2012年05月02日

2012年5月以前の案内

2000年11月〜2012年5月のFMICSの案内は、HTML形式にて http://www.fmics.org/monthly/list.htm に掲載してました。

このブログ内にも「2012年5月以前の案内」のカテゴリとして、少しづつ再録していきます。

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2012年05月01日

2012年5月のFMICS



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文献紹介 『アメリカ大学管理運営職の養成』

高野篤子 著、東信堂、2012年1月刊

序章 研究の目的と分析の枠組み
第1章 大学職員の専門職化 −日本の大学職員とアメリカの管理運営職−
第2章 大学管理運営職の専門性 −職務分析−
第3章 大学管理運営職の養成と高等教育プログラム
第4章 高等教育プログラムの歴史的展開
第5章 修士課程レベルの高等教育プログラム
第6章 博士課程レベルの高等教育プログラム
第7章 大学管理運営職の研修プログラム
第8章 教学/非教学の代表的な管理運営職の役割・配置とその育成プログラム
第9章 高等教育研究と研究者養成
終章 アメリカにおける大学の管理運営職養成プログラム −包括的考察−

 本書は、アメリカの大学における管理運営職(アドミニストレータ−)の専門性やその養成に関して、大学院に設けられたその養成プログラムに着目。文献、インタビュー、そしてWeb調査等により、全米の223大学で高等教育に関わる修士/博士レベルのプログラムが提供されていることを見いだし、その特徴を分析しています。

 20世紀初頭からアメリカの大学で登場してきた「高等教育プログラム」は、大学における専門的な管理運営職の登場と軌を一にしてその数を増やし、現在では非教学部門の上級レベル(日本で言えば事務系の部長クラス)でも、博士号が求められるようです。

 ひるがえって我が国では、1990年代くらいからようやく現れて、現在でも広島大学、名古屋大学、桜美林大学、東京大学、そして名城大学といった数校でのみ、このような大学院教育が展開されているに過ぎません。アメリカと日本では、雇用システムからして大きく違い、大学院のあり方や大学内部の事情だけでは、一概に論じきれないのも確かです。

 ただし、アメリカの大学における「高等教育プログラム」が、管理運営職の職種・領域に対応した狭い専門分野に、それほど特化しているのではないようです。修士レベルでは高等教育・大学に関する幅広い知識を身に付けることが、博士レベルではそれに加えてリーダーシップや教育・研究スキルを修得することが基本に据えられており、研究者養成の機能もあわせ持っているようです。

 多様な職種・分野の人々が、役割分担しながら協同して組織を運営するという大学の特質が「高等教育プログラム」のあり方に反映しているようですが、その点ではアメリカも日本も基本的に変わりは無いように思います。ひょっとすると本書で紹介されている世界は、日本においてもそんなに遠くない未来かもしれません。

(出光 直樹)



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そのくすぶりは、うつるんです!

 今年は3月から4月にかけて、多くの人と物事が動きました。個人的には、寿報告を受けたり、結婚式やら1周忌法要やらと続いたので、人の持っている縁や運の流れをつくづく感じた次第です。以前から気づいていましたが、人には「運のツイている人、ツイていない人(くすぶり)」が本当にいます。私なりに検証すると運命の分かれ道は、明らかに言葉が左右しています。多くの人がその重要性に気づかないまま、または過小に評価して過ごしているように私には見えます。

 たとえば、自分が望んでいない会社に就職したり、行きたくない部署に異動になったとき、ぶつくさ文句を言う人か、それとも、その場所で楽しんで仕事をする人か。部下や上司の悪口を人前で言ってしまう人など、不平不満をいつも口にする人と、そうではない人では、長い年月が経てばその差は歴然と見えてくるものです。

 その差がついた「くすぶり」は、自ら発した言葉が自身に返ってきている結果ともいえます。でもその人は、いつも不平不満だらけなので気づかないのです。それを指摘しても、素直に認めないのが「くすぶり」の典型例です。

 若いころからツキの流れを重要視していた私は、「くすぶり」にはなるだけ近寄らず、同調せずに気を付けていました。ひどい時は、飲み屋でそういう空気になった時、用事を思い出して帰った時もあるくらいです。私の口癖(呪文)はツイてる、ツイてる、簡単、カンタン、大丈夫、ダイジョウブです。困ったり、大変な時は、必ずツイてる呪文を唱えます。うちの家内にも徹底して理解してもらっていますので、杞憂に終ることさえも考えないようにと伝えています。ですから、うちでは普通なら困った時など、たとえば、お財布を落としたとき、互いに相手を責めません、どうするかというと、「お財布でよかったじゃない、強盗に入られたら、大変だった」といいます。車を少し擦っても、「よかったじゃない、大きな事故にならずに」といいます。こんな家庭ですから、うちではすべては悪いことが起きていないのです。先日も家内が転んで手首を骨折しました。その時も、「腰の骨じゃなくてよかったね」という具合です。

 先日、本棚にあった「女性の品格」(坂東眞理子著・PHP研究所)の目次をめくると・約束をきちんと守る・仲間だけで群れない・聞き上手になる・家族の愚痴を言わない・心をこめてほめる・友人知人の悪口をいわない・よいことは隠れてする・頼まれたことは気持ちよくするか、丁寧に断る・愛されるより愛する女性になるなど、ツキに関連している話が載っていることに気づきました。この本だけでも、多くの気づきに恵まれるはずです。私たちの身の回りには、縁と運がグルグル回っています。このツキを活かすも、殺すも自分次第だと気づいた人が、幸せを掴むのは間違いないでしょう。

(秋草 誠)



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FMICS 5月例会
(第621回例会)

著者Webサイト内の
書評リンク集

■超就職氷河期にあって、大学職員の人気がいよいよ高まっています。中堅大学では、入職は難しくなりつつあるようです。その人気は、社会一般を上回る給与体系で、そこそこやり甲斐もあるという間違った風評が蔓延していることに起因しているともいえます。とはいえ、やり甲斐という点からすれば、こんなにもやり甲斐のないところはないということで大学職員からドロップする人も少なくないとも言われています。
 大学職員のやり甲斐とは何なのか。果たして、大学職員はゼネラリストであるべきなのか、プロフェッショナルであるべきなのかという無限ループ的な疑問等について、更には、昨今の、大学は学びの場なのか、就職予備校なのかというキャリア教育論争についても、皆さまとワイワイガヤガヤと語り考えることにいたします。
 大学職員志望の方、自信満々、いろいろと考えて悩んでいる現役職員の方、多くの大学関係者の皆さまには自分再発見のきっかけになることと存じます。皆さまには、お仲間にお声掛けいただきご参加くださいますようお願いいたします。

■指定図書の『日本の雇用と労働法』濱口桂一郎著・日経文庫については、是非ご一読ください。
 また、「フリーター人口の長期予測とその経済的影響の試算」UFJ総合研究所 についてもお目通いただければ幸です。

■問題提起は、横浜市立大学学務准教授の菊池さんにお願いをしました。
 菊池さんからのメッセージです。

 大学職員の能力や地位向上を訴える大学職員論が論じられるようになってから、随分長い時間が経ちました。FMICSが誕生して31年、大学行政管理学会の結成からでも14年が経過しています。しかし、「プロフェッショナルとしての大学行政管理職員の確立」(大学行政管理学会HP「大学行政管理学会とは」)や大学職員を巡る研究は遅々として進んでいないようにも見えます。その原因の一つは、我々大学関係者の視野があまりにも大学業界内部に限定されていることにもあるのではないでしょうか。

 そこで今回は、昨年12月例会で公立大学職員論との関係で紹介した、労働政策研究・研修機構統括研究員濱口敬一郎氏の日本型雇用システムの根幹としての「メンバーシップ契約」概念およびその対極にある日本以外では一般的な契約形態である「ジョブ契約」に焦点を当て、大学職員一般にまで対象を拡大して、業界内部の視点からでは見えにくい日本の大学職員を巡る構造的な課題を浮き彫りにする手掛かりとしてみたいと思います。

