2019年12月21日

特別企画 -1- FMICSワークショップ

2019/12/17更新:プログラムを一部修正しました。


「MiRACON 第2回未来の教育コンテンツEXPO 〜変わる社会、変わる学校、変わる企業、日本の学びが変わる〜」に今年も参加いたします。
 高等教育問題研究会FMICSの活動を多くの教育関係者に広く知っていただきたく、皆さまには奮ってご参加ください。
 時代の変化は、私たちが想像以上に大きなうねりとなっています。VUCA(ブーカ):Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧、は大学界にも、すでに吹き荒れはじめています。
 持てる全ての資源を束ねた総力戦での戦いになります。アリバイ作りのための近視眼的・表層的な爪先立った打上げ花火のようなアクションを続けても活き残ることはできません。
 大学人一人ひとりは、慌てることなく、大局観を持ち、原理原則を大切にして、周りに惑わされない信念を持つことが求められます。いまこそ、変わることに対して覚悟と勇気が必要です。
 4名の皆さまには、時代に翻弄される大学についていての課題を多面的、多層的に切り込んでいただきます。その後は、発表者を囲んでの全員参加のグループワークにより、問題をさらに深化させることといたします。
 多くの皆さまのご参加をお願いいたします。
 詳細は、ミラコンフォーラム2019 miracon.jpeca.jp でご確認ください。

【日時】 2019年12月21日(土) 午後1時〜5時
【場所】 村田女子高等学校404教室

【テーマ】 高等教育問題研究会FMICS ワークショップ
     〜日本の大学は変わる〜


【参加費】 無料
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アット)fmics.org

【プログラム】
13:00 受付
13:10 流れ説明
  米田 敬子 (文教大学生活科学研究所)

13:20 挨拶・解題
  高橋 真義 (高等教育問題研究会FMICS代表)

13:30 変わる大学入試
  出光 直樹 (横浜市立大学アドミッションズセンター学務准教授)
 テーマ:世界的に特殊な日本の高大接続 〜入試の正しい変え方

13:50 変わる大学・教員の視点
  萩尾由貴子(明海大学総合教育センター講師)
 テーマ:低選抜性私立大学の“浮きこぼれ”学生の活かし方

14:10 変わる大学・学生の視点
  古川桃子(東京女子大学人文学科英語文学文化専攻3年生)
 テーマ:今の大学生が求めること 〜リアルな声を届けたい〜

14:30 変わる学び
  山本 眞一 (広島大学名誉教授・元高等教育学会会長)
 テーマ:これからの学び 〜変わる・変える・変わらないもの

14:50 休憩・移動  

15:10 グループディスカッション 変わる大学について語り合う
  ファシリテーター 高橋 真義

16:10 参加者感想 
16:40 閉会挨拶      
16:50 閉会

《 当日の進め方 》
 参加者全員が参画するプログラムです。
 参加者は4名の発表を聴き、それぞれに気づいたことなどをカード(ポストイット)に記入します。
 全員が輪になりグループディスカッションします。 
 4名の発表者はカードに書かれた面白い視点や印象深いキーワードなどについてコメントし、全員で自由に意見交換をします。

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2019年12月19日

FMICS BOOK PARTY 12-333 『なぜ倒産 平成倒産史編』 日経BP

 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

【日時】 2019年12月19日(木) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 四谷・蔵や
   (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
   *会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【指定図書】
指定図書

【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年12月14日

FMICS 12月例会(第720回例会) 自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −2−

12/13更新:開催時間と会場の教室を訂正しました。


 高等教育問題研究会FMICSSDGs12月例会をご案内いたします。
 12月例会は、11月例会で近接したSDGsをちょっとだけ本物にしていく応用編となります。学生、大学関係者に企業人を加えて、SDGsを深化させていくことといたします。
 12月例会は、多士済々7名の皆さまが登壇されます。当初ご案内しました3時間のプログラムを4時間のプログラムにいたします。

 11月例会では、三人寄れば文殊の知恵、月例会の3時間と懇親会の3時間弱で、SDGsの可能性について、たくさんの知見を束ねることができました。
  • SDGsは人類の英知を束ねるための大発明であ
    ること
  • 世界中の誰もが元気になることができることが素晴らしい
  • これほどコスパの高い「道具」はありません
  • 知惠を絞れば、金がなくてもそこそこに儲けることもできる
  • SDGsを偉そうに語らない、四の五を言わずに使うが勝ち。後付けも悪くない。自分ごとをふりかえれば、1〜17番までSDGs絡みのことをしていない人はいないはず
  • むずかしく考えない。身体中を、自分ごとのSDGsまみれにすれば、絶対に良いことがある

