2022年09月30日

FMICS 9月例会(第754回例会) 活躍すること・学生のリーダーシップについて考えよう

title1.jpg
 高等教育問題研究会FMICS 2022年9月例会(第754回)をご案内いたします。

■清水さんからのメッセージ
 どの大学にも、学内外の様々な分野で活躍している学生がおり、それを支援する取り組みがあるかと思います。今回の話題提供では、学生のリーダーシップに注目し、各大学で活動している身近な学生の事例や、学生の活動の場を広げる大学の実践例などから、近年の傾向や課題について参加者の皆様と一緒に考えていけたらと思います。
 なお、事例紹介では、(1)学生YouTuberが大学について発信する事例、(2)学生が運営側に加わった学内イベント(入学式など)の事例、(3)学生、卒業生団体、企業がイベントを共催した事例、(4)米国大学で話題になった事例などを取り上げる予定です。

■ブレイクアウトセッションのための事前課題
あなたにとって「学生のリーダーシップ」とは? 自由に発想していただき、イメージ画像を1つご用意ください(共有できるものであれば、写真やイラストなど形式は自由です)。

【 学生・生徒のコメンテーター募集 】
 高等教育問題研究会FMICSは、ワイワイガヤガヤと語り合う安全な場です。学生・生徒の皆さんには、コメンテーターとして思うことを発言してみませんか。応援団の教職員ほかの皆さまには、推薦をお願いいたします。
 ●問合先 yoneda(アット)fmics.org
 ●応募締切日 2022年9月15日(木)

【日時】 2022年9月30日(金)
   研究会 20時〜22時00分(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22時10分〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 活躍すること・学生のリーダーシップについて考えよう

【問題提起】
 清水 直子 (ジョージア大学大学院教育研究科/元 桜美林大学学生相談室専任カウンセラー)
○コメンテーター
 片山 英治 (野村證券 金融公共公益法人部)
 菊地 勇次 (文部科学省 高等教育局大学振興課入試室専門官)
 広田 悠大 (NPO探求フリースクール・マチラボ 代表)
 益田 耕佑 (富山大学 都市デザイン学部3年)
 今西 はな (グリネル大学 2年・柳井正財団奨学生)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問合先】 yoneda(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2022年9月29日(木)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
posted by fmics at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 月例会

2022年09月22日

FMICS BOOK PARTY 34-353 ジョージ・オーウェル『一九八四年』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。皆さまには、お仲間、特に、生徒さん、学生・生徒さんにもお声かけのうえご参加ください。2時間のワイワイガヤガヤでは語り足りない方には、23時10分からの懇親会にもご参加ください。

【日時】 2022年9月22日(木)21時〜23時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 ジョージ・オーウェル『一九八四年』


 【推薦者】 小坂 和輝 (こども元気!!クリニック・病児保育室 理事長/院長)
 【参加費】 無料
【参加定員】 15名
【申込締切】 2022年9月21日(水)
【申込先】 yoneda(アット)fmics.org 米田 敬子
【事前課題】 *MUSTとします。
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『一九八四年』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『一九八四年』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. アウトプットする=読み聞かせをしたいと思う3箇所を選んでください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. どのような問いを立ててよいか、本書を選んでから、ずっと考えてきましたが、この6の問いは、今もどうすれば、よいか悩み中です。(『苦海浄土』を推薦した時と同じく)そこで、以下のような形で問いを立てさせていただきます。
    (1)あなたなら、この「6の課題」には、どのような問いを立てますか?
    (2)ご自身が立てた(1)の問いにお答えいただくか、以下の(ア)〜(ウ)のいずれか一つにご回答ください。
    (ア)『一九八四年』を読んで、あなたの中で何か「変わったこと」がありましたか。「変わったこと」を教えて下さい。
    (イ)もし、あなたが、ウィンストン・スミスであったなら、『一九八四年』の世界を、どのように生きましたか?
    (ウ)『一九八四年』の世界が、今の時代に既に起きていると思うことがあれば、教えて下さい。


【これからの課題図書&推薦者】 
 10月20日(木)
  『五感の哲学』加藤 博子
   大山 範子 (神戸女子大学古典芸能研究センター)
 11月
  『男たちの旅路』山田 太一
   白銀 泰 (会社員・朝日新聞社NIE事務局勤務)
 12月
   白野 愛美 (大阪女学院法人事務局)

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:小坂 和輝
posted by fmics at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book Party(旧:SD)

2022年09月15日

FMICS 茶話会 LOUNGE あなたの夢を語ってください

title1.jpg
 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。お気軽に、ご参加くださいますようお願いいたします。

■日時  2022年9月15日(木)午後10時〜
■登壇者 土屋 郁夫 (上越教育大学 大学院学校教育研究科M2)
■テーマ あなたの夢を語ってください
 私は、サラリーマン生活を終えてから大学院生になりました。上越地区に大学を作りたいという夢を実現させるためにです。皆さまの夢をお聞かせください。

■問い合わせ先 米田 敬子 yoneda(アット)fmics.org

【これからの発表者】 
 2022年10月13日(木) 米田 敬子
 2022年11月10日(木) 小西 英行
 2022年12月15日(木) 高橋 真義

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
posted by fmics at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶話会 LOUNGE

2022年09月07日

受験勉強の「できる子」はなぜ「できる」のか?

