2019年05月22日

FMICS BOOK PARTY 5-326 『チーズはどこへ消えた?』


 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

 第5回目の指定図書は、スペンサー・ジョンソン(2000)『チーズはどこへ消えた?』扶桑社 です。 
 *スペンサー・ジョンソン最新刊『頂きはどこにある?』も併読されることをお勧めします。

【日時】 2019年5月22日(水) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY204教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


■6月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年6月15日(土) 午後5時半受付 6〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
 松下 幸之助(1968)『道をひらく』PHP研究所

■7月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年7月24日(水) 午後6時半受付 7〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY201教室
 中原 淳 + パーソル総合研究所 (2018)
 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』光文社新書


■8月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年8月7日(水) 午後6時半受付 7〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
 齋藤 孝(2019)『読書する人だけがたどり着ける場所』SB新書

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2019年05月09日

大学教育学会第41回大会@玉川大学へのお誘い

 来る6月1日(土)と2日(日)の2日間、東京都町田市の玉川大学を会場に、大学教育学会の第41回大会が開催されます。大学教育学会については昨年の小欄でも紹介しましたが、元々1979年12月に一般教育担当の教員や組織が中心となって一般教育学会として発足し、1997年6月に大学教育学会と改称して現在に至っています。こうした背景から教育学分野の研究者のみならず文系理系の様々な分野の大学教員が参加しており、また近年は学務系の業務に関わる職員の参加も増えてきています。

 2日間にわたる大会では、まず1日目の10:00〜12:30および13:30〜15:30に、学士課程教育、教育方法・教育改善、初年次教育、情報教育・数理教育、高大連携・高大接続、学生支援、キャリア教育、教職員能力開発、大学運営といったさまざまなテーマにかかわる115件もの自由研究発表が行われます。自由研究は1件あたり質疑を含めて20分の発表時間であり、午前の時間帯では12の会場に分かれて各々最大6件、午後の時間帯では10の会場で各々最大5件の発表が行われるため、最大で11件の発表を聞くことが可能です。ちなみに、私は午前と午後の時間帯とも司会者を務めるたるめ、聞ける発表は自ずと担当する会場のものに限られますが、通常の参加者は発表毎に会場を移動して関心のある発表を聞くことができます。

 自由研究発表の後は、学会の事業報告や会長・会場校挨拶があり、16:50〜18:10には国立情報学研究所の新井紀子教授による「AI時代の高大接続改革 − 読解力調査から見る今の高校生・大学生」をテーマとした基調講演があり、その後情報交換会が行われます。

 2日目の9:30〜12:00は、参加者同士がインタラクティブに議論する「ラウンドテーブル」の時間帯で18テーマのラウンドテーブルが予定されています。この中には私が企画者の1人として参画する『実務家教員を考える120分』というテーブルや、高橋さん米田さんなどFMICSおなじみのメンバーの企画による『学生の目を輝かせる大学教育の可能性XI − しっかりと「学べる」大学、学びを「生かせる」人材育成 −』というテーブルも含まれます。

 2日目の13:00〜16:00には、「どう変わる高校教育・どう変わる大学教育 − 高大接続改革における大学教育のあり方を問う」と題したシンポジウムが開催されて、全体のプログラムが終了します。

 非会員の方も含めて大会への参加申し込みは当日でも可能ですが、5/11(土)までにオンラインで事前申し込みをし、5/18(土)までに事前支払いすると、参加費や情報交換会費が割引になりますので、詳細はぜひWebサイトをご覧ください。

(出光 直樹)

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食にみるジョブズの思い〜「食」にも求めた創造性

 史上初の大型連休が終わり今週は令和の仕事始め・学び始め、連休中は授業実施のため出勤、会報『BIG EGG』の「AI入門講座」を読み返しながら、AIアレルギーを払拭する兆しとなりそうな記事(2019年3月26日(火)朝日新聞「ネット点描」尾形聡彦氏)を思い出した。尾形氏は2002〜2005年に米サンノゼ特派員としてシリコンバレーを取材、以後足かけ20年近い取材で見えてきたのは、技術革新を支える人々の意欲をアナログに刺激しようとする工夫だという。

 2003年頃のアップルの社食は石窯のあるイタリアンから職人が握る寿司まで地域一の有名店がずらり、しかも安いのに驚いたとのこと。一時は追放されていたスティーブ・ジョブズ氏が戻った際、社食の低水準さに怒り、「創造的な環境でしか、創造的な製品は生まれない」と高級路線に全面改装したのだという。