 4時間という長丁場となります。
 SDGsが何かはもちろん、悪戦苦闘されている自分ごとのSDGsについて語っていただきます。ワイワイガヤガヤ、SDGsは楽しいものなんだと確信する、肩に力を入れない面白プログラムになるよう皆さまには、積極的なご参加をお願いいたします。

 なお、2019年12月2日付け日経新聞朝刊が、SDGsを特集しています。ご参考までにお目通しください。

【日時】 2019年12月14日(土)
   受付 午後3時30分 午後2時30分
  月例会 午後4時〜7時 午後3時〜7時
情報交換会 午後7時15分〜8時45分


【会場】 聖徳大学 10号館 生涯学習社会貢献センター 0401教室 0701教室

【テーマ】 やわらかく入門してちょっと応用まで
   自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −2−


【問題提起】
●SDGsとは何か
  池上 敦子 (成蹊大学理工学教授サステナビリティ教育研究センター所長)
  神戸 悟(大学入試リサーチャー)
●現場からの報告
  中村 勝之 (桃山学院大学経済学部 教授)
  椿 仁三千 (千葉県立小金高等学校 教諭)
  杉原 亨 (関東学院大学高等教育研究・開発センター)
  江連 千佳 (津田塾大学総合政策学部 総合政策学科 1年)
  野村 典文 (伊藤忠 テクノソリューションズビジネス開発事業部長(兼)技監)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年12月10日

人の合理的行動がシステムを崩壊させる?

 FMICS10月例会は台風接近による日程変更で参加できなかった。それを理由に「裏」巻頭言の執筆を放置していたのだが、高橋先生から漏れなくお叱りを受けた。その罪滅ぼしではないが、今回もこの原稿をコッソリ書き始めている。

 資本主義システムは本源的に不安定なのか、それとも安定なのか? これまでR.F.ハロッドとR.M.ソローの議論を紹介した。これについては(あくまで理論上の話だが)ソローの主張に軍配が上がり、一応の決着を見た。ただ、この議論が展開されたのは1950年代、日本で復興需要に沸き立っていたのと同様の動きが世界各地に広がっていた時期である。力強く拡張する経済システムを眼前にして、内在する不安定要因に目が向かなかったという事情もあったかもしれない。

 そんな中、1960年代になると議論の中心が経済システムの成長・変動からインフレに移行する。これは各国のインフレ率が高めで推移していた事情もあるが、インフレを放置すれば金を軸にした固定相場制度が崩壊する恐れがあった事情もある。この議論の中心は、人々が将来のインフレ率をどのように考え、それにもとづき現在どんな行動をとるのかという点にあった。いわゆる「インフレ予想」の話である。

 その際、3つのインフレ予想の考え方が提示されたが、その主要なものが「合理的期待」である。これは現在入手可能な将来にかかわるあらゆる情報を集め、結果としてインフレ率がどのようになるかを計算し、それと現在のインフレ率を比較して行動を決める。的確な例を挙げるのは少々難しいが、ここで想定される人間像はアクティブラーニングで理想とされるそれである。インフレ予想というテーマについて必要な情報を子どもたちに集めさせ計算させる。教師はそれを支援する。実に美しいアクティブラーニングの姿がそこにある。

 しかし、厄介な問題が出現する。それは、人々が合理的期待にもとづいてインフレ予測を行い、それを踏まえて現在の行動を選択すると、実現するインフレ率が無限大にまで行ってしまうのである。これを「発散」という。人々がスマート(ここでいう合理的期待)に行動すれば穏やかな結果が実現しそうだが、あらぬ方向に行ってしまう。無論、際限なく上昇する価格をシステム全体が吸収できれば問題ないが、それが未来永劫まで持続可能か? なかなか悩ましい帰結である。

 SDGsなる合理的目標に向かって進むほど経済システムが崩壊するという、最悪の結果が招来しないことを祈るばかりである。
(中村 勝之)

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タグ:中村 勝之
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スマート農業 消費行動に鍵

 今年は、冬の訪れを知らせる「木枯らし1号」が東京では11月30日まで吹かず、昨年に引き続き「発生せず」となった。2年連続で吹かなかったのは気象庁が1951年に記録を取り始めて以来初めてとなる。

 気象庁は例年、東京と近畿で木枯らし1号を判定。東京の場合は10月半ば〜11月末に西高東低の冬型の気圧配置となり、北の丸公園(千代田区)の観測点で最大風速8メートル以上の季節風が吹くなどの条件を基に判断するとのこと。今秋は、偏西風の影響などで全般的に暖かい日が続いた。近畿は、冬型が強まった日もあり11月4日に木枯らし1号が吹いたとされたが、東京では風速などの条件を満たさなかった。 

