FMICS BIG EGG NETWORK 2000.6.12
高等教育問題研究会(まずはじめよう会)
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AO入試のアフター・ケア
◎すべては高校訪問から始まった
「大学は推薦合格を出すだけだが、その後の生徒のことは考えて
いるのですかね」。1998年に初めて取り組んだ全国70校への高
校訪問で、高校教諭から苦言の混じった現実を投げかけられた。
大学としては推薦入試をやめるわけにはいかない。ならば、高校教
諭のお手伝いをしよう、学業成績ではトップ集団の推薦組をさらに
伸ばそう、という決断がすべての発端であった。
1999年明けから骨格を固め始めた。実現のためには業者委託
しかなかった。ある業者には事前にデモ教材まで創っていただいた。
ユニークな内容で、お蔭で教材のイメージも固まった。見積合せに
より、企画と価格の両面から駿台教育研究所をパートナーに決めた。
その判断は正しかった。
◎テレビ → 新聞 → 新書がコンセプト
6〜8月に内容の検討を進め、その間に東北、信越、北陸の約1
00校への高校訪問で高校教諭に助言を求めた。添削指導にはほ
ぼ全員が賛成してくれた。これで一抹の迷いも晴れた。9月にプレ
ス・リリース、指定校長への案内、いよいよ12月10日にLesson1を
PS1期生に発送した。
Lesson1「社会への関心」:指定されたテレビ番組の論点要約・自
分の意見、英字新聞の要約
Lesson2「学問と社会の関係」:4つの新聞記事からなるテーマ
(6テーマから選択)の専門用語調査・社会人への聞き
取り調査・設題レポート・自分の意見、英字新聞の要約
・テーマ英作文
Lesson3「自立に向けて」:講演録の主張説明・自分の考え、英
文の主張点・テーマ英作文、課題図書(新書)の販売促
進文
◎受講生への知的刺激には成功
提出は任意とした。修了率は指定校推薦で73.4%となった。
以前より報道に関心を持つようになった者は64.1%、高校と大
学での学習の違いを感じた者は89.1%、以前より進学目的が明
確になった者は68.2%、受講して良かった思う者は84.4%に
のぼった。父母、高校教諭、取材先の大人の評価は上々、一方、
友人の反応は概ね同情である。次回への課題は、内容改善はもち
ろんのこと、高校行事との日程調整、英語の共通的な質問への対
応、添削内容のより丁寧化と均質化、アンケート提出率の向上、郵
便常識の指導などである。
◎生徒から学生への脱皮を支援
高校訪問では指導要領の改訂と生徒の学習スタイルに危機感を
抱いている高校教諭に何人も出逢った。その悩みは大学とも共通
している。入口はますます緩く、出口はますます厳しい。この現実を
子供たちに伝えることは大人の責任でもある。もはや入学後のキ
ャリア教育との連結なくしてプログラムは成り立たない。大学の“人
財”育成競争はやっとはじまったばかりである。
*6月例会では企画書と結果報告の配付、教材一式の回覧をい
たします。 ( 山本 明正 )
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F M I C S 6 月 例 会 ( 第387回例会 )
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●FMICSでは、激動する高等教育界を考えるために、審議会答申
を読みこなそうという企画をシリーズ化いたしました。第1回目は平
成11年12月、西田亀久夫先生に「中教審46答申」を中心にして
教育答申の読み方についてお話いただきました。平成12年2月の
第2回目、多摩大学教授の山岸駿介さんにはジャーナリストの目か
ら見た「大学審議会答申」について語っていただきました。第3回目
の5月例会では、国立学校財務センターの鳥居聖さんと、進研アド
の足立寛さんに、この4月28日に大学審議会(入試専門部会)が
まとめた「大学入試の改善について」(中間まとめ)を中心に、超競
争時代の大学入試改革と、その改革が高校教育の現場にいかに
変えていくか、審議会答申が大学と高校の学びのカタチにいかに
大きな変化をもたらすかについて検証していただきました。●第4
回目の今月も、鳥居さんと足立さんにご登場いただきます。テーマ
を「AO入試」に絞り、その課題と展望について、それぞれ官と民の
立場から報告をしていただきます。併せて、足立さんには、超競争
時代の幕開け2000年春入試結果分析の検討もお願いしていま
す。●報告後の活発なディスカッションにより、「AO入試」に対する
理解は更に深まるものと確信いたします。皆さまにはお仲間をお誘
いの上ご参加ください。なお、「中間まとめ」は必ずお目通しください。
また、5月例会に参加された方は、その際の配布資料をお忘れな
くご持参ください。
★★★
「大学入試の改善について」(中間まとめ)の骨子
第1章 大学入学者選抜の改善のための基本な視点
1 大学入学者選抜を巡る状況
2 大学入学者選抜の改善のための基本的な視点
