2019年07月09日

「大局観」の寄せ鍋、ご堪能あれ!

 第35回FMICSシンポジウムに先立ち、私は以下メッセージを発信した。箇条書きにするとこんな感じである。
  • AI(人工知能)のキモは元データ収集のためのセンサーの精度と、演算のためのプログラミングにある。
  • 上の話を人に当てはめると、そのキモは五感を磨くことである。
  • 人の五感は(さまざまな原因で付着した)汚れを拭き取ることで復元でき、少し顔を上げるだけで膨大な情報が入ってくる。そこから大局観のきっかけが掴める。

 大局観という言葉はその字義は明快であっても曖昧な捉え方をしがちなゆえ、変な話、言葉遊びに終わってしまう恐れがある。人を突き動かそうと意図された言葉は実際の行動に変換することで初めてその意味内容が実感レベルで認知される。言葉を行動に結び付けること、そういう思いを込めて発信したのが上記メッセージであった。

 しかし、いざ始まってみると、私のわずかな思いなど瞬く間に吹き飛んでしまった。それぞれの立場で行動していることを語り、行動から集約したエッセンスを語り、刺激を受けた仲間たちがワチャワチャ語り合う。大局観はどこに消えた!? と思わんばかりの展開であった。あの会場の雰囲気、一言で表現すれば『寄せ鍋』に舌鼓を打っているかのようである。

 会場で出会った全員が同じ職場で勤めていたらどれだけドキドキ・ワクワクして仕事ができるんだろう…。そう思いながらも、別な考えも頭をもたげる。どんな環境でも、それが持続すると「アグレッシブに動く」人と「様子見」な人、「無関心」な人にその役割が分離していく。しかも、人の組み合わせ方でも大きく様子が変わる。アグレッシブに動く人から見れば他の人たちの動きが緩慢に映り、腹を立てることがあるかもしれない。「人の努力の『いいとこ取り』だけしやがって!」と感じるかもしれない。逆に、様子見な人から見れば、アグレッシブな人が暑苦しくて仕方ないかもしれない。集団で生活するわれわれにあって、環境に合わせて役割が自然に分化するのは特性上仕方ない。だが、そこに対する判断の違いによってトラブルが発生してしまうのかもしれない。

 とはいえ、かように厄介な存在を今後も続けていくしかないし、それがわれわれの使命でもある。そして、その中途中途で寄せ鍋を堪能する。これが生活の醍醐味なのかもしれない。

(中村 勝之)

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オープンイノベーションなぜ空回り

 今年も後半戦がスタート!日本経済新聞にて「オープンイノベーションなぜ空回り」(2019年6月30日渋谷編集委員)、政府の知的財産戦略本部で大企業がベンチャー企業と組んで革新に挑む「オープンイノベーション(OI)」が苦戦している現状を報告書にまとめたという記事があった。担当者、経営者、既存組織の意識に問題があり失敗するケースが多く、関係各者のマインドを企業が診断するリストも記し、意識転換を促している。

 OIは大企業が新市場を生み出すためにベンチャーに出資したり共同事業を行ったりする手法、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が外の技術者と次世代機器を開発したり、韓国サムスン電子が社員と外部者の5〜6人でチームを編成して新製品を生み出したりするなどの成果を挙げた。日本でも2017年ごろから活発だが空回りが多いとの指摘あり。4月にはパナソニックや大和ハウス工業などが出資した家電ベンチャー、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京・港)が経営破綻。パナソニックは18年にセブン・ドリーマーズに派遣する技術者を増やしていた。一方で管理部門には「そう簡単にうまくいかない」などと冷めた声もあったとされる。

 知財本部が6月下旬にまとめた報告書「ワタシから始めるオープンイノベーション」は、日本のOIの現状を分析し「日本においてもOIが重要との認識は向上し、具体的な取り組みもみられる」ものの、「社会にインパクトを与える実例が少ない」と指摘。日本のOIが振るわない背景として目的が不明確なままOIに着手しがちだと分析。@担当者は上司の指示や他社も成功など外的要因で取り組むA経営者は担当者任せB既存組織はOIに対して冷淡または反発―という意識が目立つとのこと。

