2022年06月23日

FMICS 6月例会(第751回例会) 「ポストコロナ」のキャンパス 明日に向かうためにすべきこと

title1.jpg
 FMICS4、5、6月例会の統一テーマは、「コロナ禍をプラス発想しましょう」です。
 4月例会 part1「今」のキャンパス 対面授業とオンライン授業
 5月例会 part2「すこし先」のキャンパス 対面授業とオンライン授業
 6月例会 part3「ポストコロナ」のキャンパス 明日に向かうためにすべきこと
 3回のシリーズで、時代を強かに見届ける大学・大学人の思いを束ねます。

 4月例会には、教育関係者だけでなく、企業人、高校生・大学生、海外からも多くの皆さまにご参加いただきました。緊急避難的対応、「過渡期の今」から、「すこし先」のキャンパスは、対面とオンラインの良きところをいかに強かに使いこなしていくかが問われることになります。対面授業を前提にしてきた、大学・大学人の価値観は変えざるを得ません。

 5月例会は、これからの大学をどうすべきなのか、視線をすこし先に見据えて、学生・教職員、大学人の皆さまの思いを述べ合いました。

 6月例会は、「ポストコロナ」を意識して、時代を強かに見届ける大学・大学人の思いをTHINK BIGに確認いたします。

【参考】朝日新聞EduA 4月例会登壇された朝日新聞社の中村正史さまが執筆された記事
 2022.01.14 対面授業再開も教室に来ない大学生たち 「ポストコロナ」を示唆か
 2022.01.24 立命館大・松原洋子学長「対面授業が再開されても学生が教室に戻らない理由」
 2022.01.25 慶応義塾・伊藤公平塾長「4月から対面授業9割に転換」

【日時】 2022年6月23日(木)
   研究会 午後8時〜10時00分(Breakoutsession 含む)
   茶話会 10時10分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 コロナ禍をプラス発想する part3
   「ポストコロナ」のキャンパス 明日に向かうためにすべきこと


【問題提起】
 原田 健 (千葉商科大学 経営企画室兼高校事務室)
 渡辺 茂晃 (日経HR コンテンツ開発部長)
○コメンテーター
 今西 はな (グリネル大学 1年 /柳井正則奨学生)
 益田 耕祐 (富山大学 都市デザイン学部都市・交通デザイン学部3年)
 片山 英二 (野村證券)
 興津 利継 (竹中工務店)
○総括
 荻野 恵市 (人事コンサルタント)

【参加費】 年会費完納者無料 社会人1,000円 学生無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2022年6月22日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
posted by fmics at 20:00 | TrackBack(0) | 月例会

2022年06月18日

出光ゼミ 107

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●前回5月15日(日)の参加者数は、対面・Zoom合わせて5名。神奈川大学の栗田谷アカデメイア熊平美香『リフレクション:自分とチームの成長を加速させる内省の技術』といった話題などが寄せられました。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。

★今回も実会場とZoomミーティングの併用型で実施します。

【日時】 2022年6月18日(土) 午前9時30分〜11時30分

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室3A
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 昼食会1400円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

★この次は、7/23(土)午前中の予定です。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ

2022年06月16日

FMICS BOOK PARTY 31-350 若松 英輔 『言葉の贈り物』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。ワイワイガヤガヤ、仲間とともに本を読むことの楽しさを共有します。

【日時】 2022年6月16日(木) 午後8時〜10時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 若松 英輔 『言葉の贈り物』 亜紀書房


 【推薦者】 白銀 泰 (朝日新聞社 NIE事務局)
【参加要件】 指定図書を読破された方
 【参加費】 無料
【参加定員】 15名
【申込締切】 2022年6月15日(水)
【申込先】 yoneda(アット)fmics.org 米田 敬子
【事前課題】 *MUSTとします。
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『言葉の贈り物』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『言葉の贈り物』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. アウトプットする=読み聞かせをしたいと思う3箇所を選んでください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. 24の“言葉の守り札”(各章)の中から1本を選んで、あなたは、皆さんとどのようなことを考えたいかをまとめてください。


にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:白銀 泰
posted by fmics at 20:00 | TrackBack(0) | Book Party(旧:SD)

2022年06月09日

FMICS 茶話会 LOUNGE 人生を変えてくれた出会い

title1.jpg
 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。お気軽に、ご参加くださいますようお願いいたします。

■日時  2022年6月9日(木)午後10時〜
■登壇者 長堀 一之 (北翔大学スポーツ支援室)
■テーマ 人生を変えてくれた出会い
 会報誌に岡目八目就活日誌を書かせていただいた際、最終回の1回前に書かせていただいた私の人生を劇的に変えてくれた人との出会い、もらった言葉との出会いを紹介します。参加者には、同様に自分の人生を変えてくれた出会いを紹介いただきたいと思います。人でなくても、本、映画、歌、絵画、様々な要素が入ってくると思います。まだ若い巽くんゃ城内くん、あるいは高校生の長井さんなどが参加いただけるのであれば、今までの中で一番印象深い「出会い」について語ってもらうのが良いと思います。

■問い合わせ先 米田 敬子 yoneda(アット)fmics.org

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:長堀 一之
posted by fmics at 22:00 | TrackBack(0) | 茶話会 LOUNGE

2022年06月03日

先を見るために過去を振り返ってみようか

 本誌で本欄「裏巻頭言」を執筆し始めて丸3年が経過し、4年目に突入した。雑談めいた話から何らかのメッセージを盛り込む、言葉にするのは簡単だが、日常業務に埋没すると早晩書くネタが尽きてくる。毎号「何にしようか…」と微小な脳内をフル稼働させて考えるのが、ほぼ月末の恒例となっている。

 さて、4月からFMICS例会はポスト・コロナを素材に扱っており、先の教育現場を考えるようになった。そこで、今号では過去の本欄でコロナに関して私が記したことを振り返ってみよう。2020年5月の裏巻頭言の記述を(少々長いが)振りかえってみよう。タイミング的には最初の緊急事態が宣言され、ほぼ全ての教育機関がストップした時期であり、さまざまな意見が錯綜していた。その中で「9月に新学期を!」と言う主張に対する私見が以下のものである。

 「これまで遠隔授業を実際にやってみた実感としては対面授業と遠隔授業、両者で学力面での有意差は「確認されない」だろうと言う事である。遠隔でミニッツペーパーもどきの作成課題を学生に与えたのだが、それを実際に採点してみて、対面でやっても大差ないだろうと言うのがその感覚的根拠である。ちょっとした事であるが、ある程度の文量を書かせる課題において、資料等からそのまま抜き出すだけの物と自分なりに考えて自分の言葉で書こうとするのとでは雲泥の差がある。そして、自分の言葉で纏めようと苦闘する学生ほど追加情報に敏感である。おそらくだが、追加情報に敏感な学生は対面授業でも敏感に反応するはずである。変な話、鈍感な者は何をやっても鈍感なものである。少なくともボリュームゾーンにとって、遠隔授業による学力低下という悪影響を受ける事は少ないだろうから、これを理由に新学期を9月に移行した所で(学力で見た)状況の本質は変わらないだろうと言う事である。」

 私の担当科目についてはこの当時の予測が当てはまったと見ていいだろう。一方、平均的な学力面については微妙である。全般的に落ちたというより、コロナへの対応が迅速だった者とそうでなかった者との差が出た…こんな感じだろう。結局、いつの世も「先に走った者の勝ち」(経済学の言う創業者利得)なのである。無論、「少し後ろから追いかけたが勝ち!」(経済学の言う後発性利得)もアリなのであって、その辺りは強かに生きて行こう。