第2章 大学入試センター試験の改善
1 大学入試センター試験の改善のための基本的な考え方
2 大学入試センター試験の具体的な改善方法
第3章 各大学における入学者選抜の改善
1 各大学における入学者選抜の具体的な改善方法
2 アドミッション・オフィス入試の適性かつ円満な推進
(1)アドミッション・オフィス入試の意義と現状
(2)大学入学者選抜におけるアドミッション・オフィス入試の位
置付け
(3)アドミッション・オフィス入試に求められるもの
■日 時 平成12年6月24日(土) 午後3時〜6時
■会 場 工学院大学・新宿キャンパス11階第5会議室
■テ ー マ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
21世紀の大学のカタチを考える
超競争時代の新たな試み・AO入試を斬る
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■発 表 者
「AO入試の課題と展望(官の立場から)」
国立学校財務センター管理部総務課長 鳥居 聖
「AO入試の課題と展望(民の立場から)」
進研アド・マーケティング本部情報部長 足立 寛
■参 加 費 会 員 1000円
学 生 500円
非会員 1500円
■申 込 先 6月23日(金)までにお申し込み下さい。
出 光 直 樹 PHS 070-5714-3553
E-mail idemitsu@obirin.ac.jp
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Y F N 6 月 例 会 ( 第388回例会 )
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●2009年に全入時代が到来すると言われている。しかしながら、
その日が来るのはもっと早い。私大の受験者数は8年連続で前年を
割った。いよいよ、受験人口の絶対的減少による志願者減が加速し、
勝ち組と負け組の二極化が顕著になるだろう。●一向に出口が見え
ない不況。その影響が、大学入試にも深刻な影を落としている。バ
ブル景気の頃には超強気だった首都圏のミッションが見えにくい中
堅私立大学は、賢明な受験生から敬遠されつつある。大学審議会答
申「大学入試の改善について」では、知識偏重型入試から人間性重
視型入試への具体的提言がなされている。求める学生を見いだすシ
ステム。評価尺度の多元的推進。やり直しのきくシステムの構築等
々、もはや、小手先の入口作戦ではことは解決しない。大学は、あ
ったかさの自己表現と品質保証に本気にならなければならないのだ。
●今月は、予想を遙かに超えて変わつた2000年の大学入試の現
実を検証いたします。お仲間をお誘い合わせご参加下さい。
■日 時 平成12年6月26日(月) 午後6時30分〜9時
■会 場 名古屋リクルート会議室
中区栄区日土地ビル 052-203-3652
■テ ー マ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
超競争時代を活きのぼる
2 0 0 0 年 入 試 を 考 え る
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■発 表 者 リクルート名古屋支社
まなび事業部課長 高畠 一郎
■参 加 費 会 員 1000円
非会員 1500円
■申 込 先 YFN事務局 大垣市縁覚寺 楠 真
TEL 0584-78-5505
FAX 0584-78-5814
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FMICS SD(スタッフディベロップメント) 106
いっしょに読もう『教育答申』 −9−
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FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原
則として第3週の水曜の夜に開催されている勉強会です。超競争時
代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ね
る場が必要ではないでしょうか。みなさまには、この機会にぜひとも
SDにご参加くださいますようご案内いたします。
(1)メディアチェック
あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピ
ックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳
選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なME
MOを付してご持参ください。
(2)テーマを定めた継続的な勉強会
1997年度の国立教育研究所編『日本近代教育百年史』1998
年度の工学院大学と拓殖大学の沿革史、今年度前半の『戦後の大