 担当者は「なぜ私がOIをやるのか」という内的な動機が薄いまま「どのようにやるか」という方法論に走る。その結果、形を整えることにエネルギーを使い、大きな変革につながらない「エセOI」に陥る例が多く、「やらされ型」「目先の利益型」「ポエム型」「クローズ型」「インバウンド型」「マウンティング型」「供給者目線型」「八方美人型」に類型。

 報告書は「方法論よりまずは担当者、経営者、既存組織のマインドが重要」と指摘。企業がOIを進めようとする際に各関係者の意思や組織の風土をチェックする約200項目に及ぶ診断リストを提示。例えば担当者には「実現が困難でも大きな目的を達成したい」など約50の項目を設け、OIを進められる「とがった人」か情熱があるかなどを問う。経営者には担当者を支援し、自社事業と競合するような事業の開発を否定しないといった姿勢があるかを確認する。既存の事業部門や管理部門の意識も大きな壁となる。チェック項目では、事業部門に「チャレンジする個人の芽を育てる」風土があるか、人事部門に「既存事業と異なる評価軸を設ける」、知財部門に「自社の知財を開放し、新たな価値創造を円滑にする」などの意識があるかも問う。報告書のとりまとめに関わった渡部俊也・東大教授は「理想なのは、OI志向のマインドをもつ担当者と経営者がスキルや知識の高いチームを動かすこと。経営者は既存組織への配慮などで思い通りに動けない面もある」と話す。

 報告書の序「(1)宇宙人から、Who Are Youと問われたら」にいきなり面食らうが、おわりに「2119年とある大学の「産業史原論」ゼミの議論を覗いてみたら」とあり、診断リストと合わせて活用してみたい。

(宮本 輝)

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会報 『BIG EGG』 2019年7月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年7月9日(火) 午後6時〜9時+食事会

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2019年06月29日

FMICS シンポジウム 2019 わたしたちは変わるための努力を束ねます

【5/24更新】参加申込方法を掲載しました。
【6/12更新】最終案内を掲載しました。

高等教育問題研究会(まずはじめよう会) 第35回拡大勉強会
(第714回例会)


ワクワクドキドキ大局観 FMICS 2019  
わたしたちは変わるための努力を束ねます


FMICSシンポジウム2019。高等教育問題研究会FMICSは39年間、仲間とともに、大学の明日を語り合ってきました。
 VUCAの時代。変化が変化を呼んで、想定外のことが当たり前のように起こっています。爪先立ちをして背伸びをすれば、時代の激流に足下をすくわれます。
 FMICS人は、これまで、大地にしっかりと踏ん張り立って、原理原則を大切にしてきました。螺旋状的に積み重ねてきた「大局観」を束ねて、この難局を切り開いていくために、わたしたちは、変わるための努力を惜しみません。
 今年もONEDAYプログラムです。FMICSと言えば、夜が明けるまでディスカッションをすると言われてきました。この伝説と伝統を恵比寿でも再現します。圧倒的な集中力と全てを包み込むあったかさで、明日を活き抜くための「想い」をぶっけあい、ワイワイガヤガヤ、大いに語り合うことといたします。

今年もよかったね!!

 この一言を、一人でも多くの仲間とともに共有します。皆さまには、お仲間、お若い方、そして学生さんをお誘い合わせの上、ご参加くださいますようお願いいたします。

【日時・会場】 2019年6月29日(土)
 シンポジウム 午後1時〜4時50分
  日能研恵比寿ビル 7階プレゼンテーションルーム
  (会報発送作業で利用している会場です)
 パーティー 午後5時30分〜7時30分
   恵比寿・和レストランsacra

FMICS シンポジウム 2019 参加申し込み
  • FMICSシンポジウム参加の申込は、なるべく6月25日(火)までに、symposium@fmics.org 宛に、以下の事項をお知らせ下さい。

    件名FMICSシンポジウム申込+氏名
    本文1 氏名 (ふりがな)
    2 所属 (学生の場合は学部名と学年も)
    3 シンポジウム参加費振込の日付と金額(事前振込の社会人の場合)

  • シンポジウム参加費(パーティ代含)は、6月19日(水)までに参加費を振り込まれる社会人の方は、6,000円となります。それ以降の場合は、当日会場にて7,000円をお支払い下さい。
    【郵便口座】 00100-9-10364 高等教育問題研究会シンポジウム
    【銀行口座】 三井住友銀行 飯田橋支店(888) 普通 5114947
            コウトウキョウイクモンダイケンキュウカイ