 何十年か前の話。子どもが難関大学に進学すればご近所さんや親戚連中から褒め称えられたものだ。その子どもが超のつく有名企業に就職できても似た感じだったろう。それが微妙な評価になってから久しいと言われているが、昔から言われる「いい所」へ希求する心理も厳然として残っている。

 難関大学に進学したという事実が微妙な評価になったのは、高等教育の大衆化の当然の帰結の1つであって、所謂「大卒」が増えた事で難関大学の評価が相対的に低くなったからである。無論、高等教育の大衆化は必ずしも難関ではない大卒者の成功事例も増える結果をもたらすので,この事態も難関大学の価値を相対的に引き下げる結果になるだろう。一方、かつての有名企業の評価が微妙になってきたのは、技術進歩にもとづく新財の登場が人々のライフスタイルを変え、それが産業構造の変革をもたらしたのが1つの要因だろう。それに伴う価値観のズレもかつての有名企業には不利に作用したのかもしれない。

 ここ最近、定期的にFMICS例会で高大接続等の「モヤモヤ」がテーマになっているが、変な話、このテーマが継続している裏には、参加した時点で解消されたと思えたモヤモヤがちょっとでも時が経てば再度湧き立ってしまう実情があると思われる。ここで、昔から今に残る価値観をA群、A群とは異なる新規の価値観の一連をB群とすれば、たとえば、B群に立脚した報告を聞けばA群に立脚した疑問が湧く。逆は逆で、A群に立脚した報告を聞けばB群に立脚した疑問が湧く。こうした反芻が脳内を駆け巡る限り、モヤモヤは解消される事はないのではなかろうか。

 教育論における新しい議論はとかく旧来の議論を全否定する形で立論される。無論、反動が起こった際には新しい議論を全否定する形で旧来の議論が蒸し返される。これをA群・B群の話に置き換えれば、両群の共通部分は存在しないかのような印象を与えるし、圧倒的多数の教育関係者はそう思うだろう。これを高校数学の集合論で言えば、集合Aと集合Bの共通部分(A∩B)が空集合(φ)となると思っているようだ。

 無論、教育業界に携わる者として集合Aと集合Bの和集合(A∪B)を目指すべきだとする主張も可能である。ただ、これは組織の目的として備えておくべき事項であって、個々の教職員に要求するべき物ではないし、仮にそれができる人材が存在するとしても、徒にそれを一般化するべきではない。個々の教員にとって疑問を差し挟むべきは集合Aと集合Bの共通部分(A∩B)が本当に空集合(φ)なのか? 高大接続の関連で言えば、旧来の受験指導と総合型選抜に即した思考力・表現力を鍛える教育方針に共通部分が本当に存在しないかどうか、ここを疑うべきである。

 この疑問への回答になるかどうかは分からないが、そのヒントとして、拙著『学生の「やる気」の見分け方(文庫改訂版)』の終章で紹介した「学び習慣仮説」、もしくは「ラーニング・ブリッジング」の内容を紐解くのをお勧めする。

(中村 勝之)

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:中村 勝之
posted by fmics at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 巻頭言

審判の甲子園

 第104回全国高等学校野球選手権大会は「審判」の「言葉」が注目された大会だった。コロナ対策で大声での応援ができず、審判の声が聞こえやすくなっていることも背景にあるとのこと。審判の多くは会社員などの本業と両立している。

 開幕戦となった国学院栃木(栃木)と日大三島(静岡)戦は、10−3と点差が開いた。球審の尾崎審判は試合後、両校がホーム前で整列すると、うつむく三島ナインに「大丈夫や、上を向け。甲子園で試合ができたことは誇りや。胸を張って終わります。礼」と声をかけて試合を締めた。

 八戸学院光星(青森)と愛工大名電(愛知)の2回戦では、延長10回、名電が美濃十飛外野手の一打で劇的なサヨナラ勝利。実に1981年夏以来、41年ぶりとなる夏2勝目を挙げた。今大会は6月に心不全で急逝したチームメイトの瀬戸勝登さんの思いも背負うナイン。試合終了後、勝利球を受け取った球審の金丸審判は、主将の有馬伽久選手に何事もなかったようにそっとボールを渡した。「勝登と共に」と頂点を目指すチームに粋な計らいとなった。

 新型コロナ感染が広がり、主催者の異例の配慮で第8日に初戦が組まれた浜田(島根)−有田工(佐賀)戦。5−3で浜田が18年ぶりの甲子園勝利を飾った。試合終了後、両校が整列すると球審の尾崎審判が「試合ができたのは奇跡。甲子園でプレーできるありがたさ、感謝の気持ちを持ってほしい」と選手に声をかけた。

 今春センバツ1回戦の敦賀気比(福井)−広陵(広島)では、二塁塁審のジャッジミスを認め、球審だった尾崎審判が場内アナウンスで「私たちの間違いでした。大変申し訳ありません」と謝罪。ミスがなかったらと仮定した状況からプレーを再開させ、関係者からも称賛を浴びていた。

 また山口智久審判員もSNSなどで高校野球ファンの話題になった。一塁、三塁の塁審はスピーディーな試合進行のため、イニング間に守備に回る側のベンチへ近づき「追い出し」と呼ばれるかけ声を行う。山口審判員は「切り替えていこう」「ここが勝負どころ」「集中して」など、試合展開に応じた声かけで選手の背中を押した。

 決勝の球審を務めたのも尾崎審判。球児に寄り添う姿が印象的で試合中に声をかけたり、笑って背中をポンとたたくシーンがあった。優勝決定後は速やかな整列を促し、全員がきれいに並び終わるまで時間をかけて待つと「終わります!」と声を張り上げたという。

(宮本 輝)

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
タグ:宮本 輝
posted by fmics at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 巻頭言