2018年11月05日

美術鑑賞で創造性を磨く

 仕事帰りに東京・六本木にある森美術館へ立ち寄り、いろいろな価値観や感性に触れるようにしている。夜22時まで開館しているので重宝している。日本経済新聞2018年10月30日(火)Bizワザにて美術鑑賞をビジネスに生かす記事があったので紹介したい。

 都内の閑静な住宅街にある「はたらける美術館」(東京・渋谷)。開館したのは2016年、美術館に囲まれながら仕事をしてもらい、創造性を研ぎ澄ますことを目指した一風変わった貸しオフィス、広さ5畳ほどの和室を一室のみ備え、絵画を見ながら仕事ができる。漫画家が活用したり、企業が会議で利用したりするという。仕事の前などに15分ほどスタッフと会話をしながら絵画を鑑賞するプログラムもある。「絵が何に見えますか」「竜巻のようにみえます」といったやりとりをしながら、感性を磨く。展示品を鑑賞する際、あえて作品の価格やテーマを伝えない。じっくりと鑑賞してもらい、自身の感性や意見に自信を持ってもらうことを目指している。

 館長は「日々の仕事の中で、無意識に思考に制約をかけておる人が多い」と指摘する。自由な発想で自分なりの考えをまとめることがアイデアにつながるとのこと。

 「ポーラ美術館」(神奈川県箱根町)は、10月から始めた企業向け研修「ビジネスのためのアート・ワークショップ」は、同じ部署などに所属する5〜20人で美術品に対し思うことを発言しあう取り組み。学芸員が司会をしながら同じ美術品を鑑賞し、気がついたことやどう思うかを2時間ほど話し合う。ポイントは参加者が正解を知らない中で考え、思ったことを言い合うこと。ポーラ美術館学芸員は「互いに素直な意見を出すと、会社や部署の中でも素直な意見を言う雰囲気が醸成される。忖度が減る。」と話す。建前のない意思疎通ができれば、ビジネス上の解決策がより生まれやすくなるかもしれない。実際に役員研修などでポーラ美術館を使う企業も増えているという。

 「はたらける美術館」や「ポーラ美術館」が導入しているプログラムは米ニューヨークの美術館が来館者向けに作ったのが原型とのこと、大学祭関係で図書館アルバイトを休んでいる学生が戻ってきたら紹介し、大学以外のキャンパスをたくさん作って創造性をピカピカに磨いてほしいと思う。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
posted by fmics at 18:04 | TrackBack(0) | 巻頭言
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