次に、学びの内容について説明します。専門学校は、仕事と直結していて実践的な技術を先生から学びます。簡単に説明すると、師弟関係のような学びで私の技術を伝えます。四大と短大は研究機関なので、研究しますが専門学校では、学生は研究しません。四大と短大には図書館を設置しなければいけませんが、専門学校には図書館がない学校や、あっても家のリビングくらいの広さの学校もあります。
学費については、四大は約450万円、短大は約250万円、専門学校は180万円〜300万円です。収入は初任給で、四大卒業の先生が7千円〜1万円、短大や専門学校卒業の先生より多いので、四大卒業の先生の方が、年間に約12万円給与が多いです。しかし、初期投資を考えるとコストパフォーマンス的にどうなのかは、考えた方がいいです。四大と短大では、200万円の差がありますから、これを12万円で割ると16.6年でペイできる計算です。これが高いか安いのかは、保護者の方と相談してください。
私が個人的に感じている四大へ進学する条件として、3つ挙げます。1、幼稚園の園長先生になりたい人。(本学の専攻科では、幼稚園教諭1種が取得できます)2、研究者になりたい人。(大学の教員などですが、大学院まで考慮しましょう)3、家庭が裕福で、勉強が好きな人。上記の条件の方には、四大をお勧めします。これ以外は、短大か専門学校で充分です。
学校選びのポイントとして、1都3県の東京・神奈川・埼玉・千葉について就職率は、ほぼ100%に近いので、就職率がいいのは当たり前だと考えてください。それよりも多くの生徒が不安を抱えるピアノについて、確認してください。保育系の学校の多くが、ピアノは初心者でも大丈夫といっていますが、そのための環境が整っているかです。本学には、ピアノ個人レッスン室の個室が46室あり、電子ピアノは48台、合計で94台のピアノは、誰でも使用できます。初心者でも大丈夫といいながら、個室がほんの数室しかない学校もあるので、確認してくださいと、迷っている方にはお伝えしています。5〜6年前は高校の先生方の中に、保育分野は四大へといっていた先生が目立っていましたが、最近は短大がいいといってくれる先生も増えてきました。
(秋草 誠)

タグ:秋草 誠
【巻頭言の最新記事】