2024年09月28日

FMICS 9月例会(第778回例会)「アート思考」を知る 〜私たちにどんないいことがあるのか〜

title1.jpg「アート思考」という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、それが私たちの生活やビジネスにどのような利益をもたらすか、具体的にご存知ですか?

 アート思考といえば、伝統的な芸術の価値観や変遷を思い浮かべがちですが、今注目されているのはそれとは異なります。アート思考は、アーティストでない人々がアーティストの思考法や創作プロセスをビジネスや社会活動に応用する手法です。

 ヨーロッパのビジネススクールが創造的なアイデアを生み出すための授業として創始したこのアプローチは、日本の経済産業省の報告書にも取り上げられています。アート思考を活用するためには、創造性だけでなく、自身の独自性と外部との摩擦を乗り越える力も必要です。

 日常生活でアートに触れることで、ストレスの軽減や発想の幅が広がることが知られていますが、アート思考はそれにとどまりません。他のメソッドと比較しながら、アート思考について、一緒に探究してみませんか?

【日時】 2024年9月28日(土) 午後8時〜10時30分
   研究会 20:00〜22:00(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:10〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 「アート思考」を知る
    〜私たちにどんないいことがあるのか〜


【主張】
 黒沼 靖史 (光英VERITAS中学校・高等学校 美術科教諭)
【報告】
 長堀 一之 (北翔大学・短期大学 スポーツ支援室)
 片山 英治 (野村證券(株) 金融公共公益法人部主任研究員)
 向島 雄希 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 3年)
 城 百花 (別府大学 文学部国際言語・文化学科4年)
【総括】
 高橋 真義 (桜美林大学名誉教授/高等教育問題研究会FMICS 代表)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2024年9月27日(金)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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2024年09月27日

FMICS 茶話会 LOUNGE 

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 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。開始時間は午後10時からです。お気軽にご参加ください。

■日時   2024年9月27日(金)午後10時〜
■話題提供 田中 頌子 (湘南工科大学大学院)
■テーマ {ただ今熟考中です。決まり次第お知らせします。}

■問い合わせ先 米田 敬子 aayoneda(アット)yahoo.co.jp

■2024年話題提供者
 ●10月 小西 英行
 ●11月 長井 美沙紀
 ●12月 平田 暁子

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2024年09月24日

FMICS BOOK PARTY 58-377 佐々木 正美 『子どもの心の育て方』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2024年9月24日(火)(金) 午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 佐々木 正美 『子どもの心の育て方』  


【推薦者】 古山 由希子 (幼児教育の仕事をしていた子育て奮闘中の新米母)
【参加費】 無料
【申込先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2024年9月23日(月)(木)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『子どもの心の育て方』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『子どもの心の育て方』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. 本書を読んで最も胸に響いた一節を1〜3本ご紹介ください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. この本では、「子どもの成績ではない価値を伝えられれば何の心配もありません」とありますが、成績ではない価値ってどんなことで、それをどうやって伝えたら子どもの心に響くと思いますか?

【これからの推薦者】
■2024年10月 今野 裕子 (東京家政大学)
■2024年11月 田由 希子 (派遣社員)
■2024年12月 米田 敬子 (文教大学)

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2024年09月21日

出光ゼミ 128

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。また、ちびっ子連れの参加も歓迎です。

●前回8月24日(土)の参加者数は対面で4名。オンラインでのオープンキャンパスでこそ実現できる質疑応答、科研費申請書への添削サービス、まちづくり分野での志望履修書、高齢者へのスマホ利用講習の社会的意義、といった話題などが寄せられました。

★実会場とZoomミーティングの併用で実施します。

【日時】 2024年9月21日(土) 午前9時30分〜11時30分 + 食事会

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 食事会2000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2024年09月11日

連携のチカラ

 神奈川県にある13の大学では、2025年度入試から、学校推薦型選抜で使われる推薦書の書式を統一するという。入学センターで働いた身からすれば、画期的な出来事である。たった13大学が同じ書式にするだけの簡単な話に聞こえるかもしれない。しかし、その簡単なことが「私立大学」にとっては「高い壁」なのである。

 書式統一の目的は、高校教員の負担を減らすためだという。入試の「主人公」である受験生や大学が主対象ではない点は興味深い。書式の統一に伴い、PC等での作成も可能になる。手書きで何人もの生徒の推薦書を、限られた時期に作成する精神的、物理的負担は、相当のものだろう。

 これらは、「神奈川県大学入試広報連絡会」という会議体が主体となって行われたという。入学センター時代に、同じような会議体に参加していた。当時は、入試実施担当者向けの別の会議体もあり、業務は主に「広報」と「実施」に分けられていた。そのため、「入試広報連絡会議がきっかけで、(入試実施分野である)書式統一の話がまとまる」ことは、まずなかった。広報担当と実施担当者間で、しっかりとした「連携」が行われていたことが想像できる。加えて、「広く報せる」のみならず、広く現場の声を聴く「広聴」という機能が十分に発揮されている好事例だ。