 一方、15年前のグーグルの社内は、食事は無料で簡単に済ませられ、若者が技術革新に邁進する環境が整っていた。先日、今は巨大になったグーグル本社を尾形氏が訪ねると、社食は世界的企業らしくしゃれていたが、ヘルシーな食事を無料ですぐに食べられるという基本コンセプトは以前と同じ、ホタテ入りの寿司の太巻きを手に若い技術者が熱心に議論していたとのこと。

 社食に込められた経営者のメッセージは、その後のIT業界での両者のプレゼンスに具現化されていったように感じるという。アップルは洗練され高級なiPhoneを生み出し、グーグルはエンジニアが寝る間を惜しんで開発した革新的技術によりネット業界を席巻していった。社食のアナログな改善は、やがて社の方向性の象徴となり、デジタル覇権を争う人材を育てた。日本でもタニタなど社食で有名な企業はあるが、「食」で経営者が強いメッセージを発している企業はどれだけあるだろう。「イノベーションを!」を社員にお題目を唱える前に、日本の経営者もジョブズのように胃袋から伝わる地道で深いメッセージで、15年先のネット覇権を目指してみてはどうだろうかと尾形氏は提言する。

 最後に兆しその2としてご紹介。「パンダ サル バナナ」。この3つの単語から近い関係の2つを選べ―こう聞かれたら、あなたはどの単語を選ぶだろうか。この質問を米国人と中国人の大学生を対象に行った心理学者の実験がある。多かったのは米国人では「パンダ サル」、中国人は「サル バナナ」だった。前者は動物という「分類」を、後者は「サルはバナナを食べる」という「関係」を重視した(ニスベット著『木を見る西洋人 森を見る東洋人』)。西洋人は分析的かつ論理的、東洋人は物事の具体的関係性を重視するとの説を裏付けるデータである(2019年5月8日(水)毎日新聞「余録」より抜粋)。あなたはどの単語を選ぶだろうか?

(宮本 輝)

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会報 『BIG EGG』 2019年5月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年5月9日(木) 午後6時〜9時+食事会

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2019年04月27日

FMICS 4月例会(第712回例会) AI入門講座 −2− 教育×AIの今 AIと共生するって、こういうことなのか!

 大学は、可能性の塊の学生が、AI時代を強かに活き抜くためのファンダメンタルズを身に付ける「安全な場」でなければなりません。AIの時代、変化は指数関数的にスピードアップしていきます。もぉぉぉ、AIに対して、私たちが食わず嫌いであってはなりません。
 指数関数的に拡大していくAIという新しい能力をいかにコントロールし、どのように人間の文化としていくか,現代はAIの能力と同時に,人間の本質が問われている時代でもあるのです。
   松原 仁(2018)『AIに心は宿るのか』集英社インターナショナル新書 164p

 AIアレルギーを払拭するために、3月、4月、5月の3回、基礎の基礎をしっかりと勉強いたします。皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加ください。フレッシュな大学人の皆さま、学生さんには、特にお勧めいたします。今回は、ご参加と皆さまと「カード出し」手法により、AIと共生することの意味を実践的に深化いたします。

 なお、ご参加にあたり、4月17日(水)「FMICS BOOK PARTY」の指定図書である 田中潤・松本健太郎(2018)『誤解だらけの人工知能−ディープラーニングの限界と可能性』光文社新書 を一読されますことをお勧めいたします。

 4月の問題提起は、(株)増進堂・受験研究社 NEXT LEARNING Labs 主任研究員/(株)デジタル・ナレッジ eラーニング戦略研究所 主任研究員の岡田健志さんです。

■岡田さんからのメッセージ
 AI(人工知能)関連技術はいまや身近なものになっています。一方で、一つひとつのサービスにどのような技術がどのように応用されているか具体的なイメージをしている人は少ないというのも実情です。様々な展示会などでAIを使ったサービスを目にすることができますが、その中身を想像して説明員と密な情報交換ができる人は少ないのです。

 さらにAIリテラシーが不足している人がまだ多い、という問題とは別に、AI関連技術に関して開発ができる人材不足も深刻な問題となっています。AIについては、政府が3月27日付けで「AI人材年25万人育成へ/全大学生に初級教育」という目標を掲げています。ここで考えなければならないのは、AIとの向き合い方にも様々な層があるということ、またそれぞれの立場でどのような技術・リテラシーが必要なのかということも含めた「大局観」です。全ての人間が開発者になる必要なありません。

