2021年06月25日

FMICS BOOK PARTY 20-339 伊藤 亜紗 『手の倫理』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあうことができる「安全な場」です。ワイワイガヤガヤ、仲間とともに本を読むことの楽しさを共有します。指定図書を読破された方、読み込み中の方のご参加も歓迎いたします。

【日時】 2021年6月25日(金) 午後8時〜10時

【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 伊藤 亜紗 『手の倫理』 講談社選書メチエ


【推薦者】 大山 範子 (神戸女子大学古典芸能研究センター 非常勤研究員)
「さわる」と「ふれる」という言葉を、皆さまはどのように使い分けていらっしゃいますか。
 『手の倫理』は、この二つの語の分析を議論の出発点として、さまざまな場面をあげて「接触」を通して生じるコミュニケーションを論じています。こうした触覚のありようは私にはとても新鮮で、皆さまからいろいろとお話をうかがえればと思ってこの本を選びました。

【参加要件】 指定図書を読破された方
 【参加費】 無料
 【申込先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
【申込締切】 2021年6月23日(木) ※定員15名
【事前課題】
 1.自己紹介 400字以内
 2.『手の倫理』の帯のポップコピーを考えてください。
 3.アウトプットする=読み聞かせをしたいと思う3箇所を選んでください。
 4.お勧めの一冊を、例えば、「絶対に、元気元気元気に成る一冊」のような冠を付けて紹介してください。
 5.次の二つのどちらか(両方とも可)を選んでください。
 @「さわりたい」ものと「ふれたい」ものをそれぞれ一つあげて、その理由も聞かせてください。
 A「さわる」「ふれる」という言葉を使ってお話を作ってください(詩や短歌・俳句、あるいは視覚的なオブジェも可)。

★7月の推薦図書★
 五味 太郎 『大人問題』 講談社文庫
 推薦者 田中 頌子 (湘南工科大学工学部 2年)

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2021年06月23日

FMICS 6月例会(第739回例会) わたしはコロナ禍の先を観る PART3 輝く大学を作るためにわたしたちは何をしたらよいのか

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■高等教育問題研究会 FMICS 2021年6月例会(第739回)をご案内いたします。

コロナ禍、世界的不況の中の大学活き残りのカギは、大学の主役で活きた資産である学生の可能性を引き出すために教職員はスクラムを組むべしという「学生教員職員三輪車論」を見える化することにかかってくるのではないかと強く思います。
 大学は、学生が主役の熱いストーリーを分かりやすく見える化することが求められます。
 「虫の目・鳥の目・魚の目、THINKBIGな視座に加えて、あったかさいっぱい」のミッション・パッション・アクションは、必要不可欠です。
 4、5、6月、3回シリーズで、私たちは何をすべきかを多くの皆さまとワイワイガヤガヤと考えることといたします。

 皆さまには、お仲間、学生・生徒さんにもお声かけいただき、ワイワイガヤガヤ、侃々諤々の月例会、さらには、日にちを跨ぐ茶話会にもご参加いただきたくお願いいたします。

 安田賢治さまからのメッセージです。
 新型コロナウイルスの感染拡大は収まりそうもなく、オンライン授業中心の大学もまだまだ少なくありません。実施が危ぶまれた今年の入試は、コロナ禍に負けずに万全の体制のもと無事に終了しました。また、今年の入試は大学入試改革元年の入試でもありました。紆余曲折の末、改革は小幅にとどまりましたが、これまでの経緯は今年の入試で浪人生が減るなど、大きな影響を及ぼしました。コロナ禍、入試改革、受験生は振り回されてばかりです。
 その一方で、コロナ禍の陰に隠れて、確実に大学無競争入学時代が近づいています。今年の私立大の戦後最大の志願者大幅減がそれを物語っています。大学にとっては存続の危機が近づいていると言っても過言ではありません。こんな状況の中、各大学が勝ち残っていくにはどうすればいいのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


