2023年10月24日

FMICS 10月例会(第767回例会) 変わる大学入試 学び込んできた生徒を学生にできますか

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 昨年10月の高等教育問題研究会 FMICS 10月例会では、「考察 学び込んできた生徒を大学はいかに選抜するか」をテーマにしました。今年10月の高等教育問題研究会 FMICS 10月例会のテーマは、「変わる大学入試 学び込んできた生徒を学生にできますか」です。
 
 この1年、FMICSは高校関係の使い手の皆さま(勿論、生徒たちとも)とワイワイガヤガヤをやり続けました。いよいよ、大学人はうかうかして居られないと強く思います。大学人は、高校人の頑張りをどこまで知っているのでしょうか。アクティブ・ラーニング、探求学習などで鍛え上げられてきた生徒たちの実力は、確実に、勉強をしない大学生の先を行っています。

「もっと、大学・高等学校関係者がコミュニケーションすべきである」
「高大の壁・溝を埋めるべきである」
もぉぉぉ、「べき論」をひねくり回している時間はありません。確実に、大学には学び込んできた生徒たちが入学してくるのです。彼らのパワーを大学はどぉぉんと受け止めることができるのでしょうか。
 
 可能性たくさんの生徒たちをキリリと学生に仕上げて社会に送り込むことができなければ、彼らに見限られ、リングから降りなければならないのです。何と、文部科学省が自主的縮小をする大学に補助金を出す時代です。大学人の本物の胆力が問われるのです。

 皆さまには、ご関係者に加えまして、学生・生徒さんにもお声かけください。FMICS は、「安全な他流試合の場」です。学生・生徒さんには、大人とワイワイガヤガヤと語りあうことの場数を踏んでもらいたいのです。

【日時】 2023年10月24日(火)
   研究会 20:00〜22:30(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:40〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 変わる大学入試
   〜 学び込んできた生徒を学生にできますか 〜


○主張
 倉部 史記 (追手門学院大学客員教授・進路づくりの講師・高大共創コーディネーター)

○事例報告
 椿 仁三千 (千葉県立小金高等学校 教諭) 
 森下 覚 (東京都市大学 学長室)
 小西 英行 (多摩大学 経営情報学部教授)
 
○学生・生徒からの一言
 伊東 建祐 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 2年生)
 向島 雄気 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 2年生)
 巽 悠介 (摂南大学 法学部4回生)
 城内 康文 (早稲田大学 文化構想学部4年生) 

○総括
 出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 yoneda2023(アット)fmics.org 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2023年10月23日(月)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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2023年10月21日

出光ゼミ 118

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。

●ちびっ子連れの参加も歓迎で、終了後は、お食事会を経て近所の公園などでお遊びします。

●前回9月22日(金)の参加者数は、対面&オンラインで大人4名。『途上国の人々との話し方―国際協力メタファシリテーションの手法』、研究実習のテーマの選び方、幼児期におけるインタラクティブリーディングの効果と国際比較、私立医科大学の学費政策、といった話題などが寄せられました。

★実会場とZoomミーティングの併用で実施します。

【日時】 2023年10月21日(土) 午後12時15分〜2時15分 + 食事会

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 食事会3000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2023年10月20日

FMICS BOOK PARTY 47-366 外山 滋比古 『思考の整理学』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2023年10月20日(金)午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 外山 滋比古 『思考の整理学』


【推薦者】 中村 義実 (新潟県立看護大学 看護学部教授)
【参加費】 無料
【申込先】 yoneda2023(アット)fmics.org 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2023年10月19日(木)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『思考の整理学』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『思考の整理学』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. アウトプットする=読み聞かせをしたいと思う3箇所を選んでください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. 「アイディアが軽やかに離陸し、思考がのび のびと大空をかけるには?」『思考の整理学』 裏表紙より
     上記が実現するためには、何が求められると思いますか。『思考の整理学』の内容に関係してもしなくても結構です。ご自由にお考えください。

【これからの課題図書&推薦者】 
■2023年11月
 脇田 里子(同志社大学グローバル・コミュニケーション学部)
 『ルポ 誰が国語力を殺すのか』石井 光太 文藝春秋
■2023年12月
 白銀 泰(朝日新聞社CSR推進部NIE事務局)
 『会社の人事 − 中桐雅夫詩集』 晶文社
 絶版のため入手できない場合は、以下の2本をお読みください。
「きのうはあすに」(『会社の人事』所収)
「やせた心」(『会社の人事』所収)

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タグ:中村 義実
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2023年10月12日

FMICS 茶話会 LOUNGE 一年以内に買って良かったもの第2位

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 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。開始時間は午後10時からです。お気軽にご参加ください。

■日時  2023年10月12日(木)午後10時〜
■話題提供 巽 悠介
■テーマ  一年以内に買って良かったもの第2位
■メッセージ
 買って良かったもの「1位」となると高価なものであったり、専門性の高いものであったりと「あれいいよね!」となりにくいと思いましたので、このテーマにしました。
 皆さまのご参加を楽しみにしています。

■問い合わせ先 米田 敬子 yoneda2023(アット)fmics.org

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タグ:巽 悠介
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2023年10月11日

