2024年10月26日

FMICS 10月例会(第779回例会) 変わらなければならない大学入試 〜学び込んできた生徒を学生にするために〜

title1.jpg2022年10月例会、2023年10月例会に続いて2024年10月例会は、「変わらなければならない大学入試 〜学び込んできた生徒を学生にするために〜」をテーマにします。
 30年前の大学像を前提にするのはやめましょう。私たちは、現在の大学に必要な準備を始めなければならないというスタンスに立って THINK BIG に問題提起・整理をいたします。
 この1年、FMICSは高校関係の皆さま(勿論、生徒の皆さんたちとも)とワイワイガヤガヤをやり続けました。
 大学人は、高校人の頑張りをどこまで知っているのでしょうか。アクティブ・ラーニング、探求学習などで鍛え上げられてきた生徒たちの実力は、確実に、勉強をしない大学生の先を行っています。
 「もっと、大学・高等学校関係者がコミュニケーションすべきである」「高大の壁・溝を埋めるべきである」。
 もぉぉぉ「べき論」をひねくり回している時間はありません。確実に、大学には学び込んできた生徒たちが入学してくるのです。
 彼らのパワーを大学はガッチリと受け止めることができるのでしょうか。
 可能性たくさんの生徒たちをキリリと学生に仕上げて社会に送り込むことができなければ、彼らに見限られ、リングから降りなければなりません。
 いよいよ大学人の本物の胆力が問われます。

【日時】 2024年10月26日(土) 午後8時〜10時30分
   研究会 20:00〜22:00(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:10〜

【テーマ】 変わらなければならない大学入試
    〜学び込んできた生徒を学生にするために〜


【主張】
 倉部 史記 (追手門学院大学客員教授・進路づくりの講師・高大共創コーディネーター)
【報告】
 望月 翔太 (大東文化大学 入試広報課)
 小野 亜由美 (かえつ有明高等学校 教諭)
 出岡 由宇 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 教諭)
【学びの主役の一言】
 齊藤 真希穂 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 2年)
 浦山 真依 (東京大学 文学部3年)
 西山 ゆみ (立命館アジア太平洋大学 国際経営学部4年)
【総括】
 出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2024年10月25日(金)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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2024年10月25日

FMICS 茶話会 LOUNGE あなたの無理ない終活とは?

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 「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。開始時間は午後10時からです。お気軽にご参加ください。

■日時   2024年10月25日(金)午後10時〜
■話題提供 小西 英行 (多摩大学教授)
■テーマ  あなたの無理ない終活とは?
■コメント あの時その時困らないために(困るのは自分ではない!?)

■問い合わせ先 米田 敬子 aayoneda(アット)yahoo.co.jp

■2024年話題提供者
 ●11月 長井 美沙紀
 ●12月 平田 暁子

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タグ:小西 英行
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2024年10月22日

FMICS BOOK PARTY 59-378 サン=テグジュペリ『星の王子さま』

「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2024年10月22日(火) 午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 サン=テグジュペリ(内藤濯訳)『星の王子さま』  


【推薦者】 今野 裕子 (東京家政大学・短期大学 学修・教育開発センター)
【参加費】 無料
【申込先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2024年10月21日(月)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『星の王子さま』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『星の王子さま』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. 本書を読んで最も胸に響いた一節を1〜3本ご紹介ください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. みなさまご自身が王さまとしてくらしている星はどんな星ですか?大きさ、見える風景、大事にしているものなどを教えてください。

【これからの推薦者】
■2024年11月 田由 希子 (派遣社員)
■2024年12月 米田 敬子 (文教大学)

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タグ:今野 裕子
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2024年10月19日

出光ゼミ 129

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。また、ちびっ子連れの参加も歓迎です。

●前回9月21日(土)の参加者数は対面とオンラインで7名。さいたま市立大宮国際中等教育学校のユニークな教育課程、社会的事業のしごと説明会2024、東急財団の「多摩川の美しい未来づくり助成」、スポーツと社会奉仕活動を融合させた「スポGOMI」、地方自治体による若者によるまちづくり支援、横浜市立大学附属病院の救急車、といった話題などが寄せられました。

★実会場とZoomミーティングの併用で実施します。

【日時】 2024年10月19日(土) 午前9時30分〜11時30分 + 食事会

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 食事会2000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2024年10月09日

足下にある危機

 9月13日、私学共済事業団より「令和6年度私立大学・短期大学等入試志願動向」が公表された。すでに報道されているように、過去最高の約6割の大学が定員を下回っていることが分かった。その数は、354校にのぼり、全体の「59.2%」を占める。前年は53.5%となり、はじめて「5割」を超えたが、1年ですでに約6割へ到達した。今年は5.9%の増、前年は6.0%の増である。2022年度以前の17年間は「31.0%から47.3%」の間で推移してきたところ、昨年はじめて50%台になり、今年はすでに、60%手前である。急速な変化が見て取れる。

 内容を詳しく見たい。354校のうち「充足率50%未満」の大学は43校で全体の12.1%(約1割強)を占めており、前年の29校から約1.5倍に増えている。続いて「充足率が50%から80%未満の大学」は138校、39.1%となり全体の約4割を占める。あわせると、定員割れの大学のうち、「充足率80%未満」の大学が、約半分を占めるという状況だ。

 次に、地域別にみると、定員割れの大学が多い地域は上から「東北(宮城を除く)」と「四国」だ。両エリアとも、充足率は8割を切った。東北は84.0から78.1%(△5.9%)、四国で、84.4%から76.2%(△8.2%)へ減少した。なお、数字からは見えないが、地方では県庁所在地に大学が集中している。例えば、私立大学の場合、青森では3つの市に7大学、秋田と山形は2つの市に3大学、岩手では4つの「市・町」に4大学、福島は3つの市に5大学が置かれている。上述のうち、入学定員数400名以下の大学は「80.2%」を占めている(「高等教育の在り方に関する特別部会(第1回)」【参考資料3】)。アクセスが限られ、大学の規模が小さく数も少ないエリアにおける定員割れの影響は、何らかの形で、すでに出始めているのではないだろうか。

 8月8日には、文科省の中教審大学分科会に属する「高等教育の在り方に関する特別部会」により「急速な少子化が進行する中での将来社会を見据えた高等教育の在り方について」と題された中間まとめが公表されている。その中で、高等教育政策の目的の一つとして、「「知の総和」の維持・向上のために高等教育政策を実施する上で、政策目的(追求すべき価値)として、「質」「規模」「アクセス」を設定することが必要である」と述べられている。

 「中間まとめ」冒頭の「はじめに」は「今、危機は私たちの足下にある」から始まっている。その後「正に今、我々の世代で解決する姿勢が求められる。そのためには、これまでの発想を大きく転換することも求められる。」と続く。残念ながら「具体的方策」として示されている内容には、発想の転換が感じられる目新しいものは見つけられなかった。部会では、今後も引き続き、精力的な議論を重ねるという。最終答申に期待したい。

(佐藤 琢磨)

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タグ:佐藤 琢磨
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