 そこで、今回のワークショップでは、参加者の皆さんと一緒にAI関連技術について学びながら、「AIサービス提供者に対して的確な質問ができるようになる!」ことを目標とします。それによって、今後、AI技術に対して「学び続ける」ための基礎的なリテラシーが身につくと思います。

 『AIと共生する社会』や『AI人材』が求められている現代。まず、「身近なAI技術」「教育に転用できるAI」というものがどのようなものなのか、社会一人ひとりが知っておくことが重要です。実際にAIを使った教育サービス設計をしている立場から、身近で具体的な話をさせていただきます。「なぜ急に囲碁AIは強くなったのか」「AI搭載と非搭載の掃除機のちがい」など、サービス設計裏話なども紹介します。技術の話が出てきますが、すべて身近な例・図で説明しますので、数式は一切出てきません。技術の「処理の仕方」ではなく、「どんな技術なのか」「技術の在り方」が重要だからです。

 この機会に、「AIと共生するって、こういうことなのか!」という実感を得ていただければ幸いです。


【日時】 2019年4月27日(土)
   受付 午後3時30分
  月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時10分〜8時40分


【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY306教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【テーマ】 AI入門講座 −2−
 教育×AIの今 AIと共生するって、こういうことなのか!


【問題提起】
  岡田 健志 ((株)増進堂・受験研究社 NEXT LEARNING Labs 主任研究員/(株)デジタル・ナレッジ eラーニング戦略研究所 主任研究員)

【ファシリテーター】
  米田 敬子 (文教大学生活科学研究所客員研究員)
  高橋 真義 (桜美林大学名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年04月20日

出光ゼミ 98

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●前回3月23日(土)の参加者数は、スカイプ参加を含めて3名。横浜市立大学の2020年度入試における英語資格要件、高等学校の進学指導の保守性、問題のある教育機関が意外にしぶとく存続するメカニズム、といったトピックスが寄せられました。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は6部程お持ちください。あざみ野駅に隣接する東急ストアに、一般利用出来るコピー機があります。

b>【日時】 2019年4月20日(土) 午前9時30分〜11時30分 +懇親会

【会場】 横浜市山内地区センター 会議室3A
  東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅徒歩3分
  (横浜市青葉区あざみ野2丁目3−2 山内図書館と同じ建物で別の入口です)
  ※案内表示は「フミックス」です。

【参加費】 100円+懇親会1500円程度(収入による増減あり)

【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学)
 naoki(アットマーク)idemitsu.info
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年04月17日

FMICS BOOK PARTY 4-325 『誤解だらけの人工知能』


 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

 第4回目の指定図書は、AI入門講座の指定図書でもある、田中潤&松本健太郎(2018)『誤解だらけの人工知能』光文社新書です。

【日時】 2019年4月17日(水)
 午後5時30分受付 6〜8時 午後6時30分受付 7〜9時


【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


■5月の指定図書 スペンサー・ジョンソン(2000)『チーズはどこへ消えた?』扶桑社

■6月の指定図書 松下 幸之助(1968)『道をひらく』PHP研究所

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2019年04月02日

「大学入試英語成績提供システム」の課題 <後編>

<中編から>

 横浜市立大学では私が着任して以降、様々な入試の出願要件として英語資格を求めるように整備してきました。2006年度入試までは海外帰国生と外国人留学生の入試においてのみ一定水準以上の英語資格を求めていたものを、徐々にその適応範囲を広げていきました。

 2015年度入試以降は、センター試験を課す一般選抜と公募推薦入試以外の全ての入試区分において、最低でも英検準2級程度(他にTOEFL、TOEIC、GTEC、IELTSも可)の英語資格を求めるようになり、次の2020年度入試からは、最低でも英検2級やTOEIC(L&R)500などのスコアが無いと応募出来ないようになっています。ただしその対象となる資格は、「大学入試英語成績提供システム」の参加要件とは異なり、4技能の検定に限定されることはなく、また資格の受検日も大学受験年度の4月〜10月ではなく、大学入学前3年以内(現役高校生であれば高校入学以降)であれば良いと広めに設定しています。

 横浜市立大学において入試の出願要件に英語資格を設定するようになった背景には、2005年度以降のり全学必修英語科目において、「TOEFL」を単位認定・進級要件に設定した事があります。団体特別受験のTOEFL-ITP(PBTと同等)を学内で定期的に実施し、基本的に500のスコアに到達しないと必修英語科目の単位認定がされずに再履修となり、その単位修得が学部によって2年次または3年次の進級要件となるという厳しいルールです。