 「メンバーシップ契約」とは、具体的な職務を特定して雇用契約を結ぶ「ジョブ契約」とは異なり、「職務の限定のない企業のメンバーになるための契約」で、日本型雇用システムの三種の神器と言われる「終身雇用」、「年功賃金」、「企業別組合」は、すべてこの職務のない雇用契約の必然的な帰結であり、職務ローテーション制度や企業内教育訓練の重要性などもここから導かれるものとされます。これらの多くは、国立大、私立大の正職員にもほぼ当てはまるものであり、そこから大学職員論の一部に根強いアメリカ型専門的大学職員論の課題、職員の能力育成の在り方、増大する非正規職員問題、教員との関係での大学職員問題等について考えてみたいと思います。

■ご注意
 今月の会場は、新渡戸文化短期大学・東高円寺キャンパスです。お間違えないようご注意下さい。

【日時】 2012年5月12日(土)
ディスカッション 午後4時〜6時
懇親会 午後6時〜8時
【会場】 新渡戸文化短期大学 生活学科(本部校舎)
東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 下車 徒歩6分
【テーマ】 新しい時代の大学職員を再発見する
メンバーシップ型とジョブ型人材の検証
【問題提起】 菊池 芳明 (横浜市立大学 学務准教授)

司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)

【参加費】 会員1,000円  非会員2,000円  学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS Staff Development 247

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自10分間程度のコメントをしていただきます。

■第2部として、FMICSの初発の原像を再確認するためにFMICS中のFMICS人には「温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を語っていただきます。

【日時】 2012年5月15日(火) 午後6時30分〜8時30分+懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 37

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回4月13日(金)の参加者数は懇親会からの参加も含めて6名。行政・NPO・大学等が陥りがちな広報物制作の残念な実態、埼玉大学の留年式東京新聞の報道、研究生・科目等履修生制度の隠れた機能、社会起業家に必要な世界を変える方法論国家戦略会議の民間議員による教育改革提言の残念さ、キャリア支援におけるインテーク面接の重要性、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は12部程度お持ちください。

【日時】 2012年5月18日(金) 午後7時〜9時+懇親会
【会場】 横浜市山内地区センター 会議室3A
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会実費(3000円くらい)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報『BIG EGG』6月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2012年5月29日(火) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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2012年04月01日

2012年4月のFMICS



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AO入試と“外国につながりのある高校生”

 私が入試広報業務に従事して10年となりました。前職の桜美林大学にてアドミッションに異動した2002年(2003年度入試)には、職員主導型のAO入試が始まって、職員スタッフで数百名にものぼる全ての志願者の書類審査を担当し、また一部の面接審査も担いました。その時にとても印象的だった事の1つが、典型的な外国人留学生でも、日本人の海外帰国生でもない、日本の高校で学んできた“外国につながりのある高校生”の存在でした。

 彼(女)らは、インドシナ難民、中国残留日本人孤児の子孫、中南米の日系人、その他様々な国の背景を持ったいわゆるニューカマーと呼ばれる外国人の子ども達。日本で生まれ育った者から、ある程度の年齢になってから来日した者まで、その多くが日本の学校で学ぶ中で、言葉の修得、いじめ、アイデンティティーの葛藤、といった問題に直面しています。

 典型的な外国人留学生や日本人の海外帰国生には対しては、多くの大学においてそれぞれに対応した特別選抜が実施されており、これらの者の存在は統計的にも把握されます。それに対して、日本で生まれ育ったり、初等・中等教育段階で来日して日本の国内の高校で学んでいる外国人の高校生は、基本的にそれらの特別選抜の枠組みには当てはまらないため、普通の日本人高校生と同じく一般入試や推薦入試、そしてAO入試などで大学を受験する事になります。最近では易々と一般入試や推薦入試で合格し、その存在が目立たないままに入学してくる者もおりますが、AO入試にて受験してくる者については、“外国につながりのある”背景が表現されて、その存在が強く目にとまります。

 自己アピール型のAO入試を苦手とする日本人高校生も多い中、これらの“外国につながりのある高校生”にあっては、様々な苦労を乗りこえてきた事や外国につながる背景をポジティブに受けとめ、受験のプロセスの中でその意味を発見している様子がとても印象的です。このことは横浜市立大学に移ってからも同様で、ここ数年のデータを集計してみると、例年AO入試の入学者(実施している国際総合科学部の入学者の約7%)では、約10%がこうした学生達が占めており、合格率も他の受験者より高い傾向にあります。

 もちろん、大学受験どころか高校を卒業する事も困難な子ども達も多いのですが、日本人学生による支援や彼(女)ら自身によるネットワーク化の取り組みなども見られ、留学生受入30万人計画や秋入学構想といった大きなお話しの谷間にあって、注目して行きたい大学国際化の一面です。

【参考リンク】
トレボル@横市
*横浜市立大学のキャンパス内で、外国につながりのある子供たちの学習支援教室を行っている団体。

Tabu Dachi (facebook)
*大学進学を目指す、外国につながりのある高校生のための集まり。

(出光 直樹)



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今どきの若者論=カメレオン論

 今どきの若者は…草食系男子、キョドってる、オドオドしている、アレ、ソレ、コレなど語彙不足、朝起きられない、などと揶揄され挙句の果てにゆとり教育が原因だったのではないかと勝手なことを言う人もいます。大人たちは言いたい放題に若者を切りますが、本当に今の若者の能力が劣っているのでしょうか。私はそうは思っていません。

 最近、この件に関して多くの方と話す機会(合宿など)がありまして、私なりに結論づけたことは、今どきの若者は協調性がありすぎる!です。振り返ると2007年頃、KY(空気読めない)という言葉が流行り、大人も子供もことあるごとに使っていました。

 その時代を生きてきた若者たちは人が集まるところに出ると、周りの空気(様子)を探ろうと(KYにならないために)一生懸命に触角を張り巡らします。その行動が落ち着きなくキョロキョロ目が動き、オドオドしている(探っている)ように見えるのです。本人は気づいていません(かなり多くいます)。KYのレッテルを貼られれば、仲間から疎外され孤独になってしまいます。

 そんな若者たちはあることに気づきました。ネット社会が進み情報交換が楽にできるようになっている。情報を共有すればもっと楽にKYにならないようにできる。というわけで、友達がいないところ(帰宅後など一人の時)でも、明日、KYにならないために常時メールやSNS・mixiなどで周りの状況を確認し(何が話題になっているか)KYにならないための空気の様子を終わりなく確認するのです。ですから、会話はその空気の中でしか通用しないアレ、ソレ、コレでいいのです。これが進んでいくうちに、その空気から一歩でも外に出てしまうと言葉が通じなくなり、怖くて外に出られない状況に縛られてしまったのです。

 多くの学生が面接時に応えられなかったと言う話をよく耳にしますが、仕方がないと思えるようになりました。それは、知らない人の空間に入った時に、最初にすることは空気を探る作業から始めるという習慣が身についているので、本人は一所懸命に触角を張り巡らし空気の気配を探っているのです。これが面接官にとってキョドッてるオドオドしているように見えます。その間に時間オーバーとなってしまうのです。当然、内定なんてとれるはずがありません。彼らはそれなりに自分たちの生きてきた中の最良の方法で面接を受けているのです。本人たちは頑張っているのです。

 今どきの若者はカメレオンのように空気を読んで、それに同調できる能力はピカイチ、しかしそれだけではありません。この頃活躍する人材からはカメレオンのように見えない場所から、ペロッと社会をなめる人がでてきています。その中から、これからの時代のリーダーが続出するのだと感じられます。大人がその流れにKYでも、若者の今後の活躍におおいに期待できます。

(秋草 誠)



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FMICS 4月例会
(第620回例会)

 今月のFMICSは、前国立大学協会企画部副部長で、現在、千葉大学学生部長の織田雄一さんに「国立大学協会と最近の大学改革の動向」をテーマに、次の二つのトピックスについて問題提起をしていただきます。

  1. 国立大学協会考 − 国立大学協会はどんなところでどんなことをしているのか

  2. 秋入学点検 − 入学時期の見直しを考える

 織田さんからのメッセージです。

 国立大学協会は、国立大学の法人化と同じ平成16年4月に社団法人化し、その後、教育研究に係る政策提言や要請活動、国際交流活動、研修事業、広報活動など様々な活動を幅広く行っていますが、今回は、その具体的な内容について掘り下げて見るとともに、諸外国の同種団体等とも比較しつつ、今後の国大協に対しての期待、要望等の意見交換をしたいと思います。