 今回は農業ジャーナリスト青山浩子氏の記事「スマート農業 消費者行動に鍵」(毎日新聞2019年12月4日(水)「経済観測」より)を紹介する。労働力不足を解消する手段として注目されるスマート農業だが、生産現場に定着するかどうか消費者も無関係ではないとのこと。

 岩手県で各種露地野菜を作るある農家は「生産工程全体でスマート農業が実現すれば省力化できるが、まだ工程の一部にとどまっている」と話す。キャベツの場合、労力が必要な収穫の機械化が開発途上にある。開発中の収穫機を実証的に使ったところ、ロスが5〜7%発生したという。生育過程で地面に対し斜めに育つキャベツがある。機械がそれを認知せず地面と平行に収穫すると、斜めのまま切断されてキャベツ本体が一部傷つき、商品価値が落ちやすいからだという。

 愛知県のキャベツ農家も「収穫機は使わない」と答えた。同じ畑に同じ時期に植えたキャベツでも個体差があり、生育のスピードが異なる。このため、農家は大きさのそろったキャベツを選んで収穫する。このきめ細かい作業を収穫機に期待できないからとのこと。「グラム売りが一般的である海外の小売店と違い、日本では1個売りが大半で、固定価格なので均一な大きさが求められる。この売り方が続く限り手作業が続く」と語る。

 将来、人工知能(AI)を搭載した収穫機が開発されれば、キャベツの形状を記憶し、大きさを見極めながら収穫するかもしれない。その前に、消費者が購買行動を変える手もある。農産物の規格は、消費者が望む以上にサイズや等級が細分化され、農家の負担になっている。これを簡素化したり、グラム売りを導入したりすれば、高額なAI搭載の収穫機を待つまでもなく農家は収穫機を使い、工程全体を省力化できると結ぶ。

 2020年度実施予定の「大学入学共通テスト」、ロールキャベツを作りながら注視していきたい。

(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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会報 『BIG EGG』 2019年12月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年12月10日(火) 午後6時〜9時+食事会

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2019年11月30日

FMICS 11月例会(第719回例会) 自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −1−

■SDGsについては、日能研代表の高木幹生さんが、FMICSシンポの懇親会の席で、「SDGsなら話すよ」と言ってくださいました。
 高木さんとは、何十年も付き合いがあるにもかかわらず、SDGsについて国連で話をされたり、本を書かれていて、この道の先駆者、第一人者であることを知りませんでした。
 渡邊桃伯子さんも「私も乗るわよ」と言ってくださいました。
 SDGsについては、多方面でいろいろなカタチでの近接が試みられていますが、学問的すぎたり、実践だけだったりとか、今ひとつピンとこないところがあります。
 6割強のSDGsにあまり明るくない方を対象に、SDGsの入門編とちょっと応用編を11月、12月の高等教育問題研究会FMICSの月例会で取り上げ整理したします。
 皆さまには、11月、12月ともにご参加いただきたくご案内いたします。

 11月例会は、SDGsの入門編です。渡邊桃伯子さんには、お若くて精力的に地域貢献をされておられる太陽住建の河原勇輝代表を紹介いただきました。国連本部で日本の中小企業のSDG'sの事例を報告されています。
 
■お薦めのサイトです。お目通しください。
女性にも子供にも分かりやすく、SDGsとは何かをやさしい言葉で考えた
SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?17の目標をわかりやすく解説
SDGsをわかりやすく解説、世界中の誰もが取り組むべき理由とは

【日時】 2019年11月30日(土)
   受付 午後3時30分
  月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時15分〜8時45分


【会場】 聖徳大学 10号館 生涯学習社会貢献センター 0401教室

【テーマ】 やわらかく入門してちょっと応用まで
   自分ごとのSDGs あなたとわたしの未来が見えてくる −1−


【問題提起】
●SDGsとは何か
  高木 幹夫 (日能研 代表)
  渡邊 桃伯子 (ともクリエーションズ 代表取締役)
●現場からの報告
  光村 剛 (大妻中野中学高等学校 企画室長)
  黒沼 靖史 (聖徳大学附属女子中学高等学校 教諭)
  河原 勇輝 (太陽住建 代表取締役社長) 

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年11月21日

FMICS BOOK PARTY 11-332 工藤 勇一 『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』

 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

【日時】 2019年11月21日(木) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 四谷・蔵や
   (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
   *会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【指定図書】
指定図書

【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年11月07日

『検証 迷走する英語入試 ― スピーキング導入と民間委託』

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  南風原 朝和 編 岩波書店(2018/06)

