■大学の生き残りの戦いは、いよいよ、熾烈を極めます。空中戦における損害量の計算法則から導き出された「ランチェスター戦略」によれば、大は大の、小は小の戦い方があり、大が小に常に勝つとは限りません。小が爪先立って背伸びをしても大には勝てません。小がなし得る強力な戦略は、大学の主役で生きた資産であり、大学の未来のカギとなる学生の一人ひとりの可能性をきめ細かく引き出すことではないでしょうか。
■Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧、VUCA時代の先を見据え、短期大学の生き残りについて、小さいことは弱さではないこと、小さいところだからこそやるべきこと、やってはいけないこと等について、ご参加の皆さんと確認・整理します。
■秋草さんからのメッセージです。
●定員厳格化により最近の首都圏の大学は、3年前まで定員割れをしていた大学さえ充足率160%や140%を超える大学が現れました。当該大学の募集担当者は、危機感を持っている方もいるが、学内は定員超過になった瞬間から安穏とした空気が流れ始めたと聞きます。東京の多摩地区にあった学部を23区内に、呼び戻せば安泰だという方もいます。このような現状の短期大学の入試広報担当者の悩みは、18歳人口の減少が進行してゆく中、四大進学の勢いが増す一方で、短期大学の募集停止の流れは止まらないという出口が見えてこないことです。●今年の9月初旬に日本私立短期大学の入試広報担当者対象の研修を開催します。私は運営委員なので、そこで我々短期大学の入試広報担当者にできることはなにかを真剣に考え、実行していかなければ短期大学は生き残っていくことはできないという危機感のカタチをまとめようと思っています。今回は、その報告と小さな大学の生き残りのカタチを議論したいと思います。
■秋草さんの問題提起のあとに、参加者全員参加のワールドカフェっぽいグループワークをいたします。
テーマは、
- これからの大学にあったらいいな、こんなこと。
- 一緒に仕事がしたくなる人はとは。
■ご参加の皆さまには、KPI(重要業績評価指標)=「データ至上主義」的様相を呈する現代社会に疑問を呈している『測りすぎ なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?』ジェリー・Z・ミュラー[松本裕訳](2019年4月16日刊行、みすず書房)を一読されることを強くお勧めいたします。
また、『週刊ダイヤモンド』2019.9.7号(大学 激変序列)もお目通しのうえ、ご参加くださいますようお願いいたします。
【日時】 2019年9月21日(土)
受付 午後3時30分
月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時15分〜8時45分
【会場】 聖徳大学・短期大学部 松戸キャンパス クリスタルホール 8504会議室
【テーマ】 VUCA時代の先を見据え
小さな大学の生き残りのカタチと危機感のカタチ
【企画プロデュース】
秋草 誠 (秋草学園短期大学 入試広報室長)
【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。

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