2022年03月22日

FMICS BOOK PARTY 28-347 松井 今朝子『芙蓉の干城』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。ワイワイガヤガヤ、仲間とともに本を読むことの楽しさを共有します。

【日時】 2022年3月22日(火) 午後8時〜10時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 松井 今朝子『芙蓉の干城』集英社

 松井今朝子は京都出身の歌舞伎著作の第一人者。本編は『壺中の回廊』に続くミステリー第二弾。昭和8年、歌舞伎の殿堂で起こった殺人事件に桜木治郎と従姉妹澪子のコンビが挑む。時代背景、歌舞伎の世界、『芙蓉の干城』の世界を楽しんでください。第4回渡辺淳一文学賞受賞作。

 【推薦者】 八坂 青志 (京都総合科学研究所)
【参加要件】 指定図書を読破された方
 【参加費】 無料
【参加定員】 15名
【申込締切】 2022年3月21日(月祝)
【申込先】 yoneda(アット)fmics.org 米田 敬子
【事前課題】 *MUSTとします。
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『芙蓉の干城』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『芙蓉の干城』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. アウトプットする=読み聞かせをしたいと思う3箇所を選んでください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. a)、b)のいずれかを選んで、お答えください。

    a)『芙蓉の干城』に描かれている時代(昭和8年頃)と現代(令和4年頃あるいは書かれた2017年(平成29年)頃での異なる点、似ている点を貴方の視点で述べてください。

    b)この小説に出てくる登場人物のうち、あなたの好きな登場人物はだれですか、またその理由は。目次の次にある主な登場人物を参考になさってください(このリストに出てこない人物でも結構です)。

【これからの推薦者&課題図書】
4月 松山 益代 (慈紘保育園園長)
5月 岡村 浩 (工学院大学名誉教授)
6月 白銀 泰 (朝日新聞CSR推進部)
 若松 英輔『言葉の贈り物』亜紀書房

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タグ:八坂 青志
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2022年03月19日

出光ゼミ 104

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●前回2月11日(金祝)の参加者は対面・Zoom合わせて4名。「札幌医科大学 医療人育成センター 入試・高大連携部門担当講師・助教候補者の公募について」、「ゼミナール研究会の学生記者募集」、「保育士試験」、「千葉大学 アカデミック・リンク 教育・学修支援専門職養成 プログラム」、「放送大学生にとっての正課外学習のカタチ」といった話題(表に出せないものも含め)などが寄せられました。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。

★今回も実会場とZoomミーティングの併用型で実施します。

【日時】 2022年3月19日(土) 午前9時30分〜11時30分

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室3B
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 昼食会1000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2022年03月14日

FMICS 3月例会(第748回例会) 建学の精神をブランド化する 大学史・沿革史・自校史編纂の意義

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 長年、本作りの周辺を支えてこられた武田秀司さんに登壇いただきます。
 武田さんは、学び続けられたこと、後進に言い残しておきたかった本作りの基本ノウハウを『大学史の周辺』に纏められました。

 武田さんからのメッセージです。
 実務担当としての発表になります。ここは、予めご了解ください。この本の中でもお分かりでしょうが、寺崎昌男先生と意見を同じくしていることが伝わると思っています。加えて、表現が相違しているのもお分かりいただけるものと存じます。学者と実務家の違いがここにあります。

 武田さんの応援団のお一人である東京大学・桜美林大学・立教大学名誉教授寺崎昌男先生のエールです。
 少子化のもと、多くの大学が浮沈の境に置かれる日がいずれやってくる。 沿革史を出すことなどかつては無用の引き出物を用意する事業だと思われていた。だがそれは大学の対面をにこだわる活動ではなく、今や未来にかかわる事業である。このことが認識されるよう祈りたい。
武田秀司『大学史の周辺』大学自慢 2021.5
「巻頭言」(東京大学・桜美林大学・立教大学名誉教授寺崎昌男)より抜粋