【日時】 2021年6月23日(水)
   研究会 午後8時〜10時30分(Breakoutsession 含む)
   茶話会 午後10時30分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 わたしはコロナ禍の先を観る PART3
   輝く大学を作るためにわたしたちは何をしたらよいのか
   〜未来を切り拓くため私たちはチャレンジと失敗を束ねます〜


【問題提起】
 安田 賢治 (大学通信 常務取締役情報調査編集部ゼネラルマネージャー)
【コメンテーター】
 出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)
 黒沼 靖史 (光英VERITAS中学高等学校 美術教諭)
 菊地 勇次 (筑波大学 教育推進部教育推進課長)
 近藤 浩 (帝塚山大学 東生駒キャンパス学生生活課長)
 田中 頌子 (湘南工科大学 工学部総合デザイン学科2年)
 今西 はな (渋谷教育学園幕張高等学校 卒業生・米国大学進学)
【司会】
 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 社会人2,000円(年会費を完納している場合は無料) 学生(会員・非会員問わず)無料

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2021年6月21日(月)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。
*当日、ミーティングへのご招待をいたします。

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2021年06月10日

新企画のご案内 FMICS 茶話会 LOUNGE 「ある女子大学生のぽわシャキ劇場」

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 FMICSは、“あったかさの自己表現”をグルーブアイデンティティとしています。多くのFMICS人の発表の場を創るため、2021年6月から、『FMICS 茶話会 LOUNGE』を立ち上げました。毎月第2と第5木曜日。少し遅めの午後10時(22:00PM)スタート。原則30分間としますが、30分間の延長はOKとします。
 皆さまの積極的なご参加をお願いいたします。

■参加資格
 FMICS会員。皆さまが責任を持って紹介されるお仲間は、ゲストとしてご参加いただきます。

■タイムスケジュール
 挨拶TIME: 5分間 参加者全員一言自己紹介
 発表TIME:10分間 最大延長+5分間
  「日常」(拡大解釈を歓迎します)を切り取ってください。発表者は、話しの内容を圧縮したCATCH COPYにします。
 応援TIME:15分間 発表者がホクホクするように、参加者はほめます。

■発表
○2021.6.10(木) 田中 頌子 (湘南工科大学工学部 2年)
「ある女子大学生のぽわシャキ劇場」

■問合先 米田 敬子 yoneda(アット)fmics.org

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タグ:田中 頌子
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2021年06月09日

塩1つまみで味付けは劇的に変わる!

 徒然なるままに、夜中にPCに向かいて…ではないが、今回は雑談で紙面を埋めてみようと思う。

 先月の例会、一番のポイントは参加者のどなたかの発言「学生が万引きで捕まったが、店長から『お宅の学校はどういう教育をしているのか?』と言われた」に凝縮されていると思う。要は、学生を育成するに当たって大学の責任はどの範囲まで及ぶのかということである。読者が中高校関係者であれば生徒、小学校関係者であれば児童に置き換えても全く同様に成り立つ。様々な観点で語る事ができるが、若者が児童・生徒・学生になるに連れて何が変わるかと言えば、彼らの行動範囲である。それに反比例する形で、若者に対する学校関係者の直接的責任は小さくなる。この対応関係は保護者においても本質的差異ないであろう。結局の所、学校関係者が若者に対して負う直接的責任は、学校が直接提供する有形無形の教育サービスにおける質量の両面の保証しかない。正直な話、学校を卒業した児童・生徒・学生の卒業後における行動に対する責任は、学校が負う余地はグンと小さくなり、それは卒業後の時間が経過するほど益々小さくなる。

 例外的事例が数多あることを承知で言わせてもらえば、ここ十数年で企業の人材育成機能が急速に低下したような気がしてならない。無論、それと同時に、学校組織における人材育成力の低下も甚だしいのは間違いない。企業人が大学で学生相手に授業をすることは少し前の高大連携・高大接続と同様で、学生の学びを刺激するための企画である。少々下心を持てば、大学側には大学卒業後の就職先の確保を狙っている、企業側は少しでも優秀な人材を早期発見するきっかけを狙っているのかもしれない。

