2025年04月25日

FMICS BOOK PARTY 65-384 『新版 思考の整理学』 外山 滋比古



「FMICS BOOK PARTY」は、本を読んで=INPUT、人に伝えて=OUTPUT、理解を深めあう「安全な場」です。仲間とともに一冊の本を上下左右前後斜めに読むことの楽しさを共有します。この2時間で、あなたは心身ともに元気元気元気いっぱいになります。

【開催日時】 2025年4月25日(金) 午後9時〜11時
【使用媒体】 Zoomミーティング

【指定図書】 『新版 思考の整理学』 外山 滋比古
【推薦者】 中村 義実 (新潟県立看護大学 教授)
【参加費】 無料
【申込先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 米田 敬子
【参加定員】 15名
【申込締切】 2025年4月24日(木)
【事前課題】
  1. 自己紹介 400字以内

  2. 『新版 思考の整理学』を読んだ直後の正直な感想を一文で表してください。

  3. 『新版 思考の整理学』の帯のポップコピーを考えてください。

  4. 本書を読んで最も胸に響いた一節を1〜3本ご紹介ください。

  5. あなたのお薦めの一冊の本をご紹介ください。

  6. 『新版 思考の整理学』の発刊は1983年3月に遡ります。42年が経過した今日においてもなお通用する、また、今日であればこそなお重みを増すと感じ取れるメッセージが随所に散りばめられています。最終章(Y)4篇の中から、特にそのように感じた箇所を取り上げて、オリジナルな解説をお願いします。
    *新版・旧版のどちらでもご使用もOKです。
    *可能な限り、T〜X章も通読しておいていただけると助かります。


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タグ:中村 義実
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2025年04月22日

FMICS 茶話会 LOUNGE 貴方の一押し温泉地を教えてください

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「FMICS 茶話会 LOUNGE」は、ワイワイガヤガヤ“あったかさの自己表現”をする「安全な場」です。開始時間は午後10時からです。お気軽にご参加ください。

■日時   2025年4月22日(火)午後10時〜
■話題提供 小出 修嗣 (追手門学院 理事長室)
■テーマ  貴方の一押し温泉地を教えてください
■一言   季節は春本番。桜花満開のもと温泉を楽しむ時間は最高ですよね。貴方にとって一押しの思い出の温泉地物語を聴かせてください。

■問い合わせ先 米田 敬子 aayoneda(アット)yahoo.co.jp

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タグ:小出 修嗣
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2025年04月19日

FMICS 4月例会(第785回例会) プラス発想は元気元気元気 PART2 〜あんなことこんなことちょっと自慢します〜

 昨年3月23日の3月例会に次ぐ「プラス発想を応援します」企画のPART2です。
 生徒・学生さんに、ちょっと自慢してもらいます。安全な場で場数を踏んでもらいたいのです。
 社会人は、聞き上手・誉め上手です。発表者を心から応援してください。
 ブレイクアウトセッションでは、発表者の元気元気元気をしっかり誉めていただきたいのです。
 生徒・学生さんと聞き上手で誉め上手な皆さんがFUSIONして、すべての参加者が元気元気元気になることはすてきです。
 この元気元気元気パワーで、新年度をキリリとスタートさせるのです。

【日時】 2025年4月19日(土)
   研究会 20:00〜22:00(Breakoutsession 含む)
   茶話会 22:10〜

【使用媒体】 Zoomミーティング

【テーマ】 プラス発想は元気元気元気 PART2
 〜あんなことこんなことちょっと自慢します〜


【解題】
 菊地 勇次 (文部科学省 初等中等教育局参事官・高等学校担当)
【主役の一言】
 齊藤 真希穂 (多摩大学附属聖ヶ丘高等学校 3年)
 伊藤 愛莉 (小松大谷高等学校 2年)
 上野 花純 (小松大谷高等学校 2年)
 山本 悠雅 (小松大谷高等学校 3年)
 金子 一真 (多摩大学 経営情報学部2年)
 西山 佑未 (立命館アジア太平洋大学 国際経営学部4年)
 浦山 真依 (東京大学 文学部宗教学宗教史学専修4年)
【コメント】
 平田 暁子 (放送大学 富山学習センター)
 奥津 利継 ((株)FOR 代表取締役)
【総括】
 新藤 洋一 (福島大学 アドミッションセンター副センター長・特任教授)