 併せて、先日東京大学が発表した入学時期の在り方の見直し、すなわち「秋入学」の議論については、東大の報告を受けて国大協でも議論をしていくことになっていますが、実施にあたっては、入学までの期間の在り方、入学後の教育課程、海外留学や外国人留学生の受け入れ、就職など大学のみならず社会全体に大きな影響を与えることから、いろいろな角度で議論が進められ制度設計がされる必要があるといわれています。その中で、経済的負担の問題が挙げられ、今のままですと大学(学部)の在籍期間が4年以上になることが想定されています。しかし、世界的な潮流でみますと、学部の在籍期間が3年に短縮化される傾向が見られます。欧州では学部は3年制となっていますし、米国でも欧州の影響に加え経済的な問題から早期修了制−学部3年制を実施する大学があるという話もあります。今後の秋入学の議論の中では、この点についても検討と議論が必要と考えられるのではないでしょうか。当日は、最近の関連する資料を示しつつ、この点についても、皆様と意見交換をしたいと思います。

【日時】 2012年4月21日(土)
ディスカッション 午後4時〜6時
懇親会 午後6時〜8時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 307教室 (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【テーマ】 時代の潮流を点検する
国立大学協会と最近の大学改革の動向
【問題提起】 織田 雄一 (千葉大学 学生部長)

司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)

【参加費】 会員1,000円  非会員2,000円  学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS Staff Development 246

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自10分間程度のコメントをしていただきます。

■第2部として、FMICSの初発の原像を再確認するためにFMICS中のFMICS人には「温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を語っていただきます。

【日時】 2012年4月17日(火) 午後6時30分〜8時30分+懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 303教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 36

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回3月20日(火・祝)の参加者数は8名。留学生寮「東京国際交流館」の廃止問題サッカーJ2町田ゼルビアのスポンサーとしての玉川大学と桜美林大学の連携、「高校生が100人いるむら」に見るキャリア教育の課題、高等学校の新学習指導要領における数学の内容移行、「教員資格認定試験」を利用した小学校教員への道、転職相談、大学生のギャップイヤーの取り組みを妨げる高額な休学費の問題、自転車の譲渡と防犯登録手続の課題、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は12部程度お持ちください。

【日時】 2012年4月13日(金) 午後7時〜9時+懇親会
【会場】 横浜市山内地区センター 3階 会議室3B
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会実費(3000円くらい)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報『BIG EGG』5月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2012年4月27日(金) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 5月のFMICS

 大学職員の能力や地位向上を訴える大学職員論が論じられるようになってから、随分長い時間が経ちました。FMICSが誕生して31年、大学行政管理学会の結成からでも14年が経過しています。しかし、「プロフェッショナルとしての大学行政管理職員の確立」(大学行政管理学会HP「大学行政管理学会とは」)や大学職員を巡る研究は遅々として進んでいないようにも見えます。その原因の一つは、我々大学関係者の視野があまりにも大学業界内部に限定されていることにもあるのではないでしょうか。

 そこで今回は、昨年12月例会で公立大学職員論との関係で紹介した、労働政策研究・研修機構統括研究員濱口敬一郎氏の日本型雇用システムの根幹としての「メンバーシップ契約」概念およびその対極にある日本以外では一般的な契約形態である「ジョブ契約」に焦点を当て、大学職員一般にまで対象を拡大して、業界内部の視点からでは見えにくい日本の大学職員を巡る構造的な課題を浮き彫りにする手掛かりとしてみたいと思います。

 「メンバーシップ契約」とは、具体的な職務を特定して雇用契約を結ぶ「ジョブ契約」とは異なり、「職務の限定のない企業のメンバーになるための契約」で、日本型雇用システムの三種の神器と言われる「終身雇用」、「年功賃金」、「企業別組合」は、すべてこの職務のない雇用契約の必然的な帰結であり、職務ローテーション制度や企業内教育訓練の重要性などもここから導かれるものとされます。これらの多くは、国立大、私立大の正職員にもほぼ当てはまるものであり、そこから大学職員論の一部に根強いアメリカ型専門的大学職員論の課題、職員の能力育成の在り方、増大する非正規職員問題、教員との関係での大学職員問題等について考えてみたいと思います。

【日時】 2012年5月12日(土) 午後4時〜6時
【会場】 新渡戸文化短期大学 生活学科(本部校舎)
【テーマ】 大学職員再考/メンバーシップ型とジョブ型人材についての検証
【講師】 菊池 芳明 (横浜市立大学 学務准教授)
【指定図書】
(近年かまびすしい、大学におけるキャリア教育を考える上でも有益な本です)


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2012年03月01日

2012年3月のFMICS



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センター試験は“ほどほど”に<後編>

 史上最悪といわれるトラブルが多発した今年の大学入試センター試験。主なトラブルは、科目選択の弾力化を意図した[地歴]と[公民]における問題冊子の配付ミスでした。昨年までは、[地歴]と「公民」が独立した時間割で実施され、それぞれの教科から1科目ずつしか選択出来なかったものを、今年から[地歴]と「公民」の時間割を統合して最大2科目選択出来るようにし、例えば日本史と世界史という同じ[地歴]での選択を可能にしたわけですが、皮肉にもこうした工夫がトラブルの元になってしまったのです。

 たしかに、今回トラブルとして表出した問題冊子の配付作業だけを取り上げて見れば、それほど複雑なものには見えないかもしれません。では再発防止策としては、実施マニュアルを詳細にして準備作業をより入念にすれば良いのでしょうか。その答えは否であると思います。

 既に現在のセンター試験の実施内容は、特にリスニング試験が導入されて以来、複雑なものになり実施に大きな負担がかかるものになっています。カンニング防止策などの事項も加わり、実施マニュアルや準備項目等は年々増加していくばかりです。もちろんミクロレベルの作業手順の検討はされるべきだと思いますが、根本的には複雑化した内容にメスを入れるべきです。

 その点でやはり最も問題なのがリスニング試験の存在です。2006年度に導入されて7年目となり、何となく落ち着いてきたように見えるかも知れませんが、その実施負担が膨大なことは、以前にも指摘した(英語リスニングテストのコスト <前編> <後編>とおりです。センター試験でリスニングを実施することの意味が皆無とは言いませんが、全くもって実施負担に見合うものとは言えません。従事者のリソースには限りがあり、センター試験だけに専念しているわけではないので、ここはやはり、リスニング試験を実施する前の“ほどほど”の形にすることが肝要です。

 手間と効果のバランスが取れた、安定した制度運営のためには、センター試験に限らず入試に関わる施策の導入に際しては、その目的や優先順位、想定されるコスト、責任の所在などを明確にするためにも、議論や検討の経緯を目に見える形で記録に残す事が必要でしょう。リスニング試験にしても、今回の科目選択の弾力化にしても、その点が不明確なままに導入されており、それが制度運営のバランスを崩してトラブルを招いているように思います。

 現在、大学入試センターと文部科学省のそれぞれに検証委員会が設置され、再発防止策が検討されていますが、本質的で聡明な議論が行われる事を期待しています。

(出光 直樹)



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時にはラテン系のように

 あるマーケティング会社から送られてきたデータを見ると、高等学校教育に関して、各都道府県の教育委員会が重点的に取り組んでいる1番の課題として、キャリア教育が挙げられていた。改めて気になったのでキャリア教育の内容を調べてみた。

 2006年11月の文科省内協力者会議作成による「小学校・中学校・高等学校キャリア教育推進の手引」において、キャリア教育において身につけさせる力として以下の内容構造案を示している。(1)人間関係形成能力(自他の理解能力とコミュニケーション能力)(2)情報活用能力(情報収集・探索能力と職業理解能力)(3)将来設計能力(役割把握・認識能力と計画実行能力)(4)意志決定能力(選択能力と課題解決能力)以上の4つが挙げられていた。巷で言われている学生の問題点として1番に挙げられる「コミュニケーション能力」がここにもあった。

 具体的にどのような教育なのかは「(1)他者の個性を尊重し、自己の個性を発揮しながら、様々な人々とコミュニケーションを図り、協力・共同して物事に取り組む力を育成すること」となっている。ならば、コミュニケーション能力をアップさせる取り組みは、小学校・中学校・高等学校の中で以前から実施されているが、解決策は見つからず現場ではアップアップしているのではないだろうか。

 自ら振り返ってみると、コミュニケーション能力を意識したプログラムなどなかった。私が子供の頃は、多くの大人たちが子供に関わっていたと記憶している。何かのたびに親戚が集まり、酒盛りをしていた記憶がある。そんな時、父の子供の頃の話を叔父、叔母から面白おかしく聞けたことを覚えている。また、近所にはおっかないおじさんやいつも小言をいうおばさんもいた。