 英語資格の提出を求めるに際して、当初は級やスコアを不問として提出を義務づける事から始め、徐々にその水準を上げてきましたが、英検2級程度の資格を有していれば、単位修得要件のTOEFL-ITP500のスコアをスムーズに達成できる事や、英語以外の学習する力量も高い傾向にあることが見て取れます。また海外帰国生の入試になると、TOEFL-ITP500相当のより高いレベルの資格を要件としていますが、2技能のTOEIC(L&R)よりも、4技能のTOEFL-iTPやIELTSで高いスコアを持っている者の方が、日本語での論述試験のパフォーマンスも高い傾向が見られます。しかしマジョリティーである日本の高校出身者の場合は、受検料の高価な4技能試験でなくとも、TOEIC(L&R)などの比較的安価で受けやすい2技能の試験で充分なのです。

 この度、横浜市立大学も2021年度からの一般選抜においては「大学入試英語成績提供システム」を活用する基本方針を発表しましたが、それ以外の入試においては、新システムの資格と共に従前からの英語資格にも対応していく予定です。今回の高大接続改革において、負担の大きい4技能試験のみによって「大学入試英語成績提供システム」が制度化されてしまった事は、現場の人間として本当に残念でなりません。

(出光 直樹)

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大クリエーティブ力生かす人事

 FMICS BOOK PARTYがスタート、未だ参加できていないが指定図書は必ず購入している。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周著)を読み返しながら、2018年7月10日(火)朝日新聞「波問風問」で編集員の多賀谷克彦氏の「マツダの挑戦」という記事を思い出した。

 インタビューした人の言葉で記憶に残る一言として、当時マツダのデザイン本部長だった前田育男さんの言葉「次の仕事は、彼らが公平な評価基準で昇格する仕組みをつくることです」を紹介。マツダは「魂動(こどう)」というデザイン哲学を掲げ、次々と格好いい自動車を出し、その取り組みを聞いていたときのことだった。前田さんが言う「彼ら」とは、デザイナー、粘土模型をつくるクレイモデラーらクリエーティブ人材。前田さんは「彼らの昇格試験はマネジメント力が求められる一般社員と同じ。彼らの才能は評価されにくい」と話していた。

 それから4年、評価基準は大きく変わり、幹部社員への昇格試験はマネジメント系とは異なる独自の基準が設けられた。感知力、創造力、表現力などのほか、情熱・志というのもあり、幹部社員の職位もマネジメント系と同様に4段階が設けられた。各段階の処遇も対等、幹部社員に昇格したクレイモデラーは敬意を表して「匠(たくみ)モデラー」とも呼ばれる。人事担当の高村勝彦さんは「彼らの頭上にあったガラスの天井が抜けた」という。

 職場の空気も変わり、かつては腕のいいモデラーほど独立したり他社へ移ったりしていたのが激減、いい人材が採用できるようになったという。また、モデラーはデザイナーが描いた絵を粘土を使い黙々と立体にするだけだったが、モデラーも一緒になって意見を言い合えるようになった。

 前田さんの後任、デザイン本部長の中牟田泰さんは「各人の強みを見いだし、伸ばすようにしている」と言う。平均的に仕事をこなす人材よりとがった人材を育てやすい環境になり、結果、人材が育ち、マツダ車は数々の世界的な賞を受けるようになった。影響は社内外に広がり、金型をつくる工程では粘土製のクレイモデルを忠実に再現しようと他にはない砥石を開発した。「じゃあ、経営のスペシャリストって何だ」と人材評価の議論はいい意味で逆流している。

 今ほどデザインとビジネスが結びつけられて語られることはなかっただろう。ただ、マツダのような人事・評価制度は聞いたことがない。デザイン重視といっても、製品の見た目を少し変えてみるだけでは成果はない。バブル崩壊後の家電のように、消費者ニーズとは縁遠い過剰な機能を求めたり、低価格路線を走ってきたりした経営では、クリエーティブ人材による改革は難しいだろう。マツダが次に挑戦するのは「日本の美」という。余計なものを徹底してそぎ落とす「引き算の美学」である。4月1日新年度スタート、「魂動(こどう)」スタート!

(宮本 輝)

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会報 『BIG EGG』 2019年4月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年4月2日(火) 午後6時〜9時+食事会

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