【参加費】 年会費完納者:無料、社会人:1,000円、学生:無料
 ●ゆうちょ銀行振替口座(旧 郵便振替口座) 00170-9-132915 
  加入者名:高等教育問題研究会
 ●三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
  加入者名:コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ
 ●PayPal(振込手数料無料)
  振込先アドレス: fmics1981(アット)gmail.com 

【申込&問い合わせ先】 aayoneda(アット)yahoo.co.jp 担当:米田 敬子
 参加定員 40名
 申込締切 2025年4月18日(金)
*お名前、ご所属、連絡方法、本月例会を何によってお知りになられたかをお知らせください。
*参加エントリーをいただきますと参加費の入金を確認の上、資料を送付いたします。

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2025年04月13日

出光ゼミ 135

egg2.gifこの勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。ネタがなければ、近況報告だけでもOKです。また、ちびっ子連れの参加も歓迎です。

●前回3月8日(土)の参加者数は対面とオンラインで10名(ちびっ子含む)。推薦入試を取り上げるWebメディア「未来図」の記事・「『東大理Vは知名度だけ』と言い切る合格辞退者...医学部の裏側とは」の舞台裏 、小学校教員免許を認定試験で取得した医学生が公立小学校の臨時講師を務めた体験談、修士課程を修了後に放送大学で学びなおして卒業(学士取得)した場合の“最終学歴”とは?、学園祭等の模擬店で食品を調理提供する際のハードル、保育業界のアナログさの課題、「越境する通信制大学〜学びのゲームチェンジャー」、和洋女子大学の「あそぼう・はなそう会」、といった話題などが寄せられました。

★実会場とZoomミーティングの併用で実施します。

【日時】 2025年4月13日(日) 15時15分〜16時45分 + 食事会
<その次は5月11日(日)の予定です>

【実会場】 横浜市山内地区センター 会議室1
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【Zoomミーティング】 ID等は申込まれた方に追ってお知らせします。

【参加費】 実会場の場合100円 + 食事会2000円程度(収入による増減あり)

【申込】 naoki(アット)idemitsu.info (出光直樹@横浜市立大学) まで、お名前・ご所属・参加形態(会場かZoomか)をお知らせください。
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html

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2025年04月09日

教育コストは、誰が負担するのか

2010年に始まった高校授業料の無償化に関する制度が、4月より一部改正となった(高等学校等就学支援金制度)。従来、公立私立問わず、世帯年収が910万円未満の家庭に11万8800円、590万円未満の家庭には、さらに私立高校支援として39万6000円を上限に支給していた。改正後は、所得制限が撤廃され、すべての家庭が公立高校の授業料無償化の対象となる。もう一点は、私立への支援額が39万6000円から45万7000円に増える(年収590万未満の家庭)。加えて、2026年度からは、従来の所得制限が撤廃され、私立の平均授業料相当の45万7000円が支給される見込みだ。

 これについて、2月中旬、日本経済新聞社と日本経済研究センターが、経済学者47人を対象にアンケート調査を行った。「私立高校向け支援額の引き上げ」については、70%が反対という結果だった。主な理由は「私立高校の支援額を引き上げると、私立高校は学費をあげるため」である。また「所得制限の撤廃」については、賛成が39%、反対が49%と賛否は割れた。賛成する理由には「正確な所得把握のしにくさ」や「教育機会の平等」が多く挙げられたという(日経エコノミクスパネル)。

 今回の改正については、注意も必要だ。高校の費用について、すべて無償となるわけではない。支給対象となるのは「授業料相当額」のみであるが、実際には、修学旅行、教材、通学費などの諸費用が必要となる。東京都の私立高校で、2025年度に授業料以外にかかる初年度費用は、48万6789円とされている(入学金含む)。もう一つ、私立高校の授業料は高校によって異なるため、進学する高校次第で支給が一部となる場合もある。例えば、東京都にある私立高校の授業料は36万円から約136.1万円と幅広い(2025年度平均額は50万648円)。

