2025年01月23日

FMICS 1月例会(第782回例会) 年の始めに考えよう近未来の大学 〜 慎重に、しかし急いで 〜

title1.jpg激動・激変する時代をTHINKBIGに読む。近未来の大学が受け止めなければならない危機について、しっかり整理をして、2025年のスタートを切ります。
 「FMICSは楽しいです。非認知能力を評価してもらえるから」は、参加の高校2年からのメッセージです。失敗が許される「安全な場」で他流試合をすることは貴重な体感となります。
 教育関係者、特に大学生・高校生の皆さまには、ぜひともご参加ください。

 問題提起をされる山本眞一さまからのメッセージです。
 2025年は、大学関係者がいよいよ直面する本格的苦難に向けて、覚悟を決めなければならない節目の年となるでしょう。第一に18歳人口のこれまでにない急減があと数年後に迫り、大学経営の抜本的改革に着手しなければならないことです。第二に、大学の目的がすべての大学にとって共通であった幸せな時代が去り、それぞれの大学が大学であることの是非も含めて、自らの特性に合った目的を確認すべき時期に来ていることです。教育・研究・社会貢献の充実に向けて、あなたの大学ではどのような選択肢があるでしょうか。三に、社会・経済・文化環境の地殻変動の中で、発想のパラダイム的転換を図らなければ、高等教育の未来はあり得ないということです。そのためには経営トップや政策担当者の責任に加えて、すべての大学人が自らの役割について、過去に囚われずに考え直す必要があるでしょう。慎重に考え、急いで行動に移さなければなりません。

【日時】 2025年1月23日(木)
   研究会 20:00〜22:00(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:10〜

【テーマ】 年の始めに考えよう近未来の大学
    〜 慎重に、しかし急いで 〜


【問題提起】
 山本 眞一 (筑波大学・広島大学・桜美林大学 名誉教授)
【コメント】
 齊藤 真希穂 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 2年)
 山本 悠雅 (小松大谷高等学校 2年)
 浦山 真依 (東京大学文学部 3年)
 金成 泰宏 (和泉短期大学 教育・学習支援ユニット)
 相馬 淳一 (キャリアファンデーション)
 大阪 洋 (富山大学 経済学部准教授)
 出光 直樹 (横浜市立大学 アドミッション課専門職・学務准教授)
【総括】
 菊地 勇次 (文部科学省高等教育局参事官補佐・留学生交流室補佐)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2025年1月22日(水)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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速報 1月のFMICS 年の始めに考えよう近未来の大学 〜 慎重に、しかし急いで 〜

 FMICS 2025年1月例会は、定番の山本眞一先生のお話です。当初は、大学共通テストの初日の1月18日(土)を予定していましたが、1月23日(木)に変更しました。

【日時】 2025年1月23日(木) 午後8時〜10時

【テーマ】 年の始めに考えよう近未来の大学
    〜 慎重に、しかし急いで 〜


【問題提起】 山本 眞一 (筑波大学・広島大学・桜美林大学 名誉教授)

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タグ:山本 眞一
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2025年01月22日

FMICS BOOK PARTY 62-381 『もののけの日本史』小山聡子



「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2025年1月22日(水) 午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 『もののけの日本史』小山 聡子
【推薦者】 大山 範子 (神戸女子大学 古典芸能研究センター非常勤研究員)
【参加費】 無料
【申込先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2025年1月21日(火)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『もののけの日本史』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『もののけの日本史』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. 本書を読んで最も胸に響いた一節を1〜3本ご紹介ください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. 本書には「モノノケ」の様々な側面について触れられていますが、あなたの抱いていた「モノノケ」のイメージはどれに近いですか。また、本書にあげられた事例のうち最も興味深かったものを教えてください(できれば理由も)。


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2025年01月16日

FMICS 茶話会 LOUNGE 健康オタクの勧め

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 今年も元気元気元気にしあわせになる安全な場「FMICS 茶話会 LOUNGE」=大人の井戸端会議をよろしくお願いいたします。

■日時   2025年1月16日(木)午後10時〜
■話題提供 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授/高等教育問題研究会FMICS 代表)
■テーマ  健康オタクの勧め
   〜 あなたが健康のために心がけていることを教えてください 〜
■一言   今、私は「かかと落とし」と「ココナッツオイルプリング」に凝っています。

■問い合わせ先 米田 敬子 aayoneda(アット)yahoo.co.jp

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タグ:高橋 真義
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2025年01月13日

出光ゼミ 132

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。また、ちびっ子連れの参加も歓迎です。

●前回12月14日(土)の参加者数は対面で6名。横浜市立大学 医学部医学科入試 MMI面接の状況課題(シナリオ)、医学生が高校生に医学の学習内容のリアリティーを伝える試み、医療関係者への医学生ならではのインタビュー、小学校や幼稚園・保育園での性教育のアプローチ、紙絵本(読み聞かせ)とデジタル絵本(音声が再生される)では親子間の相互作用にどのような違いがあるか、といった話題などが寄せられました。

★実会場とZoomミーティングの併用で実施します。

【日時】 2025年1月13日(月祝) 午前9時30分〜11時30分 + 食事会

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 食事会2000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2025年01月08日