ギリギリセーフの危うさ

 例えば2週間後が期限の仕事の依頼があったとする。これをあなたはどの様に処理するだろうか。勿論、仕事の内容にもよるが、「依頼されてすぐ対処する」か「期限ギリギリになって対処する」と言う2つのパターンに大別されるだろう。この時、後者の行動パターンについては行動経済学の分野で『時間的非整合性』と呼ばれており、人間行動においてしばしば観察パターンとして、そして従来の経済理論では想定されない行動だと注目されている。

 時間的非整合性、難しい用語を使ってはいるが教育現場でしばしば観察される事象である。定期試験やレポートに取り組む学生の姿、そして学生時代の自分の姿を重ねるとより理解できるだろう。期限ギリギリで慌ててやるから食事や睡眠時間を削って対処せざるを得ない。その結果、レポート等の質はどうしても低下してしまう。とは言え、学校現場は優しい人が多く(自身の学生時代がそうだったからだろう)、質の低いものが提出されても「片目をつぶって」評価、すなわち認めてしまう。無論、レポート等の質ついて厳格に評価する教員は一定数存在し、ギリギリに対処した事がバレて評価されない結果となる。それが仕事となればもっと評価されないだろう。

 ギリギリにやって上手くいかなかった、こうした経験をすれば「早々に対処しよう…」と考えるはずがそうできない。時間的不整合性の問題の根深さは、実の所ギリギリ対処すると言う行動パターンが容易に変えられない事に現れる。なぜか?脳科学によれば、ギリギリ対処して成功した体験によって強烈な快感物質が分泌されるらしい。これが癖になって、ギリギリ対処が忘れられなくなるらしい。こうした癖の厄介な所は、ギリギリ対処で乗り切った直後に何もしなくなる事である。中学高校時代の定期試験最終日に勉強したか?この質問に「はい」と堂々と返答できる人がどれ位いるか、これを想像するだけで理解できるだろう。

 試験・レポートや仕事の場面では上記事象がしばしば観察されるが、スポーツの現場ではどうか?実は同様に観察される。昨年度から部長を務める某スポーツにおいて、ギリギリで全国大会への出場を決めた。それはそれで喜ばしい限りだが、もっと早い段階での出場決定が叶ったはずなのにギリギリ。出場決定を決めた試合とそれ以前の試合での学生の動きがまるで違う。「ギリギリ対処が癖付いてる?」そう思ってしまった。

 1発勝負の全国大会ではギリギリ対処なメンタルでは太刀打ちできない。そこをどう修正するか?大人の真価が問われる。

(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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部活指導に社会人呼び込め

 10月8日(日)9日(月・祝)と久しぶりに学園祭開催、実行委員会をサポートしつつ秋以降の社会人講座開講について担当される先生方とじっくり打ち合わせをすることができた。畑は違えど大阪体育大学(大阪府熊取町)で9月上旬に社会人向け講座の「運動部活動指導認定プログラム」が開かれた記事(日本経済新聞9月25日)が大変参考になった。

 部活動の地域移行を機に社会人を指導現場に呼び込もうと5月に始めた研修プログラムで1期生は20〜69歳の約60人。スポーツ施設のトレーナー、地域でクラブを運営する会社員らのほか、「学び直し」が目的の教員や教育委員会の関係者もいるとのこと。

 教員の負担軽減を図る部活動の地域移行は、公立中学の土日の部活動を地域のスポーツ団体などに委ねる改革。大きな課題の一つが担い手となる外部指導者の確保。技術指導だけではなく、体罰やハラスメントの防止、安全面での配慮などの知識が不可欠で、人材が潤沢とはいえない地域も多い。

 講座では5カ月の履修期間中、30の必修科目を受講。学校教育と部活動の関係、ケガの予防や事故時の対応、学校・保護者らとの連携など内容は多岐にわたる。初回と最終回は対面の講義も行うが、すべてオンラインで受講可能。受講者の居住地は全国に広がる。

 最終回だった9月は「運動部活動の実践」をテーマに対面の講義を実施。教える際の注意点をグループワークで確認し、体育館では実際の指導の模擬演習もした。担当者の一人である教授は「指導の場では迷うこともある。ここに集まった仲間と情報を共有して、それぞれの地域で活躍してほしい」と話す。

 地域移行の課題には、受け皿となるスポーツ団体の準備状況などもあるが、その実情は地域ごとに異なる。自治体によっては現状でも学校単位で行える部活動の種類は少ない。

 受講者の一人は昨年NPO法人を立ち上げた。山間の地域では少子化が進み、「子供たちはやれる部活、やりたい部活がないと困っていた。地域移行はむしろチャンス」と話す。

 校区や年齢に関係なく参加できるクラブをつくろうと5月に始めたのがダンス部。幼稚園、小・中学校などの約40人が参加し、7月末に夏祭りで初舞台を踏んだ。「大体大では熱中症への対応など運営側の心得を具体的に学べた。運動が苦手な子も楽しめる場にしたい」と夢は膨らむ。本学の先生方の想いと地域の皆様の学びへの思いの相乗効果が楽しみである。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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