2014年12月19日

FMICS 12月例会 (第655回例会) ポスト大学入試センター試験で問われる教育 − グローバル化を踏まえて

■高等教育問題研究会FMICS12月例会は、教育ジャーナリストで、ここは、代々木ゼミナールに関連する精緻な論評が注目されていらっしゃる後藤健夫さんをお迎えします。大学人にとっては、いよいよ必要となる大局観をものにするという視座から、我が国と世界の教育界の大きなウネリをギュッと圧縮、個性的に展望していただきます。お仲間をお誘いの上、ご参加ください。

■お話いただくレジュメをいただきました。
東大・推薦、京大・特色に続く動き
 ICU:総合教養(ATLAS)
 早稲田:入試開発オフィス 新思考入試導入「あなたは自分を利口だと思いますか」
 地方対策 明治・立命館・・・

大学入試改革の障壁
 受験の風土、文化 学力試験の平等信仰
 競争による選抜
  高校、大学の(生徒)教員の不信感 負荷、不安、面倒臭さ・・・
 教授会 時間をかけて情報共有

誰が入試を運営するか
 英国:UCAS GSEーALevel BTEC

アメリカの大学の教科書
 紙の教材は何も生まない
 かつて留学した際に「数学」から受講させる指導をしたが・・・
 Peasonの教材
 IRT(項目返答理論)を活用したオンライン教材
 中学の基礎から大学レベルまで、無理なく学べる PearsonのAssessment
 PTE、Versant、Progress・・・
 自動機械採点、多値型モデル、意味分析

日本の初中等教育は優秀
 効率よく、ボトムアップを図る
 学習指導要領による質の担保
 戦後の復興から急速に立ち直るにはとても良かった しかし、いま「正解のない問題」が立ち阻む「大きな講堂や教室はもう要らない」(エリック・グリムソンMIT副総長)
 VIDEO:知識の伝達 授業:ディスカッション 教室よりも小さなラボ
 「正解のない問題」への最善解と「私大文系」の限界

大学入試改革を待ちわびるSGH校
 大学のグローバル化とは何か
 内容知から活用知へ
 何ができるかをポートフォリオに書き込む中央大学・Cコンパス
 センター試験導入では予備校(模擬試験業者)が先導

達成度テストでは誰が推進するか
 マスコミの無理解
 多面的評価の限界:経験的考察
  早稲田大学法科大学院入学者選抜の経験
  教員60人が3日で約900人を面接試験
  旧称・達成度テストがもたらすと予測される混乱
  どちらを受ける 併願競合 募集単位 長期化・・・

■後藤健夫さんのプロフィール
 大学卒業後、大手予備校河合塾に就職。教務、企画、大学情報等を担当。マスコミでの発言や大学、高校での講演多数。その後、大学コンサルタントとして、有名大学などのAO入試の開発、入試分析・設計、情報センター設立等に関わるとともに、塾・高校の進学アドバイザーも務める。早稲田大学法科大学院設立に、入試設計・募集担当として参加。元東京工科大学広報課長、入試課長。「大学ジャーナル」編集委員。 「読む進学.com」大学進学・編集長。
  <主な執筆記事> ●週刊朝日進学MOOK「大学ランキング 2008」(朝日新聞社) ●「オープンキャンパスランキング」 ●進研アド 「Between」 ●「中高進学通信」 ●「法学セミナー」 ●「大学ジャーナル」 ほか

【日時】 2014年12月19日(金)
  月例会 午後7時〜9時
  懇親会 午後9時〜10時30分

【会場】
  月例会 桜美林大学 四ツ谷キャンパス
  懇親会 「桂園」 四谷店 <食べログ

【テーマ】 ポスト大学入試センター試験で問われる教育 − グローバル化を踏まえて

【問題提起】 後藤 健夫 (教育ジャーナリスト)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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タグ:後藤 健夫
posted by fmics at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 月例会
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