2023年05月02日

堕落と節制の狭間で

 新年度は新たな出会いの季節である。「どこで」で会うかを考えれば様々な年代と接するチャンスが格段を多くなる。とは言え、結果的には同世代との付き合いが自然と深まる。このとき、各世代で直面するであろう問題群によって交わされる会話のネタが違ってくる。アラフィフな私が同世代とやり取りする会話のネタのほぼ鉄板が「お肌」と「ダイエット」である。

 実際に50代になるとよく分かる。外見的要素が急速に劣化していくのである。言い訳に近いが、40代中盤から老眼が始まり、割と早い段階で遠近両用メガネを使用する様になった。無論、最近まではズボラして細かい字を読む際にも単焦点メガネを使っていたが、それでが誤魔化しきれなくなった。皺が増えたのは相性の悪いメガネをかけているからだけではない。50代に入ると見事に代謝が低下してくる。同じ食生活をしているにも関わらず,出て欲しくない部位が着々と増えてくるし、重力に対して筋肉が対抗できなくなってきている。

 なぜそれを自覚できたかと言うと、鏡を見たときに余りにもの皺の増加に愕然としたからである。学生たちは教員の容姿を観察してないと勝手に思っているが、いやいや、滅茶苦茶見ている。学生同士の会話に耳を傾ければよく分かる。対面授業が復活してきたのだから尚更である。時代と言われればそこまでかもしれないが、50代男子(?)においても、最低限容姿に気を配るだけの配慮(余裕?)が要求されてきているのは間違いない。

 とは言え、先達に「右に倣え」の如く頑固になり始めた私にはアンチエイジングの最新手法を積極的に取り入れる程の器量は失くなってきている。容姿の劣化は感受性も劣化させる。このままだとまずい、だが極力簡単かつ継続可能なものは…と周囲を観察して、見つけましたよ。格好のアイテム。それが「階段」である。幸いにして私のオフィスは12階建てビルの12階にあり、しかも私は愛煙家。喫煙を理由に(半ば無理やり)移動すれば結構な運動量になる。そう思ったが吉日、3月中旬から、ビル内の移動の全てで階段を使う様になった。そこから1か月。現状では2kg弱の減量に成功している。ただ、ここから暑くなる季節になるので、冷房の効かない階段の上り下りが物理的にできるのか?その辺はなってから考える事にしよう。

 容姿の劣化を防ぐのなら、本当は晩酌をやめて(せめて休肝日を設ける)喫煙をやめればいいのでは?恐らくそれは正しい。だが、私も業の深い人間。ある程度の欲にまみれつつ節制する生活を実践したい。この相矛盾する方向を何とかする方法はある様である。

(中村 勝之)

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全員連続打撃オーダー制

『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC』は出場チームそれぞれの健闘が光ったが、リトルリーグが2023年の大会から全員連続打撃オーダー制を導入する。ベンチ入りする選手がすべて打順に入る。つまり、打線は1番から9番で一巡ではなく、守備についていない選手を含め最大14番打者まで打席に立つ。

 米国発祥のリトルリーグは、硬式ボールを使い、10歳から12歳(メジャー部門)の世界一を決める大会が知られている。世界で80を超える国・地域に広がり、日本にも現在全国に139のリーグがある。日本の大会を勝ち抜いたチームも1962年から世界大会に参加、過去に11度の優勝を飾っている。

 その目的はあくまで子供たちの心身の健全な成長に寄与すること。米国のリトルリーグ国際本部は、参加する全員が野球を楽しめるように配慮した細かな独自ルールをいくつも設け、状況に応じてしばしば改定している。

 例えば、離塁制限があって実質的に盗塁は禁止。低年齢では盗塁阻止は難しい。投げて打つという野球本来の楽しさに集中するのがその理由という。ベンチ入り選手全員の出場を義務付けるルールも、守備などの機会を含めて以前からあった。それをシンプルにして徹底するのが、全員連続オーダー制。打席に立たないと野球は楽しくない。

 もちろん、上を目指す子供たちが多く、リトルリーグも勝利至上主義の弊害と無縁ではない。心配なのは14人ベンチ入りできるのに、勝利優先でベンチに入るメンバーを技量が高い少数精鋭に減らしてしまうこと。これではみんなが楽しむためのルールが本末転倒になってしまう。日本リトルリーグ野球協会は「意図的に(ベンチ入りの)枠を余らせないように」と呼びかけている。

 5月のGWはオープンキャンパス開催、問題解決には「感」と「動」、キャンパスにいらっしゃる方が魅力を一つでも多く実「感」できるよう行「動」!

(宮本 輝)

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