2025年 〜超・超高齢社会の到来〜

 2025年は、約800万人といわれる「団塊の世代」が75歳以上となる「超・超高齢社会」を迎える。全体の20%、5人に1人が75歳以上という社会だ(一般に、65歳以上の割合が21%を超えた社会は「超高齢社会」と呼ばれ、日本はすでにその段階に入っている)。この変化によって、雇用、医療をはじめとした広い領域にわたって深刻な影響を及ぼす諸問題を「2025年問題」と呼んでいる。具体的には、労働人口の減少により生じる「社会保障費の問題」。従来の医療・介護等の体制維持が困難になる「医療・介護体制の問題」。また「国内市場の縮小」や企業における「労働力不足の深刻化」などがあげられてきた。ご存じのように、政府はすでに、各方面において様々な手を打っている。一例として、2025年4月からは、高齢者雇用安定法改正により、希望者全員の65歳までの雇用確保が、完全に義務化されることが決まっている(70歳までの雇用については努力
義務)。

 企業に関しては、激化する採用競争を勝ち抜くため「労働環境の改善」や「DX推進による業務の効率化や生産性の向上」「アウトソーシングによる人手不足の解消」などがあげられてきた。しかし、DX推進については、1,001名以上の大企業の96.6%が「取り組んでいる」一方、従業員100名以下の小規模企業では44.7%にとどまり、企業規模により進捗が異なるといったデータも示されている(独立行政法人 情報処理推進機構、DX動向2024)。

 勤務先の大学では、現在まで、基幹システムや全体業務に、有力な「DX」はみられない。AI活用を推進する組織的な取り組みも同様だ。例えば、最近では、多くの議事録作成ツールが発売され、オンライン会議ツールにも要約機能や文字起こし機能が搭載されている。しかし、これらの活用が、業務効率化対策として教職員全体を巻き込むような組織的な取り組みには至っていない。残念ながら、このあたりは「静かなる有事」にすでに飲み込まれ始めているような状況だ。

 総務省が、昨年の敬老の日に発表した報道資料によると、65歳以上の人口は「29.3%」で日本が「世界第一位」だという。また、世界人口が、現在の約82億から約97億に達する2050年には、日本の人口は約9,515万人まで減少するとも言われている(65歳以上の人口は39.6%)。これは、25年先の現実的な世界の話だ。恐ろしいことに、これらは、日常生活において、目に見える変化を伴わず進行するため、実感しにくい。2025年問題の後には、65歳以上の高齢者が人口の30%を超える「2030年問題」、さらにその後には、より深刻と言われる「2040年問題」が続く。私たちは、これまでどの「社会」も経験していない「未曽有の世界」にすでに突入し始めている。そして、これからその世界をなんとかして生き抜いていかなければならない。

(佐藤 琢磨)

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タグ:佐藤 琢磨
posted by fmics at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 巻頭言

Ownership

 若い方には興味のない話かもしれないが,還暦を迎えて気づいたことがある。日本の平均寿命が長いのは医療制度が充実しているから。特に薬で生かされている現実がある。厚労省が公表している「高齢者の服薬に関する実態調査」によれば,1カ月に病院から処方された「常用薬」を服用している割合は約80%となっている。健康寿命は75歳あたりまでというが,これも常用薬あってのことかもしれない。かたや高齢者の犯罪率は上昇傾向にあって再犯率も高い(H29年度法務省犯罪白書)という。高齢者の比率が人口の約3割まで上昇している以上,仕方のないところでもあるが,再犯率の高さは何を意味するのだろうか。認知症や老化による影響もあるだろう。個人的には「当事者意識(ownership)の欠如」が要因のひとつなのではないかと考えている。「当事者意識」といえば, 780回例会で興津先生が問題提起された「人口減少」でも話題にあがり,つい先日の2024シンポジウムでも筆者が報告した「学びのかけ橋」で「当事者意識」の重要性を説いた。

 日本は「成熟した安全安心な社会(内閣府2018)」と言われるが,どれだけ国民一人ひとりが主体となって「安全安心に取り組んでいるか」は疑わしいところだ。日本財団がアジア・欧米の6か国の若者(各国千人)に実施している第62回18歳意識調査「国や社会に対する意識」によれば,質問7「自国の将来についてどう思うか」について「良くなる」は突出して低く15.3%。それ以上に「どうなるか分からない」と回答したのは31.5%と6か国の中で一番高いスコアとなっている。さらには,質問2「若者への支援は充実している」の回答は38.6%と,他国に比べ突出して低いだけでなく,「高齢者への支援は充実している」64.5%と,両者の乖離が他国よりも圧倒的に大きなことが特徴となっている。さらに,質問11「自身と社会の関わりについて」では,「自分は大人だと思う」49.6%「自分の行動で国や社会を変えられる」45.8%と他国に比べ著しく低い数値となっている。

 この調査は2019年から3回実施しているがいずれも同様の結果となっており,ここに日本社会が抱える課題の本質があるように思う。言い換えれば,この調査結果は若者に限定した事ではなく,大人の映し鏡になっているのではないか。という点だ。自身の周辺を眺めてみる。カスハラの一因ともいえる「サービス過剰」な社会。手取り足取りで教えるが「考えさせない」教育。枚挙に暇はない。こうした社会構造が「自立・自律」しない「日本人」を大量に社会に送り出しているのではないか。そして一様に(お薬とともに)高齢化して(ある意味において)磨きがかかる。

 どう解決していくべきか。その示唆を先日の2024シンポジウムで見つけたように感じた。別府大学の城さんがプレゼンテーションしてくれた「学びのかけ橋ってどんな橋?」である。ここにたくさんのヒントを確認できると思う。そして,城さんのようなたくましい若者をどう増やしていくか?が喫緊の課題であろう。と,他人事でなく自分事として捉えねばなるまい。

(新藤 洋一)

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タグ:新藤 洋一
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