はじめに
1 英語入試改革の現状と共通テストのゆくえ
  ……… 南風原 朝和
2 高校から見た英語入試改革の問題点
  ……… 宮本 久也
3 民間試験の何が問題なのか ― CEFR対照表と試験選定の検証より
  ……… 羽藤 由美
4 なぜスピーキング入試で、スピーキング力が落ちるのか
  ……… 阿部 公彦
5 高大接続改革の迷走
  ……… 荒井 克弘
年表 入試改革全体と英語入試改革の流れ

 大学入試にて英語民間試験を活用するための「大学入試英語成績提供システム」は、この問題の本質を人々に分かりやすく実感させた“身の丈”という文部科学大臣の発言が決め手となり、導入が延期となりました。2021年度入試での運用(原則として2020年4月〜10月に受検する英語民間試験が対象となる)に向けて受験生に発行する「共通ID」の申込受付開始の11月1日(金)に大臣の記者会見で発表され、「共通ID」の受付業務を行う大学入試センターも報道で延期を知ったという、劇的な展開となりました。

 大学入試での英語民間試験の活用については、一連の審議会や有識者会議等ではほとんど議論されておらず、南風原氏も委員として参加した「高大接続システム改革会議」の最終報告(2016年3月)では“民間の資格・検定試験の知見の積極的な活用”と表現されていたものが、その後の文部科学省内での立案プロセスの中で、共通テストでの英語出題廃止と民間試験を活用する方針が出され、専門的な検討や当事者に開かれた議論は不十分なまま進められてきた訳です。

 大学入試英語成績提供システムについては、本年2月〜4月の小欄でも取り上げましたが、この問題に危機感をもって警鐘をならした心ある専門家が、昨年6月に緊急出版していたのが本書です。

 100ページほどのコンパクトなブックレットには、東京大学高大接続研究開発センター長で心理統計学・テスト理論が専門の南風原氏、東京都立八王子東高等学校長で全国高等学校長協会 前会長の宮本氏、京都工芸繊維大学教授でコンピューター方式のスピーキングテストを開発・運営している羽藤氏、東京大学教授で英米文学が専門の阿部氏、そして大学入試センター名誉教授で高等教育研究・教育計画論が専門の荒井氏が、それぞれの専門的視点や立場から、問題点と危険性を指摘してします。これから検討すべき課題はほぼ全て網羅されており、多くの方が手に取られる事を願います。
(出光 直樹)

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タグ:出光 直樹
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春日部駅のしんちゃんポスター

 この度の台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

 今回ご紹介するのは、安心安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社 (本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平)が運営する『Oisix』と埼玉県春日部市を舞台にした臼井儀人さんによる漫画作品『クレヨンしんちゃん』がコラボレーションした広告。東武鉄道春日部駅に野原家シリーズ交通広告を第三弾にわたり掲載した。

 第一弾は「母の日」と「野原みさえ」。母親である野原みさえさんを起用、「みさえさん、ありがとう。おかあさん、ありがとう」というキャッチコピーと合わせて「拝啓 野原みさえ様」から始まるメッセージも添えられ、みさえさんやおかあさんの暮らしが変わることを願った。

 第一弾の好評の声を受け、第二弾は「父の日」と「野原ひろし」。父親である野原ひろしさんを起用、「拝啓 野原ひろし様」から始まるメッセージが添えられ、「いいパパって、なんだろう?いい家族って、なんだろう。」という父親と家族に向けたメッセージを掲出、「いいパパって、なんだろう」というハッシュタグも話題になった。また今回は妻のみさえにプロポーズをした思い出深い場所である東京都足立区の北千住駅にも掲出した。

 第三弾は「夏休み」と「野原しんのすけ」。息子であるしんちゃんのイラストと共にキャッチコピーが以下の3種類。「かあちゃん、楽しい夏休みをありがとう」「かあちゃんの夏休みはいつなんだろう」「かあちゃんがもっと楽しく過ごせたら夏休みはもっと楽しい」。

 Oisixは本年7月より、夏休みの主婦を助ける「#夏休みのたたかう主婦らに援軍を」キャンペーンを実施、ここ数年Twitter上で夏休み期間中に話題となる「#主婦らの夏休み戦争」というハッシュタグに対して、今回はしんちゃんの言葉を通して夏休みを乗り越えたお母さんたちに向けてエールを送った。

 オイシックス・ラ・大地の統合マーケティング本部長によると、この企画は、『クレヨンしんちゃん』とコラボレーションするというより、しんちゃんのお母さん「みさえさん」の暮らしをOisixがサポートできるのでは?という思いから始まっているとのこと。Oisixの企業理念は『これからの食卓、これからの畑』。これからの大学、これからの学生に通じるものを感じた。
(宮本 輝)

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タグ:宮本 輝
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