2025年02月19日

FMICS 2月例会(第783回例会) 2025年卒の就活振り返りとコロナ禍が学生に与えた影響

 文部科学省と厚生労働省は1月24日に発表した内定率は前年同期比1.7ポイント減の84.3%と、4年ぶりに減少したものの、依然として学生が優位な「売り手市場」が続いています。一方、日本経済新聞が24年10月に発表した「採用状況調査」では、25年卒の採用計画に対する内定者の充足率は91.81%と、最低だった23年卒の90.2%に次ぐ低さで、理工系に限ると87.4%で過去最低を更新しました。企業にとっては「採用氷河期」と言える状態です。この「売り手市場」「採用氷河期」という状況加え、インターンシップの新ルール適用が加わったことによって、25年卒の就職活動がどう変わったのかを振り返ります。

 また、過去の話になりつつある新型コロナウイルスの流行は学生の成長にどのような影響を与えたのでしょうか。弊社が提供する「社会人基礎力診断」の2020年から2024年の結果から、社会
人基礎力の成長と学生生活で力を入れたこと(ガクチカ)の関係を見てみます。

【日時】 2025年2月19日(水)
   研究会 20:00〜22:00(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:10〜

【テーマ】 2025年卒の就活振り返りとコロナ禍が学生に与えた影響

【問題提起】 渡辺 茂晃 (日経HR コンテンツ事業部長)

【学生一言コメント】
 齊藤 真希穂 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 2年)
 鳥居 悠吾 (湘南工科大学 工学部3年)
 牛込 將晟 (多摩大学 経営学部3年)
 浦山 真依 (東京大学 文学部3年)
【社会人コメント】
 北村 由紀子 (日経HR)
 森下 覚 (東京都市大学 企画・広報部)
 山本 康二 (河合塾 教育研究開発部)
【総括】
 団野 和貴 (富士ソフト(株))
 金 美徳 (多摩大学 経営情報学部教授)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2025年2月18日(火)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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速報 2月のFMICS 2025年卒の就活振り返りとコロナ禍が学生に与えた影響

【日時】 2025年2月19日(水) 午後8時〜10時30分

【テーマ】 2025年卒の就活振り返りとコロナ禍が学生に与えた影響

【問題提起】 渡辺 茂晃 (日経HR コンテンツ事業部長)

 就活の振り返りをしながら、学生時代にやっておくべきこと、身につけておくべきことを整理します。コロナ禍〜は、日経HRの社会人基礎力診断の結果から、コロナ禍が学生の成長にどのような影響を与えたのかを解説していただきます。

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タグ:渡辺 茂晃
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2025年02月15日

FMICS 茶話会 LOUNGE 自分の拘り・人生哲学を語ろう

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「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。開始時間は午後10時からです。お気軽にご参加ください。

■日時   2025年2月15日(土)午後10時〜
■話題提供 牛込 將晟 (多摩大学 経営情報学部3年)
■テーマ  自分の拘り・人生哲学を語ろう
■一言   このテーマを語りたい理由としては、私自身が自分の拘りを喋りたくなる時があるということと、FMICSに参加する濃いメンバーの皆様がどのような拘り・人生哲学を持っているか聞いて見たいからです。

■問い合わせ先 米田 敬子 aayoneda(アット)yahoo.co.jp

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タグ:牛込 將晟
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2025年02月11日

FMICS BOOK PARTY 63-382 『中原中也詩集』大岡昇平 編



「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2025年2月18日(火) 午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 『中原中也詩集』大岡 昇平 編
【推薦者】 岡村 浩 (工学院大学 名誉教授)
【参加費】 無料
【申込先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2025年2月17日(月)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『中原中也詩集』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『中原中也詩集』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. 本書を読んで最も胸に響いた一節を1〜3本ご紹介ください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. 自由なコメントをお願いします。


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2025年02月05日

第三の領域

 先日、ある大学の「ダイバーシティ・センター」なる場所を訪問した。センターは、性別や性自認に関わる「多様性」へ配慮した教育研究の環境整備を目的として設置された。このセンターで業務の中心的役割を担っているのは「コーディネーター」だという。高度な専門性が求められるため、外部から人材を有期で登用しているそうだ。

 近年、大学では「SDGs」や「カーボンニュートラル」「ダイバーシティ」に関わる社会からの要請に応えるために、上述のような組織を新設する動きがみられる。教員や職員を配属する場合もあるが、とりわけ専門度の高い分野では、「専門人材」を外部から採用するケースが一般的のようだ。

 大学業務の多様化や高度化に伴い、教員と職員が管轄する二つの領域にまたがる、もしくは個別に専門性が求められる「第三の領域」は、一層拡大しているのではないだろうか。2015年に、文科省が行った調査(大学における専門的職員の活用実態把握に関する調査)から10年が経過している。この間、多様化や高度化が進展し、URA、産学連携コーディネーター、IRerやFDer、教育支援コーディネーター、地域連携コーディネーター以外にも、その領域は以前より多岐に渡っていると推察される。

 現在、私の配下には、特許など知財管理を行う専門嘱託と、産学連携コーディネーターが置かれている。外部から登用している専門職のマネジメントは初めての経験だ。これまでの部局におけるプレーヤーとしての知識や経験を活用できないこともあり、新たな知識やマネジメントスキルの必要性を日々痛感している。専門性が高い領域のため、自分がプレイングマネージャーとして関わるにも限度がある。思うように組織としての成果を残せず、悪戦苦闘する毎日だ。

 専門人材の登用が増加すれば、既存の教職員や組織との連携、専門人材のマネジメントなどをはじめとした、新たな課題が顕在化していくかもしれない。そうなれば、関連する職員には、これまでとは異なる業務やスキルが求められることになるだろう。

 「誰が、どんな仕事を行うか」という問題は、多様な業務で構成される大学組織には、常に付きまとう問題だ。「第三の領域」に求められるような新たな人材や、「AI」や「IT」などの新しい技術を、問題の解決に活用できる「選択肢」ととらえ、前向きに取り組みたい。

 一方、大学の雇用や人事制度の考え方は、変わらず旧来のままだ。新たな選択肢が増えていることを踏まえれば、組織作りの設計図を描き直すことは、一層重要になってくるだろう。今ある人材の配置方法や組織の連携に関する仕組みの在り方を工夫することによって組織を活性化することができるかもしれない。私たちが、大学にある「古いシステム」から脱却することができるかどうかが焦点となりそうだ。

(佐藤 琢磨)

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タグ:佐藤 琢磨
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