米国発祥のリトルリーグは、硬式ボールを使い、10歳から12歳(メジャー部門)の世界一を決める大会が知られている。世界で80を超える国・地域に広がり、日本にも現在全国に139のリーグがある。日本の大会を勝ち抜いたチームも1962年から世界大会に参加、過去に11度の優勝を飾っている。
その目的はあくまで子供たちの心身の健全な成長に寄与すること。米国のリトルリーグ国際本部は、参加する全員が野球を楽しめるように配慮した細かな独自ルールをいくつも設け、状況に応じてしばしば改定している。
例えば、離塁制限があって実質的に盗塁は禁止。低年齢では盗塁阻止は難しい。投げて打つという野球本来の楽しさに集中するのがその理由という。ベンチ入り選手全員の出場を義務付けるルールも、守備などの機会を含めて以前からあった。それをシンプルにして徹底するのが、全員連続オーダー制。打席に立たないと野球は楽しくない。
もちろん、上を目指す子供たちが多く、リトルリーグも勝利至上主義の弊害と無縁ではない。心配なのは14人ベンチ入りできるのに、勝利優先でベンチに入るメンバーを技量が高い少数精鋭に減らしてしまうこと。これではみんなが楽しむためのルールが本末転倒になってしまう。日本リトルリーグ野球協会は「意図的に(ベンチ入りの)枠を余らせないように」と呼びかけている。
5月のGWはオープンキャンパス開催、問題解決には「感」と「動」、キャンパスにいらっしゃる方が魅力を一つでも多く実「感」できるよう行「動」!
(宮本 輝)

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