディスカッションの報告と渡辺さんには、課題についての解説をしていただきます。
 総括では、経団連が、新卒採用を含めた『ジョブ型』雇用制度の積極的な導入を呼びかけたことについてのコメントをいただきます。

■問題提起をされる渡辺茂晃夫さんからのメッセージです。
2021年3月卒業予定者の就職活動は、新型コロナの感染拡大によって一時中断やオンライン選考など混乱が続き、会社説明会から面接まですべてをオンラインで受けて内定を得た学生もいました。さらに、企業は入社後の研修についても、オンラインとリアルのどちらで実施するのかを決めかねている状況です。22年卒についても同様の就活が続く可能性があります。
 一方、学生が就職先を決める要因には「社員の人柄」や「自分が成長できるかどうか」が上位に来ます。PC画面を通して企業と学生はどれだけお互いを理解し合うことができるのでしょうか。また、集合研修から職場に移って先輩が仕事を通して若手社員を育ててきたOJT研修から、オンライン研修に変わり、若手社員はどれだけ仕事を覚え、活躍できる人材に成長できるのでしょうか。
 コロナ以降のビジネスパーソンの働き方やキャリア観の変化を参考にしながら、皆さんと一緒にこれからの仕事選びについて一緒に考えてみたいと思います。
 以下の2点について事前に考えて参加ください。
  • 事前課題1:オンライン就活の問題点は何か? どうすれば克服できるのか?

  • 事前課題2:リモートワークが当たり前となる新しい働き方時代の会社選びとは?

【参考】オンライン文献


【日時】 2021年2月19日(金)
   研究会 午後8時〜10時30分(Breakoutsession 含む)
   茶話会 午後10時30分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 リーマン超えの就職氷河期は来るのか?
アフターコロナ リモートワークが当たり前となる新しい働き方時代の会社選びとは


【問題提起】 渡辺 茂晃 (日経HRコンテンツ事業部長/元桜美林大学大学アドミニストレーション研究科非常勤講師)
  司会 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 社会人2,000円(年会費を完納している場合は無料) 学生(会員・非会員問わず)無料

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2021年2月16日(月)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。
*当日、ミーティングへのご招待をいたします。

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2021年02月05日

情報と好みと肌感覚と胆力と

 私は一応経済学者であるが、高等教育の大半を教育学部で過ごしてきた。今ではアクティブラーニング(AL)が教育業界でもてはやされているが、その遥か以前から問題解決学習の重要性が喧伝されてきた。知識偏重と言われる系統学習と対比される概念であろうが、正直、そこまで言うほどのメリットが理解できなかった(ALにしても、その重要性は理解できるが、全ての授業でALにするのはやめた方がいいと思っている)。今回の読書案内で【問題発見力】に関する親書を紹介したが、(いいポイントは突いていると思うが)実践的側面で言えば、ほぼ不可能なことを言っていると思っている。人は結局の所、自らの経験に根ざした視野・発想・行動しかできないのだから、そこから外れた視点から何を言われても(頭で理解できても)行動に移せる程のインパクトはないのではないだろうか。

 読書案内の内容との関連で、今回は2点指摘したい。第1に、【問題発見力】を鍛えるには自分の行動を逐一振り返ってみることである。たとえば、貴方がPCを購入しようとしているとする。このとき、貴方は使用目的に応じたスペックを調べるはずである。PCの知識の豊かな人は自分で調べられるが、知識に乏しい人なら詳しい知人や店員に聞いてみるはずである。PCに関する使用目的、知識、人脈など、購入するという行動に当たって必要な有形無形の事項を『情報』と呼ぶことにすると、何を情報にして、どのようにそれを活用するのか、ここを自覚できるようになっておいた方がいい。もう1つ考えるべきはどのPCを購入すればいいのか、その判断基準を自覚することである。使用目的にマッチしスペックも同一のPCが2種類あったとする。PCは1つあればいいのだから、必然的に1つを選択肢から外さなければならない。そこで重要になるのが貴方の『好み』である。この辺りは自覚できていると思うが、たかが好みと侮るなかれ。好みが自覚できていれば、意外な所から入力される情報についても「ピン」と来る可能性が出てくるのである。

 第2に、【問題発見力】を鍛えてもVUCAの時代を生き抜けるとは限らないことである。とかく同時代を生きる我々は、他者との差別化をはかるべく様々な努力をしなければならないという強迫観念に駆られているかもしれない。ただ、様々な努力やってみて理解する事は結局の所、やってみた事項の向き/不向きの自覚くらいである。読書案内で取り上げた新書では問題発見力との対比で【問題解決力】が挙げられているが、周囲を見て問題解決力を極めた人はほとんど見当たらない(言っておくが、東大を首席で入学する者は問題解決力に優れている訳ではない)。なので、問題解決力を極めればVUCAの時代を生き抜けるはずである。大事なことは、所謂「○〇力」の中で自分に最もマッチするのを見つけて、極める事である。まさに「好きこそ物の上手なり」である。こう書けば、「どうやって自分にマッチする物を見つけられますか?」と質問が飛んでくる。言っちゃぁ悪いが、この質問を投げる時点でVUCAに振り回される日常となるであろう。

 昔だって(当時の視点から見れば)VUCAだったはず。その意味では、昔も今も(見かけは違っても)さして変わった事項はない。そう考えると、昔も今も個別にやるべき事項もさして変わらない。『情報』と『好み』に基づいて行動を起こす。どの行動が自分にマッチするか、その判断は試行錯誤を繰り返した先にある『肌感覚』をキャッチする。そして、こうしたことを継続する『胆力』を鍛えることである。

(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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コロナというなまえにほこり

 株式会社コロナ(本社:新潟県三条市、社長:小林一芳)は、「つぎの快適をつくろう。CORONA」をスローガンに、石油暖房機、給湯機、エアコンなどを取り扱う総合住宅設備メーカー。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、社名が新型コロナウイルスを連想させることにより、社員やその家族、子どもたちまでが学校やメディアで何気なく耳にする言葉に心を痛め、落ち込むようなことがあるとの声があったことを受け、小林社長は「株式会社コロナで働くあなたのご両親に誇りを持ってほしい」と社員の家族や特にお子さんに伝えたい!という想いで、2020年6月13日(土)新潟日報にてメッセージ広告を発信、約2300人の全社員に手紙を送った。メッセージは子どもが読めるようにかなで書かれている。
 コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ
 まだまだ、せかいじゅうが、しんがたコロナウイルスで、たいへんなことになっているね。
 そとであそべなくなったり、マスクをしなきゃいけなかったり、つらいこともたくさんあるとおもいます。
 そんななかでも、わたしたちコロナは、くらしをゆたかにする“つぎのかいてき”をつくろうと、きょうも、がんばっています。
 コロナではたらいてくれている、キミのおとうさんやおかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、おにいさん、おねえさんも、いっしょうけんめいです。みんな、じまんのしゃいんです。いえにいるときのイメージとは、ちょっとちがうかもしれないけど。
 もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、ほんとうにごめんなさい。かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。わたしたちは、コロナというなまえに、じぶんたちのしごとに、ほこりをもっています。
キミのじまんのかぞくは、コロナのじまんのしゃいんです。
 かぶしきがいしゃコロナのしゃちょう より

 社名の由来は、石油コンロの青い炎と太陽の周囲に現れるコロナのイメージを重ね合わせ、親しみやすいブランド名として「コロナ」と名付け、1935年に商法登録された。今年の節分は124年ぶりに1日早い2月2日、疫病、風評被害、差別退散の願いを込めて参拝!

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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