  • 学生の方は、事前申込の有無にかかわらず当日払いで 3,000円(パーティ代含)となります。


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2019年06月09日

FMICS BOOK PARTY 6-327 松下 幸之助 『道をひらく』

 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

【日時】 2019年6月15日(土) 午後5時30分受付 6〜8時

【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【指定図書】


【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。



■7月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年7月24日(水) 午後6時半受付 7〜9時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY201教室
 中原 淳 + パーソル総合研究所 (2018)
 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』光文社新書


■8月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年8月7日(水) 午後6時半受付 7〜9時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
 齋藤 孝(2019)『読書する人だけがたどり着ける場所』SB新書

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2019年06月05日

シンポジウムのテーマを考えるために

 時代の変化は、私たちが思う以上に大きなうねりとなっています。「MOOC革命で日本の大学は半数が消滅する」と言われていました。わが国のように、学校歴こそが命という発想は、世界的には非主流です。MOOCのプラットフオームに「ユダシティ」があります。これまでの就活戦略がドラスティックに変わることになります。学習履歴(学位歴)の次は、修了証や資格認定で対応する、ナノ・ディグリーを重視する方向に向かっていくのではないでしょうか。世界では当たり前のスタンダートが、わが国の大学を襲うことになります。

 VUCA(ブーカ):Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧、は大学界にも吹き荒れることになります。近視眼的・表層的に時代を観て、爪先立ったアクションをすれば足元をすくわれます。社会の転換期を迎える中で、各大学・短期大学が社会との契約を根本から見直し、結び直すタイミングにきていると感じます。あたらしい時代は、学生には、AI時代を意識した、美意識のある「可愛がられる力」や「教わる力」を高める教育、「必要な情報を編集する情報編集力」やAIを活用するために必要となる「課題設定力」を求めます。リベラル・アーツ分野や観察力をいかに身につけるかを本気で考えて、カリキュラムを変えることができる大学・短期大学しか残らないのではないかと思います。

 この時代の要求は、私たち大学人にとっても、変わるための努力に他なりません。法改正や規制で大学淘汰の政策誘導も図られる中で、財界が求めるエリート以外を育成するほとんどの大学・短期大学で、この転換について真剣に戦略事項として叩いているのでしょうか。変わることに対して覚悟と勇気が今こそ必要です。大学人一人ひとりが大局観を持ち、原理原則を大切にして、周りに惑わされず信念を持って生き抜かねばなりません。大学が持てる全ての資源を束ねることなく、「私は頑張っています」をいくら束ねても、この時代の波を乗り切ることはできません。

 教員と職員の優位性を問うことがいかに馬鹿げていることか。「学生教員職員三輪車論」を肝に銘じます。打上げ花火的な派手なアクションではなく、学生が着実に活動してきたことを学生とともに整理するきめ細かいサポートを地道に積み上げていくことに注力します。学生の可能性を引き出す役割分担こそが求められているのです。

 らしくしてぶるべからず、「時代を少しでも動かすために、堂々と変わり続けること」を FMICS の今年のモットーにします。時代に先回り。皆さまには、この1年間がワクワクドキドキハッピー×ハッピーに充実したものになりますことをお祈りいたします。

(高橋 真義)

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入試で「死」を考える

 1990年に始まった「大学入試センター試験」は、2020年1月の実施を最後に廃止され、2021年1月からは「大学入学共通テスト」(新テスト)が実施される。取り上げられる機会も多くなる中、2019年5月31日(金)毎日新聞「滝野隆浩の掃苔記」より『入試で「死」を考える』という記事に目が留まった。

 滝野氏が昨夏に出版した「これからの『葬儀』の話をしよう」(毎日新聞出版)が今春の江戸川学園取手中・高等学校(茨城県取手市)の入試に使用、葬儀や墓、そして死生観の変容についての本である。例えば平成期、散骨や樹木葬まで墓の代わりに認められるようになった実情など5000文字以上ある。驚いたのはそのテーマ、最後はこんな設問。〈問10「散骨ブーム」が広まった経緯を100文字以内でまとめなさい。解答には「イエ(家)制度」「自然葬」「法」の3語を入れること〉。