 とにかく、地域の多くの大人が子供をしっかり見守ってくれていたと感じる。今の子供たちを見ていると、大人にどのように接したらいいのかわからず、大人も子供も互いを面倒くさい存在という感じにも受け取れる。ある意味、大人たちと話すことを怖がる子供や子供と話すことを避けている大人もいる。やれ個人情報だ、訴訟だと子供に関わるとろくなことがないという意味で大人たちが子供に関われる環境が損なわれたと言っても過言ではない。

 勤務する短期大学に入学してくる学生の中に、とにかく身内以外の大人と話したことがないような学生もいる。ちいさな大学にできることのひとつとして、教職員が学生の名前を憶えて、話しかけることが重要だと常々思っている。学生のコミュニケーション能力がないと嘆くより、一人でも多くの学生と話すことを心掛けることが、私たち大人ができる学生へのトレーニングだと思う。とはいえ話しかけても相手は無反応、とつい言い訳が…。時にはラテン系男性の義務とも言われる、女性を見たら褒めまくって歓心をかう情熱をまね、話しかけてみよう(笑)。

(秋草 誠)



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関西FMICS 3月例会
FMICS FORUM IN KYOTO
(第619回例会)

●3月恒例の関西FORUMは、ワイワイガヤガヤ、あったかさの自己表現。関西の春と言えば、30年の間変わらぬFMICSの原像の確認が基本です。●発表者は、菊地勇次、乾明紀、志垣陽、高橋真義の4氏。今年は「つなぐ。つながる。」を、FMICSの30代、40代、50代、60代を代表する4人に切っていただきます。そして、あなたの「つなぐ。つながる。」の自己表現。●誰かとつながること。新しい何かを見つけること。さらに、先につなげてゆく。そして、新しい価値を生みだすところに、春の一日の価値があります。

●夜は、恒例の、近江牛のすき焼きパーティ。飲む、食う、語るのワイガヤパーティです。●懇親会のあとは、全員発表のオールナイトFMICSです。あなたの「つなぐ。つながる。」を、是非、表現してください。●春FORUMは、発表者の思いを遂げることも大切にしています。そのため、少々時間をルーズにマネジメント致します。あらかじめ、ご了解ください。

【日時】 2012年3月17日(土)〜18日(日)
受付 13:30〜
FORUM 14:00〜18:45
PARTY 19:00〜21:00
オールナイト 21:00〜34:00
【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

JR京都駅にて湖西線<普通>に乗車、おごと温泉駅(旧:雄琴駅)下車徒歩10分、
or おごと温泉駅から江若バス・仰木の里線(内 左まわり)に乗り「大谷大学グラウンド前」下車すぐ。
湖西線は京都駅 12:56発、13:11発に乗車すると便利です。

【テーマ】 高等教育問題研究会 FMICS 初発の原像
つなぐ つながる
【プログラム】
13:30受付開始
14:00第1部開会
司会 山内 美智 (大谷大学 図書・博物館課長)
14:20Presentation 1
「未来を担う人材の育成につながること−奨学金による支援について−」
 菊地 勇次 (文部科学省高等教育局国立大学法人評価委員会室評価調査係長)
15:10Presentation 2
「『挑戦』のその後に・・・」
 乾 明紀 (OFFICE INUI代表・立命館グローバルイノベーション研究機構研究員)
16:00休憩
16:20Presentation 3
「志ある私学だけが生き残る価値を生み出し続ける/根本から自校を問い直そう!」
 志垣 陽 (学校法人追手門学院初等中等事務部長兼法人事務局次長)
17:10Presentation 4
「大学職員はだれのために学ぶのか」
 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)
18:00第1部総括
 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部長)
18:30第1部閉会
19:00懇親会(近江牛のすき焼き)
21:00第2部 All Night FMICS
【全員発表】×5分
 「つなぐ、つがなる」の自己表現
 あなたの5分間をご用意ください
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散
【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円
【お願い】  オールナイトFMICS恒例の全員発表(5分間程度)のテーマは自由です。レジュメ(A4用紙1枚)を用意して参加してください。

※ All Night FMICSでは、5分間全員プレゼンのほかに、1テーマ15分程度のプレゼンを受け付けています。ぜひエントリーしてください。

【申込先】 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp


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FMICS Staff Development 245

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自10分間程度のコメントをしていただきます。

■第2部として、FMICSの初発の原像を再確認するためにFMICS中のFMICS人には「温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を語っていただきます。

【日時】 2012年3月13日(火) 午後5時30分〜7時 + 懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 307教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 35

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回2月10日(金)の参加者数は懇親会からの参加も含めて17名。横浜市立大学医学部医学科の指定校推薦入試導入検討に関する先走った報道知的障害児による手書き文字の名刺作成ビジネス“大学ブランド力ランキング”の課題、産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業の新規措置の謎、文教大学湘南校舎(学生支援室)契約職員募集、東北の被災地を巡った留学生セミナーのアンケート結果、東大の秋入学構想が直面するセメスター期間と4月会計年度の問題、キャリア教育の制度研究に焦点を当てた修士論文の構想、平成23年分以後の公的年金等に係る確定申告の取扱変更、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は12部程度お持ちください。

【日時】 2011年3月20日(火・祝) 午後12時30分〜3時+懇親会
【会場】 横浜市山内地区センター 1階 会議室1
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会実費(3000円くらい)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 4月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2012年4月5日(木) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 4月のFMICS

【日時】 2012年4月21日(土) 午後4時〜7時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス
【テーマ】 国立大学協会考
−どんなところでどんなことをしているのか−
【講師】 織田 雄一 (国立大学協会(JANU)総務部副部長 兼企画部副部長)


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2012年02月01日

2012年2月のFMICS



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センター試験は“ほどほど”に<前編>

 ご存じのように、平成24年度の大学入試センター試験は、科目選択方式と時間割の変更に伴う混乱により、過去最悪と言われるトラブルが発生してしまいました。

 今回の科目選択方式と時間割変更に関しては、3回にわたって別の角度からその問題点を取り上げましたが(センター試験の“裏技”をめぐる問題 <前編> <中編> <後編>、実施面においてもこれだけのトラブルが現実に起こってしまったことは、残念でなりません。今回の問題を受けて、大学入試センターにおいては今回のトラブルの検証と防止策の検討が、文部科学省サイドでは、独立行政法人見直しに伴うセンターの組織統合や、センター試験のあり方についての抜本的な見直しが検討されるようですが、ここであらためて、現場の視点からの考えを述べたいと思います。

 まず最初に指摘しておきたいことは、国公立大学の一般入試(これによる入学者が大多数)は、センター試験に多くの私立大学(センター試験利用入試による入学者はそれほど多くない)が参加して会場を引き受けているという事を前提として回っているという事です。

 例えば、横浜市立大学の一般選抜は前期日程のみの募集でありながら、例年3千名程度の志願者を集めていますが、センター試験の会場校としては、1900名の受け入れ人数に止まっています。この1900名というセンター試験の受け入れ人数は、本当にキャパシティーの限界といえる数字で、1次(センター試験)+2次試験で構成される一般選抜でありながら、センター試験分のキャパシティーを自大学では負担出来ていません。この事は、他の多くの国公立大学を見ても同様です。

 かつての共通一次試験の時代は、国公立大学のみの実施でありましたが、やはり国公立大学のキャンパスだけでは会場を賄いきれない為、多くの高等学校を会場に加えて実施し、本学でもかつては隣接する高校を加えて3千名近い人数を受け入れて実施していました。

 現在のセンター試験においても、国公立を中心とする一部の大学では近隣の高等学校等をも会場に加えてセンター試験を実施していますが、環境も異なって実施負担が大きく、今後この部分を拡大していくことは現実的ではありません。このように国公立大学の一般選抜は、多くの私立大学がセンター試験に参加して会場校を引き受けている事によって回っているのが現実なのです。

 この立場からすれば、私立を含む多くの大学が無理なく参加して実施協力出来る事が大切なのであり、当面のセンター試験のあり方については、リスニング試験を導入する前の“ほどほど”の形に戻すべきだと思うのです。

(出光 直樹)