 人生100年時代の到来。生涯を通じて何度もキャリアを変換させていくマルチステージの人生になります。リスキリング、キャリアの転換の鍵として継続的に学び続ける必要性は、日増しに大きくなってきています。
 リクルートワークスの「全国就業実態パネル調査2018」によれば、自分の意思で、仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組み(たとえば、本を読む,詳しい人に話を聞く、自分で勉強する、講座を受講する、など)という設問に対して、「はい」を選択した人は、33%であり、7割の人は大して難しくはないことも行ってはいません。
 「学ぶ人に学ぶ理由はあっても、学ばない人には学ばない理由はない」ようです。

●ワイワイガヤガヤとにぎやかなブレイクアウトセッションにするための事前課題
アフターコロナ、学び続けるあなたの理由を整理してください。

「継続は力なり」「学び続けること」についての整理もいたします。お仲間、生徒・学生の皆さまにもお声かけいただきご参加ください。

【日時】 2022年3月14日(月)
   研究会 午後8時〜10時00分(Breakoutsession 含む)
   茶話会 10時10分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 学び続けてきたことをカタチにする
    建学の精神をブランド化する 大学史・沿革史・自校史編纂の意義


【問題提起】 武田 秀司 (元拓殖大学 創立百年史編纂室)
 ○コメンテーター
  有光 隆司 (清泉女子大学 史料室(準備室)顧問)
  岡村 浩 (工学院大学 名誉教授)
  土屋 郁夫 (上越教育大学 大学院学校教育研究科M1年)
 ○司会 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 社会人1,000円 学生無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2022年3月13日(日)
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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2022年03月10日

FMICS 茶話会 LOUNGE 自分事化する方法 / ちょっとだけ面白い言葉を考える

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 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。この3月は、2回開催です。

■日時  2022年3月10日(木)午後10時〜
■登壇者 長井 美沙希 (取手聖徳女子高等学校 2年)
■テーマ 自分事化する方法
 社会問題から身近な生活の問題までの社会リスクを“自分事化“する方法について、皆さまとゆるくお話できたらいいなと考えています。当日は、私が最近気になっていることや実体験などをお話してから、意見共有をお願いいたします。

●日時  2022年3月30日(水)午後10時〜
●登壇者 巽 悠介 (摂南大学 法学部2回生)
●テーマ ちょっとだけ面白い言葉を考える
 私たちには雑談で使う語彙に問題があると思う。語彙力が乏しいというよりかは、語彙にユーモアが足りないという、メリハリのない会話を続けてしまうため、話をすることに苦手意識を持ってし
まうと考える。言葉を考えておくと、雑談に自信が持て、コミュニケーションに対する苦手意識が
改善されると思う。(例)スタバ弱者 → コーヒーを飲めないのにスターバックスに行く人のこと。

■問い合わせ先 米田 敬子 yoneda(アット)fmics.org

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2022年03月02日

大学生の「満足度」はどこで把握する?

 経済理論を語る上で欠かせない基本概念である効用関数、これはある個人が消費する財の数量とそこから得られる「満足度」との対応関係を表したものである。基本概念であるが故、正確かつ深く理解するのは極めて難しいが、ザックリ言えば個人の財に対する好き・嫌いを表したものである。消費してみて少しでも気分が上がれば「好き」な財、少しでも気分が下がれば「嫌い」な財とに分けてみる。強制されない限り「嫌い」な財は消費したくないから、これは消費の選択肢から漏れなく外れる。残った財の中から選択するわけだが、「好き」と言ってもその程度にはグラデーションがある。とはいえ、「好き」な財は少なからず購買欲求があると考えるのが自然なので、経済理論では「好き」のグラデーションは真正面から扱わない(重要量の多寡に集約させるため)。

 人の活動は多岐に渡る。その中で消費行動に特化したのが効用関数なのであって、効用水準でその人の幸福度は表さない。そこで、効用では把握できない要素を含めて人の幸福度を測定する動きがちらほら見られる。その1つの実践例が環境評価である。所有権は主張できないが存在することで癒しになる環境。その保護にどの程度資源を投入するべきか、そこを判断する基準に幸福度が使用される。そこにはアンケートの回答を通じて数値したものが代理される。しかし、あまり脚光を浴びていない研究であると言う意味では、まだ発展途上の段階なのかもしれない。