 滝野氏は出題した先生に会いに行き、中高一貫校と聞いてまさかと思って確認したら、なんと中学入試、この問題文に小学6年生が取り組んだ。あっけにとられながら先生に入試や国語教育のことを聞いた。今の子たちは「友情」とか「夢」とかに関する出題をしても、ほぼ完璧に答える。だからあえて「簡単には答えられない」テーマにしたかった。そうすればその子自身の考えを引き出せるし、これから先もっと知りたいと思うかもしれない。さらに先生によると国語の教科書に載る「死」をテーマにした作品は、井上ひさしさんの「握手」くらいだとか。「ナイン」という短編集(講談社文庫)に収録、児童養護施設にいたことのある「わたし」が園長だったカナダ人の修道士との対話を思い出していくストーリー。戦争中のつらい話や「先生、死ぬのは怖くありませんか」と問う場面も。修道士は亡くなり、葬儀に参列した「わたし」の思いを問う問題がテストで出たら・・・滝野氏は「小学生の私はたぶん100文字どころか言葉にできなかったろう」。これまで続いてきた人の死にまつわる儀式やしきたりが今の時代に合わなくなってきた。みんな気づいてはいるけど、どうしたらいいのかわからない。そうしたことを文章を読んだ子供たちがいつかちょっとでも思い出してくれたら嬉しいと滝野氏は結ぶ。

 関連して2019年5月25日(土)毎日新聞「土記」にて青野由利専門編集委員による『人体をコンポストに』という記事を紹介したい。墓じまい、無縁墓、合葬墓、散骨、お墓のあり方の変化を示す言葉をよく見聞きする。そうした変化は日本に特有の問題かと思っていたら、あっと驚くニュースを欧米メディアが伝えていたと青野氏。米ワシントン州が全米で初めて「遺体をコンポスト(堆肥)にすること」を合法化し、知事が法律に署名、施行は来年5月。米国では通常、遺体を保存処理してひつぎに入れて埋葬するか、火葬にするかのいずれか。コンポスト化はそのどちらでもない第3の方法として登場。提唱者として紹介されているのは、シアトルで「リコンポーズ」という会社を設立したカトリーナ・スペードさん。自然のプロセスを利用して体を土に返すこと、短期間で微生物に分解してもらおうというアイデア。では日本だったら?青野氏がスペードさんにメールで尋ねると「日本の文化にもふさわしいのでは?もちろん、人々の感じ方次第だけど」。宗教や文化だけでなく、科学や環境の視点からもお墓を考える。そんなきっかけになるかもしれないと青野氏。今回「簡単には答えられない」テーマと向き合った小学生に未来の大学受験で再度同じテーマを問いたいと思った。

(宮本 輝)

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会報 『BIG EGG』 2019年6月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2019年6月5日(水) 午後6時〜9時+食事会

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2019年05月25日

FMICS 5月例会(第713回例会) デジタル社会(ロボット、AI時代)に求められる人のイノベーション

大学は、可能性の塊の学生が、AI時代を強かに活き抜くためのファンダメンタルズを身に付ける「安全な場」でなければなりません。AIの時代、変化は指数関数的にスピードアップするAIに対して、私たちが食わず嫌いであってはなりません。
指数関数的に拡大していくAIという新しい能力をいかにコントロールし、どのように人間の文化としていくか,現代はAIの能力と同時に,人間の本質が問われている時代でもあるのです。
松原 仁(2018)『AIに心は宿るのか』集英社インターナショナル新書 164p

 AIアレルギーを払拭するための、3月、4月、5月の3回、基礎の基礎を勉強いたします。皆さまには、フレッシュな大学人の皆さま、学生さんには、お声掛けいただきご参加ください。今回も、皆さまと「カード出し」手法により、AIと共生することの意味を深化いたします。

 なお、ご参加にあたり、課題図書を一読されますことをお勧めいたします。

 5月の問題提起は、伊藤忠テクノソリューションズ(株)広域・社会インフラ事業グループ技監 博士(数理情報学) 技術士(情報工学部門) 早稲田大学非常勤講師の野村典文さんです。