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遊びのルール

 先日、来年度の入学案内作成のために卒業生の勤務する幼稚園の撮影に行ってきました。

 そこで壁のポスターに書かれていたステキな言葉に出会うことができました。「どんな大人になるかは、どんな子どもだったかで決まる!」思わず立ち止まってメモしました。その園のめざす子ども像(教育目標)は「強く賢く優しく元気な子を育てる」

  1. 元気な子(体力・活力、耐力・気力のある健康でたくましい子ども)
  2. 楽しく勉強する子(自分で判断し自己表現できる知恵のある子ども)
  3. 仲良く遊ぶ子(誰とでも仲良く遊び活動できる思いやりのある子ども)

 園長先生曰く、特に強調したいのは仲良く遊ぶ子どもだそうです。思いやりがあって、誰とでも仲良く遊べて、がまんする力を養いたいと言っていました。とてもいい園です。

 卒業生に何が大変ですか?と質問すると、今、年少組の子を見ているが、クラスの半分以上が一人っ子のため様々なことが起きると言っていました。どういうことなの?と質問すると4月・5月は喧嘩が絶えなかった。何故か?は、一人っ子の子どもたちが物を「貸して」と言えない、順番を待てないから自分の意思が通じないとすぐにぶったり噛みついたりとスゴイことになっていたようです。

 それを見ている先生方が、貸してと言ってみようとか、順番を待つように後でねとか、諭すように伝えたそうです。子どもたちには独自のルールのようなものがあって、先生が言っても聞かない子には、同じことを仕返して、痛いことを身をもってわからせたりしていたそうです。そんなことを何度も繰り返して、やっと2学期には落ち着いてきたと言いっていました。面白い話でした。

 卒業生の話から、一人っ子の子どもたちのコミュニケーション能力の欠如ぶりが見えるようでした。それにしても、問題は小中高大と遊び道具の順番を待てずに感情を爆発して育ってきたままの子どもたちです。キャンパスに思い当たる学生はいませんか。

 1980年代にはテレビの前に置かれ放任された子どもが感情表現をしなくなる、サイレントベビーという言葉がでてきました。最近でも、乳幼児に授乳する際に母親が携帯でのメールなどほかの事をしていると子どもに表情がなくなると、尾木直樹氏は警告しています。

 サイレントベビーは幼少時に自己の要求を無視されることにより、周囲への働きかけをあきらめてしまう結果ともいわれていますが、コミュニケーション能力が欠如したり、好奇心が乏しかったりするそうです。いまの子どもたちも、一人っ子だからというよりは家族のコミュニケーション不足な関係が、そもそもの原因なのではないでしょうか。

 冒頭の幼稚園のように、人と仲良く遊ぶにはコミュニケーション能力や他者を尊重する気持が必要で、そうしてまた自分も尊重される存在になるのです。勉強やキャリア教育以前に、そういったことまで家庭外で教えないといけない時代が、きています。

(秋草 誠)



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FMICS 2月例会
(第618回例会)

■「歴史は明日を語るんですよ」と、寺崎昌男先生は日本の高等教育史を語られるときに、必ず、おっしゃられます。■FMICS2月例会は、学生支援「学生の“が”」のルーツであると考えられる、学生主事制度についての戦前から今日までの歴史と今日的意義についてを検証いたします。■大学の主役で、活きた資産で、更には未来である学生さんの可能性をいかにして活かすかは、大学にとっては、語り尽くされた古くて新しいテーマです。多くの大学生さんが手を変え名を変えてそれはいろいろな試みを続けていますが、手詰まりの感は否めません。学生主事制度は過去の遺物であり、いまや忘れられつつある制度であると言われていますが、「歴史は明日を語る」ものとして混沌を切り開くためのヒントがたくさんあります。■今月のゲストは、この学生主事制度を桜美林大学大学アドミニストレーション研究科の院生として研究されている国士館大学の前田さんです。ご参加の皆さまと学生主事制度について、今日的意義についての確認をいたします。■建国記念の日の休日ではありますが、歴史を学ぶ醍醐味を体感していただきたく、お仲間にもお声掛けいただきご参加ください。

■前田さんからいただきました、学生主事制度の歴史について要旨です。

 近代高等教育における学生支援制度として、明治中期から戦前、戦中にかけて全国の各大学に設置されていた学生主事制度があった。この制度の意義について明らかにすることで、今後のより良い学生支援を考えていく一助としたい。

 まず、前史として明治時代の舎監をとりあげる。明治19年、東京に帝国大学が発足するが、その寄宿舎を管理する舎監が寮生の日常生活にも関わり、また運動会などの課外活動にも監事役員として参加するなど、大学の発足当初から学生支援に携わっていたことが明らかとなった。特に明治30年に発足した京都帝国大学の木下総長は、教育方針として教育研究と共に「徳性の修養」をかかげ、舎監を「単なる取締官ではなく、学生の人格の成長援助的な徳育の専任者」として重要視し、学生支援を大学の任務として考えていた。また、慶應義塾では寄宿舎堀内舎監が学生と共に消費組合を組織し、学生生活に支障がが無いように支援した。このように近代高等教育において、すでに学生支援という方針が打ち出されていたのである。

 次に、大正時代になると舎監という名称では学生支援に不釣り合いであるという待遇改善により、学生監と改称され学生監室という専門の部屋も与えられるようになる。学生監の人数は年代や大学によって異なる場合もあるが、学生の増加等に対応するため教員を複数人兼任させて対応する形式が取られた。このように学生と学生監は非常に近い関係を持っていたが、社会背景である労働争議や社会運動などに学生が関わるようにあると、学生支援から思想統制へと性格に陰りが見え始める。

 昭和3年に起こった社会主義者が取締を受けた3.15事件に大学生が連座していたことから文部省は同年10月に省内に学生課を設置し、思想善導の名の下に学生取締を強化するが、各大学では学生監から学生主事へと改称し、兼任から専任者を置いて社会運動取締の指導徹底が図られる。翌昭和4年4月には文部省主催で第1回学生生徒主事会議が開かれ思想関係の取締が要請された。各大学の学生主事業務は、学生の把握や教化宣伝、文部省や他大学との情報交換が主任務の一方で「学生主事室は、単に一部の学生を取り締まるというのが目的ではなく積極的に学生生活の指導、学生諸君の相談相手であるべきであると思います」という学生支援の方向性も堅持しており、学生生活調査を行い食堂や厚生施設の充実を図り、学生生活を有意義に過ごしてもらおうという大学の姿勢も現れている。

 また、各大学に置かれた配属将校も、学生の動向を的確に把握している学生主事と「学生主事との接近は極めて必要」として連携を図ろうとした。戦火が拡大すると勤労動員にも学生主事は指揮者として関わるなど、外部からの干渉によって大学自治も破壊され学生支援は滞る事態となったが、昭和20年8月に終戦を迎えると教学刷新が図られることとなり、翌昭和21年3月に学生主事は各帝国大学から廃止された。

 近代高等教育において学生支援は大学発足当初から行われており、学生の成長を担った学生主事の果たした役割は非常に大きく、その活動が戦後の厚生補導へと受け継がれたことは、今後の学生支援を考える上で重要な視点である。学生主事制度は過去の制度であるが、現在の混沌とした学生支援に対して示唆的であり、極めて現代的な制度なのである。

【日時】 2012年2月11日(土・祝)
月例会 午後4時〜6時
懇親会 午後6時〜8時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 4階 405教室 (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【テーマ】 「学生の“が”」の源流をさかのぼる
学生主事制度の成り立ちを検証する
【問題提起】 前田 剛 (国士舘大学教務部教務課)
【司会】 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)
【参加費】 会員1,000円  非会員1,500円  学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS Staff Development 244

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自10分間程度のコメントをしていただきます

【日時】 2012年2月14日(火) 午後5時〜7時 + 懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 34

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回1月9日(月・祝)の参加者数は10名。山内太地氏の有料メルマガの課題、立教大学vs立命館大学−オープンキャンパスの始まりを創った2校、大学のオープンキャンパスと合同入試説明会について感じたこと、国立の教員養成大学・学部等の卒業者の就職状況、中・高校におけるメディアリテラシーを育てる教育とはどのようなものか、インドにおける大学の拡張、文教大学(学生支援室)契約職員募集、東日本大震災で志願者が急減−東北の名門大が初の高校行脚へ、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は10部程度お持ちください。