学論』と読み進めて、歴史の中から未来を切り開く沢山のヒントを見
つけることが出来ました。これからは、ぐっと現代に近づいて、中教
審、臨教審、そして大学審等の「答申」にチャレンジして行きます。
まずは準備体操を兼ねて、戦後の大学政策に関するもっとも包括
的な文献を読むことにいたします。
■日 時 平成12年6月21日(水)午後6時30分〜9時
*今後の日程 平成12年7月26日(水)
8月30日(水)
■会 場 工学院大学・新宿キャンパス
高層棟27階2710ゼミ室
*会場変更の場合は、ゼミ室前に掲示します。
■テ ー マ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
21世紀の大学の原理原則を探る
戦後の大学政策を読み解く −9−
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■コーディネーター 桜美林大学大学教育研究所研究員 出光直樹
■テキスト 『戦後大学政策の展開』黒羽亮一 玉川大学出版部
■申 込 先 出 光 直 樹 PHS 050-714-3553
Eメール idemitsu@obirin.ac.jp
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速 報 FMICS関西7月例会のご案内
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●超競争時代を活きのぼるために総力戦。大学の持つ人間力の質と
量が問われれる。何よりも、職員力のない大学は苦しくなる。いまこそ、
人財育成に真剣に取り組みたい。●7月の関西FMICS(SFK)は、「人
をそだてる」をテーマに、厳しい環境下にある企業での人材育成法を通
して大学での人育てを考えます。その中から<自分の育て方>が見え
てくるかも。是非ご参加下さい。
*詳細についてはBIGEGG6月号でご紹介いたします。
■日 時 平成12年7月22日(土)午後2時〜5時
■会 場 大谷大学博綜館5階会議室
■テ ー マ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
21世紀の大学のカタチを考える
人 を 育 て る − 企 業 の 人 材 育 成 法 −
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■発 表 者 光華女子学園常務理事 阿部 敏行
■申 込 先 大谷大学企画調整室 滝川 義弘
tel 075-411-8115
BUSINESS mail: tacky@sec.otani.ac.jp
FMICS mail: tacky@fmics.org
PRIVATE mail: HQA01013@nifty.ne.jp
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FMICS SYMPOSIUM 2000 日 程 決 定
平成12年7月15日(土)&16日(日)
◆◆シンポジウム運営委員募集中◆◆
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●FMICS SYMPOSIUM 2000は、皆さまのボランティアパワーによ
って企画運営されるものです。●スローガンは、大学の存在意義その
ものが問い直される時代だからこそ、大学のすべての構成員一人ひと
りの創造性のある人間力を束ねることが必要であるとの認識に立って
大 学 を 束 ね る 人 宣 言 F M I C S 2 0 0 0
− 超競争時代を活きる大学人ディベロップメント −
です。●現在、SYMPOSIUM運営委員会では、新しいプログラムを企
画中です。皆さまには、お力を貸していただきたくお願いいたします。
そして、お一人でも多くのお仲間にクチコミをよろしくお願いいたします。
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2000.7 BIG EGG & シンポジウムDM の発送
6月30日(水)6時〜 恵比寿・日能研ビル8階
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メールアドレスの公開を承認される会員
または、アドレスを変更された会員は
岡村 浩 okamura@cc.kogakuin.ac.jp
まで、メールをお願いいたします。
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会 員 募 集 中
出 光 直 樹 idemitsu@obirin.ac.jp
PHS 070-5714-3553
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◆◆◆ 高 等 教 育 問 題 研 究 会 ◆◆◆
150-0021 渋谷区恵比寿西2-3-14
【2000年10月以前の案内の最新記事】