■野村典文さんからのメッセージ
 新たな産業革命とも称されるデジタル社会に変化していく世の中で、人は将来への希望と不安を抱えながら時代が流れるままに生きています。しかし、この変化は今までとは比べものにならないスピードでおきています。今まで人が行ってきた多くの仕事は、やがてロボットやAIに取って代わられると言われてすでに3年以上が立ちます。しかし、その準備や人の育成を具体的に考えて行動している機関や組織は未だ多くありません。
 その理由は、デジタル社会とそれを支える仕組み(AIはその一つ)の本質(データが中心)を理解している人が少なく、今までの教育体系をどう変えればよいのかがわからないということが背景にあるような気がします。
 今回は、デジタル社会として政府が描いているSociety5.0(スマート社会)を概観し、そこに求められている人材像(STEAM人材)にフォーカスを当てます。そして、その人材が「なぜ必要なのか」、「必要な能力は何なのか」、「どうやって育成していけばよいのか」を参加者とともに考えていきたいと思います。
 全員参加型のワークショップ形式で実施します。まず、Society5.0の目指すゴールと、それを支える人材(STEAM人材)、テクノロジー(AI/データサイエンス等)を皆さんと共有します。そのうえで、新たな人材とは何か。その育成の方法はどうすれば良いのか。皆さんでアイデアを出し、議論しながら考えていくことでAI、データサイエンスの本質も学ぶことができると考えています。

 ※STEAM人材とは、近年シリコンバレーで提唱されている5つの能力(S:Science,T:Technology, E:Engineering, A:Art, M:Mathematics)を高めた人材のこと。直近は、政府もSTEM(S: Science, T:Technology, E:Engineering, M:Mathematic)からSTEAM(Artを加えた)と言い始めています。

□課題図書
 そもそもAIはデジタル社会を築くの道具の一つに過ぎない。つまりデジタル社会とはどのような社会なのかという点を事前に学習しておいてほしいと思います。そのために以下の2つの本を推薦します。
日立東大ラボ『Society5.0 人間中心の超スマート社会』日本経済新聞出版社
此本 臣吾、森 健、日戸 浩之『デジタル資本主義』東洋経済新報社


【日時】 2019年5月25日(土)
   受付 午後3時30分
  月例会 午後4時〜7時
情報交換会 午後7時10分〜8時40分


【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY304教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【テーマ】 AI入門講座 −3−
  デジタル社会(ロボット、AI時代)に求められる人のイノベーション
  〜ロボット、AI時代に人はどう変われば良いのか そのための人の育成とは何か〜


【問題提起】
  野村 典文 (伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 広域・社会インフラ事業グループ技監
   博士(数理情報学) 技術士(情報工学部門) 早稲田大学非常勤講師)


【ファシリテーター】
  米田 敬子 (文教大学生活科学研究所客員研究員)
  高橋 真義 (桜美林大学名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2019年05月22日

FMICS BOOK PARTY 5-326 『チーズはどこへ消えた?』


 これまで続けてきました「FMICS SD」を発展的にパワーアップするために「FMICS BOOK PARTY」と改組いたしました。ここは、仲間と一冊の本を読むことによって、「本」との出会い、「人」との出会い、「自分」との出会いを楽しむ「安全な場」です。ポストイットを使い、グループワークにより指定図書をより深く読み込みます。

 第5回目の指定図書は、スペンサー・ジョンソン(2000)『チーズはどこへ消えた?』扶桑社 です。 
 *スペンサー・ジョンソン最新刊『頂きはどこにある?』も併読されることをお勧めします。

【日時】 2019年5月22日(水) 午後6時30分受付 7〜9時

【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY204教室
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【進行担当】 高橋 真義 (桜美林大学 名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


■6月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年6月15日(土) 午後5時半受付 6〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
 松下 幸之助(1968)『道をひらく』PHP研究所

■7月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年7月24日(水) 午後6時半受付 7〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY201教室
 中原 淳 + パーソル総合研究所 (2018)
 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』光文社新書


■8月の「FMICS BOOK PARTY」
 2019年8月7日(水) 午後6時半受付 7〜8時
 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)キャンパス SY305教室
 齋藤 孝(2019)『読書する人だけがたどり着ける場所』SB新書

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