 また、書面には、参加大学の学生が作ったというロゴマークが掲載されている。推薦書式は「全国大学推薦書標準様式」と付され、全国規模で高校教員の負担を減らすねらいを持った取り組みであることがわかる。ロゴを入れるという広報らしい取り組みと、先々まで見据えた「仕事」として計画していることも注目に値する。

 このように、すでに課題が共有され、関係者が協働することによってワークフローの改善が望まれるケースは、本学でも多々みられるが、なかなか前に進まない。各部署が孤立しがちで、上手に協力や連携が行われていないことが主な原因だと思われる。学内で連携することさえ難しいのに、大学間で連携し、課題解決する方法を実現したことには大きな価値がある。特に、私立大学間の連携はハードルが高い。というのも、国立大学は、その立ち位置から文科省の政策下においてまとまりやすい。一方、私立大学は比較的「自由」が認められ、他大と異なる独自の施策を行いやすい。このような環境にもあるため、学外との「連携」は進みにくいと言える。

 書式統一を行った各大学には、受験生が出願や併願をしやすくする狙いもあるだろう。ステークホルダー間において相互利益を得られるのであればそれに越したことはない。このような「高校」と「大学」をつなぐ幅広いフィールドで課題を発見、調整し、成果をあげるためには、両方にアクセスできる職員という立ち位置が最適といえよう。取り組み方次第で、周りを巻き込んだ発展的な仕事ができることをあらためて教えられたように思う。

(佐藤 琢磨)

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タグ:佐藤 琢磨
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FMICSへのラブレター

 金剛生駒紀泉国定公園の北端に近い星田妙見宮まで徒歩10分。自然環境豊かな住宅街に移り10年目を迎えた今年8月下旬。毎朝笑顔で挨拶してくれる自宅向かいに住む82歳の老婦人との会話で、64年間連れ添った87歳のご主人を見送られたことを知った。茶道を極める婦人と朝の挨拶を交わした日は、いつもウキウキした一日のスタートとなるが、その日は違った。ご主人の棺に「二通の手紙」を納めたことを教えてくれた。一通は夫への「感謝状」、もう一通は夫への「初めてのラブレター」。ご夫妻は自宅前に見える四季折々の自然の山の移ろいを愛しておられた。婦人は、旦那さんからラブレターをもらったことはあるが、ご主人にラブレターを書いたのは初めてで最後のラブレターになったという。婦人の手紙には64年間を共に苦楽を共に過ごしたご夫妻ご家族との時間、いろんな思い出が綴られていたに違いない。なんてすばらしい夫婦だろうと改めて思った。

 先月20日のFMICS茶話会LOUNGE。各自の過去と未来の『歴』を語り合った。テーマ設定した土屋郁夫さんはじめ参加者5人がそれぞれのFMICSとの関係の「歴」を紹介。高橋さんから「FMICSの『歴』を整理しておきたい」と決意表明がありました。その「歴」である「FMICSあゆみ100回BOOK」。2cm4mmの分厚いB5版オレンジ色の表紙にFMICS卵があしらわれた体裁。1989年(昭和64年・平成元年)7月15日発行。そして、本紙「FMICS BIG EGG 778」。本9月号の通算発信番号である。第1回が開催されたのは昭和56年4月24日。代表の高橋真義さんが書いた会報巻頭言は今月で481本。

 私の初参加は昭和62年12月19日。午後6時から大阪富士屋ホテルで開催された第90回例会。近畿大学の義永忠孝さんの呼びかけで関西の5大学、7人が参加しFMICS OSAKA(かみがたFMICS)が発足した。うち阪南大学常務理事だった村正雄さん、光華女子学園の由良徹さんは故人となられた。一方、FMICS人として長くFMICSにかかわってこられた安田馨さんが昨年11月に安田学園理事長に就任。「柔しく剛く」を指針として、「安田」らしい品格と奥行きのある人間性を育んでいきたいと奔走されている。

 今年4月には大槻達也さんが桜美林学園理事長に就任。大槻理事長は、5月の就任式で「私達は直面する危機を乗り越え、新しい桜美林を作っていくにあたり何をすべきでしょうか。守りのガバナンスを整え、攻めのガバナンスに転じることが不可欠です。そのためには私たち教職員一人ひとりが当事者意識をもって日々職務を果たしていくことが重要です。理事長一人の力には限界があり、学園に関わる人全ての協力が不可欠です」と述べています。FMICSの心を引き継ぎこれからの高等教育を支える若い皆さんへのバトンが確実に引き継がれていることが嬉しいです。

「今日も一日、それぞれのFMICSの皆さんFAMILYに良いことがありますように」

(小出 修嗣)

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タグ:小出 修嗣
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