【日時】 2012年2月10日(金) 午後7時〜9時+懇親会
【会場】 横浜市山内地区センター 3階 会議室3B
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会実費(3000円くらい)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 3月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2012年2月29日(水) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 3月のFMICS

●昨年3月の関西FMICSでは、FMICSの30歳のお祝いをする計画でした。FORUM直前の震災。そして、FORUM中止。1年間の猶予を得て開催する、今回のFORUMのテーマは、昨年と同じ「つなぐ。つながる。」●昨年のアナウンスでは「ここにFMICSの原点があります。誰かとつながること。そして新しい何かを見つけること。さらに、先につなげてゆく。FMICSそのものではありませんか」と書きました。震災ならずとも、わたしたちの原点はつながる、つなぐことで新しい価値を生みだすところにあります。

●今年も、滝川がこの春に会いたい、つながりたい4方に発表をお願い致しました。●ぜひ、春のびわ湖にお越しください。

【日時】 2012年3月17日(土)〜18日(日)
【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

JR京都駅にて湖西線<普通>に乗車、おごと温泉駅(旧:雄琴駅)下車
徒歩10分、または江若バス・仰木の里線(内 左まわり)「大谷大学グラウンド前」下車
湖西線は京都駅 12:56発、13:11発に乗車すると便利です。

【テーマ】 つなぐ。つながる。
【プログラム】
13:30受付開始
14:00第1部開会
司会 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部)
14:20発表1
 菊地 勇次 (文部科学省高等教育局国立大学法人評価委員会室評価調査係長)
15:10発表2
 乾 明紀 (OFFICE INUI代表・立命館グローバルイノベーション研究機構研究員 )
16:00休憩
16:20発表3
 志垣 陽 (学校法人追手門学院初等中等事務部長兼法人事務局次長)
17:10発表4
 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)
18:00第1部総括
18:30第1部閉会
19:00懇親会(近江牛のすき焼き)
21:00第2部 All Night FMICS
【全員発表】×5分
 元気と勇気とあったかさの自己表現
24:00ディスカッション
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散
【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円
【申込先】 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp


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2012年01月01日

2012年1月のFMICS



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謹賀新年

「まほうの言葉本」を学生さんが作っています。「はじめに」から引用します。

 君は可能性の塊だ!!
 こんなことを言われたら、はぁ!? って思いますよね。最初は、私もそう思いました(笑い)。
 けれど、とある大学のとある熱血先生のもとで授業を受けてみて、周りの仲間も自分も変わることができました。きっかけになったのが「まほうの言葉」です。
 「まほうの言葉」を集めて、一冊にまとめました。この本を最期まで読めば、あなたも、自分の可能性を信じられるようになるはずです。
 読み方は簡単。その時のあなたに合った「まほうの言葉」を章に分けてあります。あなたにぴったりの言葉を見つけてください。もちろん、通して読んでもOK。自分なりに活用してください。
 今の自分に満足していますか。
 今のあなたが、あなたを変える。そんなきっかけとなってくれれば幸いです。

■自分を好きになれないキミへ
・他人と比べるんじゃない 昨日の自分と比べるんだ
・1+1は無限大
・ナイーブであれ

■今 苦しんでいるキミへ
・今 悩んでいる自分を愛おしく思え
・難しく考えずぎず 楽しみたいなら楽しく思え
・怒ると叱るは違う
・毎日のちいさな積み重ねが自信になる

■頑張りたいキミへ
・人の3倍努力する
・2万人のl人なれ
・オンリーワンよりナンバーワン
・世界を翔ろ

 学生さんは大学の主役で活きた資産です。「まほうの言葉本」をまとめてくれている学生さんたちがワイワイガヤガヤと集まってきます。「とある大学のとある熱血先生」が、授業の折々に口にした言葉を紡ぎます。本のカタチが、見えるにしたがって「君たちは可能性の塊だ」と声を大にしたくなります。

 激動の時代。大学は、確実に変わらざるをえません。闇雲に、生き残るために必要不可欠な資産までをもつぎ込んで、背伸びをしてきた大学の明日は明るくはありません。

 「大学学生教員職員三輪車論」の「見える化」は、学生、教員、職員の持てるパワーを束ねること。何よりも、学生さんの可能性を信じて活かさなければなりません。「少しでも大学を良くしたい」という初発の原像を忘れることなく、原理原則を大切にするFMICS人こそが、2012年を創るのです。

(高橋 真義)



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入学前学習課題としてのセンター試験<後編>

 大学への入学が決まった者による大学入試センター試験の受験に関わる問題。関係者の間では、いわゆる「10万人問題」として認識されていました。これは、50万人を超えるセンター試験の受験者のうち、どこの大学からも成績請求が無かった者が約10万人にものぼるという事です。

 なお、この数字から確実に言える事は、それらの受験者に対する大学からの成績請求が無かったという事だけであり、それらの受験者全てが進路決定済みだったという訳ではありません。本番前の腕試しとしてセンター試験を受験し、私立大学の一般入試(センター試験を利用しない)のみを受験している者も考えられます。しかし、ここ数年はセンター利用型の入試を行う私立大学が増えていることを鑑みれば、その割合はそう多くないと思います。

 本学のように大学側サイドで入学前課題としてセンター受験を課しているケースの他、以前から高校側の指導として、推薦やAOでの入学決定者などにセンター試験の受験をさせているケースが散見されており、この約10万人の受験者の多数が、何らかの進路が決定済みの受験者であると推測されます。

 ではこの事の何が問題なのでしょうか? それは、科目間の平均点(難易度)や得点調整の妥当性が揺らいでしまうという事があります。センター試験は、“高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定すること”を主たる目的に掲げているとは言え、資格試験的な運用ではなく競争的な選抜試験として用いる以上は、やはり相対的な得点化と難易度の平準化が重要になります。

 しかし約2割もの選抜とは無関係な受験者の存在は、これらの妥当性を現実に損ないかねない状況になっているようです。以前はきれいなベルカーブを描いていた得点分布が、低得点の所にも変な分布が見られるようになってきているようです。また、そうした進路決定済み受験者の中には、試験に臨む態度に問題がある者も見られるようで、真っ当な受験者にとっては“迷惑”、という声も聞かれます。

 国公立大学を中心に多くの大学にとって、選抜の為の大切なインフラであるセンター試験。進路が決まった者による受験は、言わば目的外利用であり、たしかに望ましい事ではないのかも知れません。

 しかし一方で、高校生の学力をこれだけ包括的に測るインフラがない中で、高校での学習の締め括りや大学入学前の学習課題としての利用価値があることも否定できません。高校と大学との接続をめぐって、構造的な課題が浮かび上がってきているように思います。

(出光 直樹)



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和トレのすすめ

 自分の子供の成長過程を振り返ってみると、私たち、大人が間違った空間を作っていたような気がします。小学校低学年の頃、友達と仲良くしなさいという一方で、○ちゃんは出来るのにどうしてこんなことも出来ないのと怒っている親をよく見かけていました。その子は、高学年になると「俺はどうせ勉強ができないから」と勉強することを簡単に逃げるようになりました。小学校4年生頃になると、塾に通っている子供に学校の授業をバカにして、先生の言うことを聞かない子がいました。当時、勉強が出来ない子は、仲間外れにされていたこともあったと思います。言いたいことを言うと、協調性がないと言われ、我慢しなさいと怒られ、喧嘩もできない場になっていたので、気持ちがドンドン萎縮してしまったと思います。KY(空気よめない)という言葉に振り回されて、他人といる時には必ず、「こんなことを言ったら、嫌われないか。おかしい奴だと思われないか」といつもポジションを考えながら暮らしてきた子供たちが多くいました。その子供たちの多くは、自信がなく、いつもオドオドしていたような気がします。

 そんな子供たちは、仲間とうまく付き合えるある方法に気づいたと思います。余計なことを言わずに、調子を合わせていれば、みんなと仲良くしているように見える。だから本気になることを忘れ、適当に人と合わせて我慢していれば、なんとなく仲間意識を保つことが出来る。多くの子供たちは、これが大人たちが求めている「和」だと勘違いしてしまったのだと思います。私たち大人が日本は「和を持って尊しとなす」という意味を間違えて子供たちに伝えてしまったのです。