 これはこれで今のモードに合わせるという意味では重要な対応ではあるが、企業がこういう人材を(即戦力として)欲しているという理由からカリキュラムの大半を企業人育成にシフトさせるのはいかがなものか?企業人の教えを大学での学びにどう落とし込むのかという観点でカリキュラムを再検討することに意義はあるが、国際化と称して海外留学のルートを組織の許容を越えて拡張すること、コミュニケーション能力の育成と称して知識獲得のきっかけになる保証のないアクティブラーニングを無駄に拡張すること、データサイエンス隆盛の流れに乗ることを名目に統計学やプログラミングの授業を組織の許容を越えて拡張すること。実例の枚挙に暇がないが、本来の大学における、大学でしか担えない役割を放棄する事にどこまで正当性があるのか?ここをまず検討しなければならないだろう。

 とかく人間は帰属する組織の安定性を希求する反面、組織変革の名のもとにその不安定性を希求する存在でもある。この匙加減をどこに置くのか?今後の組織運営はより繊細な匙加減が要求されるのかもしれない。

(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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お風呂が沸きました

 2021年5月29日(土)毎日新聞夕刊1面に“念願の商標登録”の見出し。住宅機器メーカー「ノーリツ」(神戸市中央区)製の給湯器のメロディーと声が今春商標登録されたとのこと。1997年以降の製品から浴槽の湯張りが完了した時にリモコンから流れるようになり、ドイツ人作曲家テオドール・エステン(オースティン)のピアノ曲「人形の夢と目覚め」の第2部「夢を見ているところ」の「ソファミ〜ソドシ〜ソレド〜ミ〜」というメロディーを奏でた後、「お風呂が沸きました」と告げる。

 それより前はブザー音だったそうだが、目の不自由な方々の利便性を高めるため、分かりやすい内容に変更。担当者によると「聞き飽きず、流行に左右されない」との理由からクラシック音楽に絞り、「風呂に入る高揚感や幸福感を感じられる」としてこの曲を選んだという。

 メロディー、文言ともに97年から一貫しているが、実は細かい変更が繰り返されている。2000〜01年の製品からメロディーが更新、リモコンのバージョンアップに伴い給湯温度の変更など搭載する音声案内が増え、データを圧縮する必要が出てきたため。どうせ変更するならと、コンピューターで鉄琴の音に変換していた従来の方法を改め、シンセサイザーの生演奏に変えた。演奏は当時の従業員が担い、譜面の正確な再現は機械に劣ったものの、「耳になじみがいい」と評判はよかったという。

 湯張りの完了を告げる女性の声は声優に頼んでいる。現在は3代目も務めた5代目の声優が担っている。リモコンは5〜10年で新しいものに切り替えるため、案内する内容や種類の変更に合わせて音声も定期的に録音し直している。

 各家庭に流れ続けてきた音楽と音声だが、商標は長年文字や図形だけだったため、これまで商標登録されることはなかった。2015年4月から音も認められるようになった。特許庁が新たに「音商標」の登録を始め、小林製薬の「ブルーレット置くだけ」、大正製薬の「ファイトー、イッパーツ」などテレビCMでなじみ深い音声も認められている。

 ノーリツは2017年7月に特許庁へ商標登録を出願したものの、2018年6月オリジナル曲ではない上に、社名や商品名が入っておらず「ノーリツと識別できない」として却下された。それでも諦めず、テレビ番組で取り上げられたことやCMの放映回数、導入当時の製品カタログなど四半世紀にわたり親しまれてきた実績を追加で資料提出し、2021年3月に念願の登録がかなった。ノーリツによると、クラシック音楽を含む音声としては初の登録、音声は同社の公式ユーチューブチャンネルで聴けるとのこと。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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