調理師学校の卒業生らが毎年3人ほど入社。入社4年目まで配属先での勤務の合間を縫って月に1回、数時間ほど教師役の調理師の指導を受ける。佐々木一元校長は「通常のホテルやレストランと違い、メニューそれぞれにストーリー性が求められる。1つ作るのもかなり大変」と強調する。研修中の一人は「パーク内に多くのジャンルの飲食店がある。レストランなどに就職するより色々経験ができると思って入社した。一流を目指して努力したい」と目を輝かせる。
研修後は労務管理などを一部担う「スーシェフB」という職位に就くための昇格試験を受ける。料理の下処理などの実技試験があり、天井のカメラで撮影した映像を校長らが見ながら採点する。受験後は映像などを使って受験者にフィードバックする。
その後もメニュー開発などに携わる「スーシェフA」、各店を統括する「シェフ」、パーク内全体のレストランを管理する「マスターシェフ」に昇格するキャリアパスが用意されている。開校から10年ほどたち、スーシェフAになった卒業生の中には社外の料理コンテストで賞を取る人も出てきた。佐々木校長は両パークのレストランを取り仕切る「エグゼクティブシェフ」を務めた後、19年に校長に就いた。「パーク内で活躍する教え子が増えてきた。シェフになってくれる人もそろそろ出てくるのでは」と期待する。(日本経済新聞12月1日「深訪ググッと首都圏」より)
今年は学生さんといろいろな企画や催し物に参加する機会に恵まれた。来年は更に学食や売店、食品自販機やカフェも担当予定。その道のプロフェッショナルの方々と共に知恵を出し合い、コロナ禍で過ごす学生さんのキャンパスストーリーを創り出す年へ!
(宮本 輝)

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