2021年09月08日

なぜにボールペンがサインペン?

 人は「無くて七癖」と言われている通り、我々の組成は癖だと言っても過言ではない。そんな中、私の癖は筆記具を書道の筆の如く(ほぼ)垂直に立てて使うことである。今の若者だとあまりないかもしれないが、普通筆記具を使い込めば中指に「ペンだこ」ができるのであるが、私は薬指にできる。まさに筆の持ち方で鉛筆等を握っているという事である。無論、幾度も矯正しようと努力はした。だが、筆の進まぬイライラが矯正への意志を悉く打ち砕き、すっかり開き直って今に至っている。

 私のペンの持ち方で困る事といえば、私の使用に耐えられる筆記具がなかなか見つからない事である。仮に見つかったとしても、マイナーな種故にすぐ店頭から消えてしまい、文房具屋を探し回らねばならない。まさにジプシー状態である。

 最近のトレンドで、シャープペンシルやボールペン等の先っちょがとにかく細い。シャープペンシルだと0.3o、ボールペン等だと0.1oも並んでいる。私の学生時代、まだこれらはまだマイナーだったため、0.3oのシャープペンシルとボールペンを積極的に使っていた時期がある。ところが、私の握り方だと、シャープペンシルの芯はポキポキ折れ、ボールペンのペン先が潰れる。悲惨だったのが、新品の0.3oボールペンを使用3分で潰した事である。ここにはペンを(ほぼ)垂直に立てる事もさることながら、やたらと筆圧が濃い事も災いしている。ここから私と相性の合う筆記具を探す長い旅が始まった。

 所謂文房具にそこまでの拘りのない人からすると、「何をそこまで…」と思われるかもしれない。だが、理論経済学を主軸に研究らしきことを生業とする者からすると、紙とペンが必須アイテムである。変な話、紙とペンがしっくりする物でなければ研究が捗らないと言っても過言ではない。私の教え子で、万年筆で計算する者がいたが、彼は万年筆本体はもちろんのこと、計算専用のインクに紙まで用意していた。

 さすがの私も計算用紙まで専用品を揃える事はない(計算は講義・教授会資料の裏紙を使っている)が、ペンに関しては長期に渡るジプシー生活の結果、シャープペンシルは1.3o、(計算用)ボールペンは1.4o、(計算以外の)ボールペンは0.7oで落ち着いた。とはいえ、今のトレンドからは大きく外れているため、某文房具通販サイトで法人契約を結び、定期的に大量購入している。それが為か、購入した大量の文房具が私の研究室ではなく、図書館に納入される事しばしば。なかなか上手く行かないものである。

(中村 勝之)

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コロナが推す学び/#8月31日の夜に。

 新学期前後の不安を共有する番組「#8月31日の夜に。」(NHK・Eテレ、31日(火)22時〜)を紹介したい(朝日新聞8月30日(月)「フォーカスオン」より)。2017年に10代の悩みやしんどさを受け止め、分かち合う場にしようとスタート。夏休みが終わり、学校に戻るプレッシャーや久々の学校生活でストレスがかかるこの時期に毎年放送してきた。

 企画に携わったプロデューサーは、10代自身の話を聞くうち、たとえ周りに家族や友人がいても悩みの本音を伝えられないことを知った。「同じように悩む人が世の中にはいて、自分だけじゃないと知ってもらう。その共有の場を作る。死にたいくらいつらい子どもたちに対して、メディアができることかなと思いました」とのこと。

 毎年、番組の特設サイトにある掲示板「ぼくの日記帳」で投稿を募っている。学校や家庭の悩み、将来への不安。生放送の番組では、寄せられた投稿を紹介しつつ、ゲストが語り合う。今年のゲストは、タレントの中川翔子さんや音楽クリエーターのヒャダインさんら4人。毎年、10代の頃に葛藤した経験がある人を招いている。

 番組の演出は毎回変わる。今年は水族館の水槽の前で中継。その意図をディレクターは「多様な生き物が思い思いに、水槽という同じ空間のなかで生きている。10代の方々が求めるような優しい世界に近いのではないかと考えました」と説明する。

 番組では、悩みに対して助言したり励ましたりはしない。ただ受け止める。掲示板「ぼくの日記帳」は、放送後もしばらく書き込めるという。

 私の職場の事務局で新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生、事務局閉鎖という事態になってしまった。

 〈備えていたことしか、役には立たなかった。備えていただけでは、十分ではなかった。〉書かれたのは7年前。『東日本大震災の実体験に基づく 災害初動期指揮心得』という資料の冒頭にある。国土交通省東北地方整備局がまとめた内部資料だが、電子書籍として一般にも無料で公開されている。

 被災直後に、国が管理する道路や港、空港の復旧にあたった担当者たちが、その時どうしたか、どうすべきだったかが詳細に記されて、学ぶところは多い。例えば、防災ヘリコプターが地震直後に緊急発進し、空港を襲った津波を逃れたことなど後に称賛された対応の多くは、あらかじめ準備されていたという。その上でなお、臨機応変の対応が必要だったとのこと。本学の事態の原因究明もさることながら、入院中や療養中の方の回復を祈るばかりである。

(宮本 輝)

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