「和」というのは意見の違う人たちと波風を立てずに我慢し、協調したふりをすることではないということを教えられなかった。各々がこの部分は納得できないけれど、腹に一物もって妥協することではないということを伝えられなかった。「和」の本当の意味は、自分の中に正直に、互いにぶつかりいあいながらでも他者にも理解してもらえるように、正直に生きるということだと思います。私たち大人が子供に教える事が出来なかった。本当の「和」の意味は、自分を信じて、自分の心を裏切らないということだと思います。不平不満があれば、正直に表現してぶつけ合うこと。ポジションを考えて、相手の顔色を窺って言いたいことも言わないというのは間違い、しっかりと話しあいその中でお互い歩み寄り(妥協ではない)理解していくことだと思います。私たち大人が変わらなければ、子供たちは変われません。

 今からでも遅くありません。そろそろ、家庭や職場で「和を鍛える」空間作りを考えたいと思います。子供たちに伝えたいのは、「相手を認め、排除しない。そして多くの仲間を作る」こんな簡単な話です。

(秋草 誠)



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FMICS 1月例会
(第617回例会)

■FMICS1月例会は、我らがご意見番の芝浦工業大学名誉理事長の石川洋美先生に問題提起をしていただきます。ワイワイガヤガヤと大いに語り合った後は、新年懇親会を楽しみます。

■昨年2011年1月例会の石川先生のお話です。年頭、大学人の魂が燃えるような石川先生のお話を拝聴し、怠惰な精神に喝が入りました。

 大学の「失墜」「絶望」「崩壊」の観点から、大学の存在意義について厳しく問われました。「職員道」「心」「エシカル」「人間力」「大学維新」「教育維新」についての言及は、大学の原点は変わらぬものであることと理解し、大学人として背筋を正すことができました。

 「上手い植木屋は半日木を見て、デザインしてから枝を切る」「子どもがどこでも何でも面白がるように、仕事を楽しくできる人」などの滋味に富ぶお話の数々。大学経営、就職活動についての高所大所からの洞察は100冊の本を読むにも勝りました。(文責:米田敬子)

■石川先生からのエールは心にビシバシとしみわたるものでした。先生には、2011年4月から「FMICS BIG EGG」に「職員道」についての連載をお願いいたしました。

  1. さー!「大学維新」へ! 大学を根本的に変えよう

  2. 大学維新を担うのはあなただ! ーそのために「大学職員道」の確率を!

  3. 「大学維新」のためには「教育」と「研究」を別建てにしたら?

  4. やっぱり「大学維新」だ! 東日本大震災で噴出した「頼りない専門家」とその育成・活動拠点「大学」への不満

  5. 「目指した道」を外れ、「大学維新」を追って40年 −学園紛争、崖っ淵からの大学改革、そして「苦い勲章」−

  6. 大学院の在り方を見直そう 大学維新に向けて

  7. 「講義」から「教育」」へ いよいよ大学に「教育」が登場! そして大学維新へ

  8. 「大学維新」に向けて大学人はどうあるべきか? まず独立人であれ! 独立人としての自覚が新しい大学モデルを生む

  9. 崩壊した教養課程の再興を! 新制大学の「目玉」を再構築しよう!それが「大学維新」に繋がる

■石川先生には、新しい時代を活きる大学人に求められる2012年のミッション・パッション・アクションについて語っていただきます。ワクワクドキドキ200%を保証いたします。

【日時】 2012年1月21日(土)
  ディスカッション 午後4時30分〜7時
  懇親会 午後7持〜9時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 308教室
【テーマ】 2012年のミッション・パッション・アクション
明日を活きる大学人のしなければならないこと
【問題提起】 石川 洋美 (芝浦工業大学 名誉理事長)

司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)

【参加費】 会員1000円  非会員2000円  学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS Staff Development 243

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望し、あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2012年1月17日(火) 午後6時30分〜8時 + 懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 33

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回12月9日(金)、首都大学東京・秋葉原キャンパスでの参加者数は13名。被災地を含む東北地域で実施した留学生セミナーの試み、特別選抜制度における英語に関する出願資格要件整備の試み、音楽大学の入試広報戦略、広報ライターが見た『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』のリアリティー、社会人基礎力育成グランプリの参加報告、グローバル人材育成の取り組み、学生のメンタルヘルスサポート、「学生支援室」設置構想、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなでワイワイ議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は10部程度お持ちください。

【日時】 2012年1月9日(月・祝) 午後12時30分〜2時30分+懇親会
【会場】 横浜市山内地区センター 会議室 3A
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会3000円程度(収入による増減あり)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 2月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2012年2月1日(水) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 2月の FMICS

 学生さんは大学の主役で、活きた資産です。その学生さんの可能性をいかにして活かすか。激動の時代を活き昇るための学生支援担当者にとっては、語り尽くされた古くて新しいテーマです。

 学生支援「学生の“が”」のルーツであると考えられる、学生主事制度についての戦前から今日までの歴史について検証いたします。

【日時】 2012年2月11日(土) 午後4時30分〜7時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 4階 405教室
【テーマ】 「学生の“が”」の源流をたどる
学生主事制度の成り立ちを検証する
【問題提起】 前田 剛 (国士舘大学)


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速報 3月の FMICS

 関西FMICSの滝川義弘さんからメールをいただきました。

■3月FORUMの日程をお知らせいたします。FORUMは、3月17日(土)〜18日(日)の開催といたします。年度末でご多用のこととは存じますが、よろしくお願いいたします。

■発表者は、乾 明紀さん、志垣 陽さん、菊池勇次さん、高橋真義さんの4名にお願いをしました。会場は、例年通り、大谷大学湖西キャンパス・セミナーハウスです。テーマは、「つなぐ、つながる」を予定しています。各人の発表時間は、それぞれ45分といたします。懇親会は、定番の近江牛の「すき焼き」といたします。

 ちょっと濃いめのFORUMにしたいと思います。多くの皆さまのご参加をお願いいたします。



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2011年12月01日

2011年12月のFMICS



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入学前学習課題としてのセンター試験<中編>

 2009年度から実施した、AO入試合格者への入学前学習課題としての大学入試センター試験の受験。7月に発行するAO入試の募集要項にその旨を明記し、一般選抜受験者と同じ教科科目かそれ以上の受験を課しました。

 まずは、AO入試合格者がセンター試験でどのような成績をとるのか気になるところですが、このような選抜に用いないセンター試験の受験については、残念ながら大学として直接的にその結果を入手することはできません。そこで初年度は、センター試験出願の際に「成績通知を希望」と申し込んだ者に対して4月半ばに届く通知書(のコピー)を、入学後に提出させる事にしました。

 しかし、この方法にはいくつか問題があることがわかりました。まず、センター試験出願の際に間違って「成績通知の希望しない」と申し込んでしまった者(手続き上、後から希望するに変更出来ない)が何人か出てしまいました。また、センター試験の成績通知書が本人に届くのが4月の半ばと遅く、すでに大学生活がスタートしてしまう中で、結果の集約にも課題がありました。

 そこで2年目からは発想を変え、受験に対する意識づけと結果の振り返りをさせる事も意図して、1月のセンター試験受験の直後に、自己採点の結果と受験に関するアンケート(センター受験に関する取り組み方や意識・感想などで記述回答も含む)を提出させる事にしました。

 その成績結果を見てみると、一般選抜でも楽々合格出来そうなレベルから、確実に不合格というレベルまでかなりバラツキがあるものの、全体としては一般選抜合格者の平均レベル(3教科平均で得点率80〜70%くらい)にくらべると、20ポイントほど低いといういう感じです。ただし英語については健闘しており、それは本学のAO入試が出願要件として一定レベルの英語資格の提出を求めているためと思われます。

 なお自己採点による報告ですので、採点の間違があったり、場合によっては虚偽の内容を書くことも可能ではありますが、自由記述欄を含むアンケートの回答を見てみると、“英語で満点が取れて嬉しい”というものから、“自分の実力が思うように出せなかった”“あまりにも出来なくてショックを受けた”とか、“一般選抜入学者に負けないよう気を引き締めて頑張りたい”等々、自分自身の結果に対する偽りのない感想が、数多く記されています。

 このように成績結果はともかくとして、入試合格後の緊張感の維持や学習への意欲の維持という点において、手間のかからない方法でそれなりの効果があると思います。

 しかし一方で、すでに大学への入学が確定した者がセンター試験を受験するということに関して、検討すべき課題がありました。

(出光 直樹)