 で、同号の締めくくりにかけての記述も振り返る。

 「学期をずらす事は時間のタイミングをずらすだけの事だから、教科内容が不変である限り、9月新学期という制度変更は事の本質を大きく変えないだろう。むしろ、制度を定着させるまでに投入された有形無形のコストをその後の定着で回収できる保証はない。そして、このコスト増が大学経営を圧迫させる事は確実である。そう考える時、9月新学期説は大学大粛清の幕開けなのかもしれない。

 それを避けたいのなら、早急に(段階的にせよ)対面授業を復活させる方策を模索することである。これが私立学校の経営状況にとっても、教職員および学生のメンタルヘルスにとっても最善の方策である。」

 2022年度に入ってようやく本格的な対面授業が復活してきた。友達や先輩・後輩と直接触れ合える。そのために身綺麗にして…そういう心理作用があるだけで、マスク越しでも学生の表情が明るくなっているのが分かるし、キャンパスが華やかになる。

 キャンパスはこうでなくっちゃ…と思いながら遭遇したタヌキとにらめっこする私であった。

(中村 勝之)

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:中村 勝之
posted by fmics at 18:04 | TrackBack(0) | 巻頭言

梅雨を蹴飛ばせ

 今年の5月は5月病になる暇もないくらい怒涛のごとく過ぎ去ったが、心の支えになったのは朝日新聞「多事奏論」近藤康太郎氏の「19歳のあなたへ 失敗する権利 人間にはある」(2月19日)「向かない会社に35年 いや、おもしろく働ける」(5月7日)であった。

 「19歳のあなたへ」は大学入学共通テストのカンニング問題で「ふみはずした」19歳のあなたに向けての励まし、そもそも大学入試の受験勉強に対して、勉強は何のためにするのかを問いかけている。そもそも勉強には終わりがなく一生続くもの、勉強は役に立つかどうかもわからない。勉強しない人間は、ちょっとばかり成功すると「自分は特別」と愚かにも思い込む。でも勉強する人は知っている。「人間なんて どっこいどっこいだ。」 取り巻きを1万人以上集めて花見をする権力者も、莫大な費用をかけて宇宙旅行する大金持ちもべつにえらくない。つまり、勉強するのは「人にやさしく」なるためなんです。野生のけものは失敗できない生き物です。逃げ方をしくじると、天敵に食われてしまいます。失敗は死に直結する。でも人間は一度過ちを犯しても、やり直せるんです。長い年月をかけて、そういう社会を、システムを築いてきたんです。それこそが人間の勉強の成果です。人間には失敗する権利がある(人間は失敗してもいいのです。やりなおせるのです)。もう一回頑張りましょうよ。

 「向かない会社に35年」は「19歳のあなたへ」を授業の教材に使った学校の生徒の感想から始まる。多感な中学生は舌鋒鋭い。「理科の化学式、数学の連立方程式だって将来使う場面があるのか疑問。国語の詩だって将来使いますかね」、「勉強とは大人になることといってるけど、大人になって良いこととか大人になってなにがいいのかわかりません」。誠実に答えると難しい問題だ。そして働くといえば、気になる記事を読んだ。今春の新入社員はコロナでオンライン生活に慣れきっている。だからリアルな会社や通勤が「しんどすぎ」なのだそうである。そもそも会社の与える仕事がおもしろくないのは、ふつうだ。他人に与えられたモノはつまらんものだ。会社内で新しい仕事を創る。また、会社に全体重を預けない。社外でも働くチャンスはある。かもしれない。そんなの分からない。試す。失敗しても死にやしない。ていうか、毎日24時間ずつ死んでいるんだ。働くのはおもしろい。いや、おもしろくできる。そして、人間は人生の大半を働いている。ということは、働くのをおもしろくできた人は、ハッピーな人だ。ハッピーな人が多い社会は、住みよい社会だ。

(宮本 輝)

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:宮本 輝
posted by fmics at 18:02 | TrackBack(0) | 巻頭言