 なお、私立高校(全日制)は全体の31.1%、私立に通う生徒数は35.5%を占める。高校進学率が約99%であることを踏まえると、公教育における私立の担う役割は大きい。また、地域によって「公・私」の位置づけは大きく異なる。各都道府県における私立高校(全日制)の割合は、徳島県の10%(3校)から東京都の2.8%(218校)まで様々だ(文科省・令和6年度学校基本調査)。

 公教育の費用を負担する主体は、国であることに異論はないだろう。少なくとも、今回の改正で、国が教育の責任を引き受けることが明確にされた点は評価に値する。今後、制度を運用する上では「地方と都市」「公立と私立」にある「違い」をいかに調整するかについて、これまで以上に十分な議論が必要だ。

 今春、東京大学では、学費の値上げが行われた。一方で、子供3人以上の世帯への大学授業料等の無償化も開始された。高等教育においても「大学の費用は、誰が負担するのが望ましいか」という資源配分に関わる議論が、より活発に行われることを期待したい。

(佐藤 琢磨)

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タグ:佐藤 琢磨
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ピグマリオン効果

 高校に出向いて進路講演や模擬授業を行う際に,最近は一方通行の授業ではなくワークショップ形式で実施することを心がけている。数年前までは,ワークショップ形式と話すと,慣れていない高校教員から怪訝な表情をされることもあったが,最近は探究学習の定着によって,机を幾つかの島(班)に分けて行うワークショップ形式を提案しても抵抗を示さなくなってきた。

 模擬授業での持ちネタは外山滋比古の「思考の整理学」である。中でも第六章の「拡散と収斂」は,高校生(特に受験生)にはとても良い題材だと思う。通常の授業や定期考査等で「収斂」に慣れた高校生に「拡散」という概念を感じてもらうことが目的である。具体的には,「拡散と収斂」を全員で一読した後,まずは個人個人で身の周りの「拡散」を考えてもらい,引き続きそれぞれが考えた「拡散」に関して,班のメンバーでディスカッションしてもらうという段取り。このことで生徒たちの中に「拡散」のリアリティが生まれてくる。その後,現代社会が抱える「答えのない問題」に向き合う際の「拡散」の重要性や,大学での学び方についても触れていくと,大学の「教育研究」にも興味を持ってくれる生徒がチラホラ出てくるという仕掛けだ。前置きが長くなったが,今回の「裏巻頭言」は,その「思考の整理学」第四章にある「ホメテヤラネバ」から引用して書いてみたい。

 この原稿を書いているのは「プラス発想は元気元気元気PART2」の開催直前のタイミングでもあるため,そのテーマにまつわるネタとして選んでみた。前回のPART1の総括では,「褒めることの難しさ」「自慢することの難しさ」「客観性の確保」の3つの観点を据えて,(一見尤もらしい)総括を行ったが,外山先生の主張は,以下の通りいたってシンプルだ。一部引用してみる。

“まったく根拠なしにほめていても,こういうウソから出たマコトがある。まして,多少とも根をもったほめことばならば,必ずピグマリオン効果をあげる。(中略)雰囲気がバカにならない。いい空気のところでないと,すぐれたアイデアを得ることは難しい。” (P.149)

“見えすいたお世辞のようなことばをきいてどうする。真実に直面せよ。そういう勇ましいことをいう人もあるが,それは超人的な勇者である。平凡な人間は,見えすいたことばでもほめられれば,力づけられる。お世辞だとわかっていても,いい気持ちになる。それが人情なのではなかろうか。” (P.150)

 ここでピグマリオン効果について触れることは割愛するが,外山先生の書かれた通り,思考はとてもデリケートである。褒めたつもりが微に入り細を穿つことが際立ちすぎて,却って逆効果になることもある。褒めることが下手な日本人だからこそ,シンプルに,考え過ぎず,自分の気持ちに素直に「褒める」ことだけで十分なのではないか。まずは率先励行。私自身も照れずに「褒める」ことを心がけたい。

(新藤 洋一)

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タグ:新藤 洋一
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