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小さい者には小さい者の…

 先月の週刊東洋経済に「本当に強い大学 ニッポンの大学トップ100」が載っていました。タイトルのあとには「大学による教育改革は模索が続き、財務環境もきびしさを増す。新卒者の就職戦線は雪解けも見えず。本当に強い大学をどう選べばいいのか。」という大学関係者に頭の痛くなる言葉が続いていました。文中に「大学が配布する学校案内のページをめくると、“充実した就職サポート体制”“自ら考え行動する力が身につく”“グローバル時代に必要な人材を育てる”どこも同じような言葉が踊る。」と書かれていました。大学進学率が54.5%に上る今、学生やその親が大学に求めているのは「社会に出て生きていける力」を身につけられること。多くの大学はそれを認識し、数年来の教育改革に励んでいるという。今回の特集では、社会で生きていける力を身につけられる大学を「教育力」「就職力」の面から厳選し、紹介すると書かれていました。全国の大学数は780校(短期大学を除く)あり、その中から100校が選ばれていました。

 まあ、自大学が載っていた方々はホッとするのかもしれませんが、それ以外の680校と短大の教職員の想いはどうなるだろう。まして定員割れしている大学の心境はいかに、と余計なことが頭に浮びました。いつも私の頭の中には、強い大学はいい、そうじゃない大学はどうなるのかという心配があります。

 最近は広告屋さんと話しているときにも、この話題になります。営業に来る方々の多くは、うちのような小さな短大に来て、「女子大企画いかがですか」なんて平気な顔してるから、そんなときはコツンとつぶやきます。あなたたちの提案してくる企画は、強い大学のイメージで話をしている。短大に来てその理論は通用しない、もっと「へたった大学」のことを考えた企画にしなけりゃ面白くもなんともないと。(文字にすると「へたった大学」は言葉が悪いですから「ちいさな大学」とします)

 これからは「強い大学」ではなく、「ちいさな大学」の企画を考えることが重要なことだと思う。日本にある大学の大半は「ちいさな大学」です。うちの場合は、ランチェスターの「弱者の戦略」を採用しています。まずエリアを狭めて、対象高校の偏差値を決めて募集に挑む。うちのエリアは半径約20キロ、偏差値は53以下の学校の生徒・保護者と先生に何を伝えられるかが勝負。来年も新たな企画を考えています。とにかくこれからは「ちいさな大学」の企画を考えた業者さんが勝ち組になれる。「ちいさな大学」こそ、それぞれの事情にあった戦略が求められ、またその効果が目に見えて現れるからです。今、より高度な戦略を必要としているのは「ちいさな大学」です。

 これから「ちいさな大学」の広報マンは今以上に勉強しなければ、広告屋さんの食い物にされるのが落ちです。私も他人事ではないので勉強します。

(秋草 誠)



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FMICS 12月例会
(第616回例会)

■FMICS 12月は合宿例会です。昨年までは1月に企画していました合宿 FMICS を、今年は12月といたします。FMICS 30年間で初めてのカタチです。皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加ください。

■つま先だった大学の個性化に大学の明日はあるのでしょうか。いよいよ時代は、ミッション・パッション・アクションのあんこの部分の「パッション」を意識し始めています。大学の生き残り競争は、限られた局地戦から、規模、地域に関わることなく、学生教職員を束ねた全面的総力戦勝負になります。この戦いに勝つためのキーワードは「パッション」です。大学の主役で資産である学生さんを元気元気元気にするためにも、これまで職員に求められてきた「教育支援力」は、パッションに裏付けされたものとして質量ともにパワーアップしなければなりません。

■横浜市立大学金沢八景キャンパスでのオリエンテーションでは、横浜市立大学の菊池芳明さんに「公立大学/ハザマにある大学の明日」をテーマに、公立大学のきのうきょうあしたを語って頂きます。
【報告内容の予告】YCU Staff Union

●葉山では参加者全員に、2011年度を総括して、「私の2012アクションプラン」を発表していただきます。今年3月14日に30周年を迎えた高等教育問題研究会 FMICS のミッション・パッション・アクションを束ねる「新100人BOOK」の発刊のタイムスケジュールを確認します。

●恒例の打ち上げ&反省会は、海辺の素敵な喫茶店の美味しいコーヒーとケーキを頂きながら行います。

●FMICS の FMICS らしさを十二分に体感できる合宿例会は、通称「こたつ合宿例会」とも言われています。お仲間をお誘いの上ご参加下さい。昼夜の部分参加も大歓迎いたします

【日時】 2011年12月3日(土)〜4日(日)

<昼の部>オリエンテーション 午後3時〜5時

<夜の部>合宿 FMICS  午後6時〜翌午前10時

【会場】 <昼の部> 横浜市立大学 金沢八景キャンパス
(京浜急行線 金沢八景駅から徒歩5分)

<夜の部> 中央大学葉山寮 神奈川県三浦郡葉山町堀内86
JR・逗子駅京急・新逗子駅 → [逗12]海岸回り葉山行バス約12分 → 鐙摺(あぶずり)停留所 → 徒歩3分)

【テーマ】 元気元気元気な私の2011年/2012年
私たちは学生さんを元気元気元気にします
【プログラム】

12月3日(土)

15:00 昼の部:問題提起

  公立大学/ハザマにある大学の明日
    菊池 芳明 (横浜市立大学 学務准教授)

  司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学アドミストレーション研究科教授)

17:00 合宿 FMICS 葉山会場へ移動

18:00 夕食&懇親会

21:00 点検 FMICS 2012 アクションプラン

22:00 全員参加で「学生さんを元気元気元気にするためのアクションプラン」を考えます

12月4日(日)
2:00 朝までフリートーク

8:00 朝食

9:00 総括

10:00 モーニングティータイム パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店

【参加費】 昼の部: 会員1,000円 / 学生(会員・非会員問わず)500円 / 非会員1,500円
 <横浜市立大学関係者 500円>

懇親会&宿泊: 12,000円 / 懇親会のみ日帰り6,000円

【参加条件】
(可能な限り)
フルタイムの合宿 FMICS 参加者には、@大学を元気元気元気にするためのアクションプランをA4版一枚程度にまとめて、15部ご持参ください。A自己申告時間10分間以内でアッピールしていただきますので用意をしておいて下さい。B800字程度で「MY FMICS」(会報1月号に掲載する感想文)を書いて頂きます。C点検「FMICS 2012 アクションプラン」では、今年一年間の活動企画・ワクワクドキドキプログラムを考えてください。
【申込先】 坂田 範夫 (中央大学) kintoki(アットマーク)tamajs.chuo-u.ac.jp
※お願い:合宿参加希望者は申込をお急ぎ下さい。

★昼の部については、当日の飛び入り参加も歓迎です。
出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info



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FMICS Staff Development 242

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望し、あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2011年12月16日(火) 午後6時30分〜7時30分 + 懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS 秋葉原 SD 32

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域(普段は“あざみ野”で開催)での集いです。

●前回11月11日(金)の参加者数は6名。入職6年目の悩み、地方国立大学の入試戦略と専門スタッフの役割、学生対応の原理原則、修士論文に代わる「博士論文基礎能力審査」、授業時間数の実質化、といったトピックスがよせられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなでワイワイ議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は10部程度お持ちください。

★今月の会場は、普段の“あざみ野”ではなく“秋葉原”となりますので、ご注意ください。

【日時】 2011年12月9日(金) 午後7時30分〜9時30分+懇親会
【会場】 首都大学東京・秋葉原サテライトキャンパス 会議室B
(JR・秋葉原駅 徒歩1分 秋葉原ダイビル12階)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会3500円程度(収入による増減あり)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 新年1月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2011年12月28日(水) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2011(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 新年1月の FMICS

■FMICS1月例会は、芝浦工業大学名誉理事長の石川洋美先生に、新しい時代を活きる大学人に求められるミッション・パッション・アクションについて語っていただきます。ご参加の皆さまには、2012年をいかに頑張るかについて、全員、3分間の決意表明(800〜900字程度)をしていただきます。ワイワイガヤガヤと大いに語り合った後は、新年懇親会を楽しみます。
 お仲間をお誘いの上ご参加ください。

【日時】 2012年1月21日(土)
  ディスカッション 午後4時30分〜7時
  懇親会 午後7持〜9時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス
【テーマ】 明日を活きる大学人は、何をしなければならないか
【問題提起】 石川 洋美 (芝浦工業大学 名誉理事長)


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