指数関数的に拡大していくAIという新しい能力をいかにコントロールし、どのように人間の文化としていくか,現代はAIの能力と同時に,人間の本質が問われている時代でもあるのです。
松原 仁(2018)『AIに心は宿るのか』集英社インターナショナル新書 164p
AIアレルギーを払拭するために、3月、4月、5月の3回、基礎の基礎をしっかりと勉強いたします。皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加ください。フレッシュな大学人の皆さま、学生さんには、特にお勧めいたします。今回は、ご参加と皆さまと「カード出し」手法により、AIと共生することの意味を実践的に深化いたします。
なお、ご参加にあたり、4月17日(水)「FMICS BOOK PARTY」の指定図書である 田中潤・松本健太郎(2018)『誤解だらけの人工知能−ディープラーニングの限界と可能性』光文社新書 を一読されますことをお勧めいたします。
4月の問題提起は、(株)増進堂・受験研究社 NEXT LEARNING Labs 主任研究員/(株)デジタル・ナレッジ eラーニング戦略研究所 主任研究員の岡田健志さんです。
■岡田さんからのメッセージ
AI(人工知能)関連技術はいまや身近なものになっています。一方で、一つひとつのサービスにどのような技術がどのように応用されているか具体的なイメージをしている人は少ないというのも実情です。様々な展示会などでAIを使ったサービスを目にすることができますが、その中身を想像して説明員と密な情報交換ができる人は少ないのです。
さらにAIリテラシーが不足している人がまだ多い、という問題とは別に、AI関連技術に関して開発ができる人材不足も深刻な問題となっています。AIについては、政府が3月27日付けで「AI人材年25万人育成へ/全大学生に初級教育」という目標を掲げています。ここで考えなければならないのは、AIとの向き合い方にも様々な層があるということ、またそれぞれの立場でどのような技術・リテラシーが必要なのかということも含めた「大局観」です。全ての人間が開発者になる必要なありません。
そこで、今回のワークショップでは、参加者の皆さんと一緒にAI関連技術について学びながら、「AIサービス提供者に対して的確な質問ができるようになる!」ことを目標とします。それによって、今後、AI技術に対して「学び続ける」ための基礎的なリテラシーが身につくと思います。
『AIと共生する社会』や『AI人材』が求められている現代。まず、「身近なAI技術」「教育に転用できるAI」というものがどのようなものなのか、社会一人ひとりが知っておくことが重要です。実際にAIを使った教育サービス設計をしている立場から、身近で具体的な話をさせていただきます。「なぜ急に囲碁AIは強くなったのか」「AI搭載と非搭載の掃除機のちがい」など、サービス設計裏話なども紹介します。技術の話が出てきますが、すべて身近な例・図で説明しますので、数式は一切出てきません。技術の「処理の仕方」ではなく、「どんな技術なのか」「技術の在り方」が重要だからです。
この機会に、「AIと共生するって、こういうことなのか!」という実感を得ていただければ幸いです。
【日時】 2019年4月27日(土)
受付 午後3時30分
月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時10分〜8時40分
【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY306教室
(JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)
【テーマ】 AI入門講座 −2−
教育×AIの今 AIと共生するって、こういうことなのか!
【問題提起】
岡田 健志 ((株)増進堂・受験研究社 NEXT LEARNING Labs 主任研究員/(株)デジタル・ナレッジ eラーニング戦略研究所 主任研究員)
【ファシリテーター】
米田 敬子 (文教大学生活科学研究所客員研究員)
高橋 真義 (桜美林大学名誉教授)
【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。