 ここまでの話で納得してもらえたかどうか甚だ疑問だが、要は人の満足度・幸福度を客観的かつ正確に捕捉するのは極めて難しいと言う事である。我々の業界で悩ませているのが学生の「満足度調査」である。敢えて恥を晒すが、私の職場に在籍する学生の満足度調査の結果が他大学と比べて低い傾向にある。これを改善すべくあれこれと対策を講じているようだが、総じて学生の反応は薄い印象である。専門家が読んだら激怒しそうだが、アンケートを通じた満足度改善達成なんて質問項目を制御すればいくらでも可能である。無論、内実を無視すればの話だが。

 初等・中等・高等に関係なく、教育活動には2つの側面がある事に注意しなければならない。

 1つ目は「投資」の側面である。ある教育機関で得た技能が次の教育段階もしくは実社会で活用され、その成果はさらに先の段階でようやく客観化される。2つ目は「消費」の側面である。社会見学、運動会、文化祭、部活、クラブ・サークル、海外留学、アルバイトなどを通じて面白い体験をした、楽して単位認定してもらった、こうした事項に集約されるだろう。無論、これらにも投資的要素は多分に含まれるが、面白さという一瞬のテンション上昇にフォーカスされがちである。おそらくだが、教育機関でやっている満足度調査のほぼすべては教育の消費面を明らかにしたものに過ぎず、教育にとってより重要な投資的側面は満足度調査から漏れなく抜け落ちてしまうのではないか。

 若者達よ、君達の満足度の基準はどこにあるんだい? おじさんに教えてくれないかな。

(中村 勝之)

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ヤングのペヤング愛

 「ペヤングソースやきそば」の新商品「たこめし風」を手に取ると宮城県立志津川高等学校商業部とのコラボ商品。きっかけは、部活動として地域経済の研究などをしている「商業部」の生徒さん。熱烈なペヤングファンという顧問の教諭と約1年前に非公認組織「ペヤング研究会」を創設、放課後に集まり新商品を試食しては感想や意見を言い合っていたという。

 2021年8月「こんなペヤングが食べたい」「会社に送ってみよう」と盛り上がり、「ペヤングさんの商品が大好きで普段から食べています。食べてみたい商品を考えたので、高校生の意見として参考にしていただけたら幸いです」。そんなメッセージとともに60通りの商品案をA4判の紙4枚にまとめ、みんなで楽しそうにペヤングを食べる様子を収めた写真を添えて送った。

 それから10日後、「ペヤングソースやきそば」を製造する「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)の丸橋社嘉一長から思わぬ内容のファクスが高校に届いた。感謝とともにつづられていたのが「ぜひ共同開発できれば」。さっそく、同社製品開発課の担当者とオンラインで打ち合わせを進め、10種類以上を試作し、部員の熱意に応えた。その後、(1)たこめし風 (2)わさび醤油味(3)宇治抹茶味 (4)沖縄ソーキそば味
(5)三陸海岸海鮮あんかけ (6)防災食用−の6種類に絞られ、うち2品の商品化が決まった。

 7日発売の「たこめし風」は、独自製法の「たこボール」を使い、町特産のタコを使ったたこ飯の味を再現した。考案した2年生は「かめばかむほどうま味が出るたこボールの食感がおいしい」と評価した。21日発売の「わさび醤油味」は、海産物が名産の地元でなじみ深い調味料を組み合わせ、具材にも茎ワサビを使った。提案者の1年生は「ツンとしたわさびにしょうゆ、刻みのりの組み合わせが何度でも食べたくなる」と喜ぶ。

 顧問の教諭は「高校生の意見に想像を上回る対応で付き合っていただき本当にありがたい」と感謝する。新商品は欠かさずに買うという筋金入りのペヤングファン。「挑戦を続ける素晴らしい企業。生徒も仕事に真剣に向き合う大切さを学んだと思う」。まるか食品にとっても高校とのコラボは初めてだった。担当者は「生徒の皆さんのペヤング愛と、東日本大震災の復興への思いに応えたかった」と話す。ともに税抜き205円。売上金の一部は地域貢献の一環で志津川高に寄付される。

 昔は高価だったカップ麺。若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしいという願いから、「ペア」と「ヤング」で「ペヤング」という名前になった。名前に込めたものがヤングのペヤング愛へ成長中!

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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