先週一緒になった学生さんが持参した記事は「地方出身学生に配慮を」と「卒業成積1年終了時と関連」(毎日新聞6月3日(金)総合・社会面)であった。
「地方出身学生に配慮を」は、中央大学が18歳選挙権実現に伴い、学生が不在者投票制度を利用しやすいよう、総務省と東京都選挙管理委員会に不在者投票記載場所の増設を求める要望書を送付。中大は地方出身の下宿生が多く、地元で成人式に出席したいという理由で住民票を移していない学生も少なくないとのこと。学事課は「選挙制度に関する情報を学生に伝えるのが大学の使命。他の大学とも連携して、実際に投票しやすい環境をつくる取り組みも進めたい」と話す。私は学生さんから本学の対応について聞かれると思いどぎまぎしたが、学生さんの第一声は「中大が首都圏以外の学生が約4割を占める」のは信じられないとのこと。この学生さんは地方出身者、東京の大学は東京の人が多いと思い込んでいるため、私が中大の職員に事実確認をするという宿題を課されてしまった。FMICSの大先輩方にお力添えをいただき宿題を仕上げたいと思う。
「卒業成積1年終了時と関連」は、大学卒業時の成績は1年終了時の成績とほぼ一致し、入学試験の結果とは相関関係がみられないことが、東京理科大学が同大の学生を対象に実施した調査で明らかになったとのこと。担当した山本誠副学長は「特に1年の6月第1週の出欠状況が、その後の学生生活を左右する」と話している。前述の学生さん曰く「自分の学生生活は終わった」。
ここは語呂合わせが得意な楽天の梨田昌孝監督にあやかりたいところ、9連敗のさなか報道陣に囲まれて「(新外国人の)アマダーは胸板が厚い。相手の脅威(胸囲)になってほしいね」「(西武の)高橋光成(こうな)は球は速いが全部コーナーに決まるわけではない」ベンチが明るくなり、連敗を忘れさせたとのこと。指導者としての師の一人、仰木彬さんに学んだことの一つが遊び心。「野球は勝たなくてはいけないが、プロはそれだけではいけない」と感じ、リップサービスもそうした遊び心から出ている。監督のしゃれっ気を活かして、苦しい時期の学生さんへ今日も声をかけていきたい。
(宮本 輝)

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