2018年06月19日

FMICS SD 315

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)の上、ご持参ください。10分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2018年6月19日(火) 午後6時30分〜8時30分

【会場】 四谷・蔵や
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
*会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2018年06月06日

国際バカロレア入試の新展開<前編>

 横浜市立大学では、2014年度入試に国際総合科学部(国際教養学系・国際都市学系・経営科学系・理学系)にて国際バカロレア資格を有する者を対象とする「国際バカロレア入試」を導入し、この春、この入試制度での最初の入学者が無事に卒業しました。

 この入試制度については2014年7月2014年11月の小欄でも紹介したとおり、分野ごとに同一の筆記試験問題と面接で選抜を行っていた海外帰国生・外国人留学生・社会人対象の特別入試の枠組みに、国際バカロレア資格を有する(見込み)の者を対象とする出願区分を追加したものであり、とりたてて新たな選考方法や試験問題を開発したわけではありません。また既存の海外帰国生入試の入学者の中には、海外のIB認定校で学び国際バカロレア取得を修得した者も、極少数ではありましたが含まれていました。

 ただこの制度を開始するまでは、日本国内のIB認定校に学んで国際バカロレア資格を取得した者は、在籍校が1条校であれインターナショナルスクールであれ、この特別入試の枠組みの対象ではなく、一般選抜やAO入試などで受験することは当然可能ではあるものの、それらの入試制度と国際バカロレア資格取得(とてもハードな世界統一の最終試験がある)との両立の難しさなどから、実際にそうした入試制度を受験する者は、ほぼ皆無でありました。

 2014年度に「国際バカロレア入試」という枠組みを掲げてからは、狙い通りに日本国内で国際バカロレア資格を修得した者が応募するようになり、以来今春2018年度までの国際バカロレア入試での入学者総計11名の大多数は、日本国内のIB認定校(全て1条校)の出身者となりました。年あたりの入学者数はまだ2〜3名程度ですが、2015年の統計で日本国内での国際バカロレア資格取得者数382人(うち日本人258人)なので、それでも日本の大学としては比較的多数の人数を受け入れていることになります。

 なお本学には、国際総合科学部(2019年度から国際教養学部・国際商学部・理学部に改組予定)の他に、古くからの医学部(医学科・看護学科)、そして2018年度新設のデータサイエンス学部があります。

 データサイエンス学部についても国際総合科学部と同様な仕組みによる国際バカロレア入試を実施しましたが、医学部では単純に活用できる一般選抜以外の選抜の仕組みがなかったため、国際バカロレア入試は実施していませんでした。

 しかし2019年度より、医学部医学科でも国際バカロレア入試を導入することになりました。それに際しては、他大学の方法を大いに参考にしながら、難関の医学部医学科に相応しい選抜の仕組みを考案しました。

<中編へ>
(出光 直樹)

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自信が無くなる入試

 最近、高校訪問に出向くと多くの進路の先生方から、今年度の大学入試が厳しかったことを伝えられます。進路指導をしている先生方の中には、大学定員の厳格化が原因で起きた結果だったと気づいていない先生方も多くいます。大学の入試担当の職員と話をすると、あるブランド大学では、例年なら合格を出している受験者の歩留まりを考慮しつつ、6割を補欠合格にしたという話もありました。一番衝撃的だった話は、ずっと定員割れが続いていた大学が、入学定員の140%入学してしまったと慌てていた話でした。この担当者曰く、AO入試と指定校入試は前年並みだったので、一般入試では歩留まりを見越して、ほぼ全員に合格を出したら、ほとんどの受験者が手続きをしてくれた。こんなことは、今までなかったので補助金がカットされるのではないかと焦ったというのです。その担当者に来年の方針を伺うと、来年度は大学始まって以来、初めて補欠合格も視野に入れるというのです。昨年4月FMICSに書いたシャンパンタワー現象が、より下へ下へと流れ落ちた結果だったといえます。こんな話を訪問先の先生方に伝えると、来年はどうなるのでしょうかと質問をされるので、文部科学省の方向性を説明しています。

 「文科省は2016年度から2018年度にかけての定員超過による私立大学等経常費補助金不交付基準の段階的引き下げについて通知する際、2019年度以降については『1.0倍を超える入学者数に応じて学生経費相当額を減額』『定員超過率を0.95〜1.0倍にした大学に補助金を上乗せ』という方向性を示した。」というわけで、来年度は各大学100%を目指すので、首都圏にある多くの大学の入試は、今年以上に厳しくなるでしょうと伝えています。

 最も印象に残っているのは、高大連携の話で埼玉県の校長先生と教頭先生に上記の話をした時でした。この高校は偏差値50くらいの中堅校ですが、近年、四大進学者を増やそうと方針を決め、一般受験で実績をあげると宣言していた高校です。この先生方が私の話を聞いて、ここ数年はAO入試と指定校入試で受験させた方が生徒にとっていいですね。と念を押されたので、大学入試改革もしっかりと方向性が見えてこない状況も説明しつつ、AO入試と指定校推薦入試で受験指導した方が良いとお勧めしました。

 それにしても、今の学生は自信がない自信がないといいつつ、入学段階から自信が失せる補欠合格で入学させて、その後学生のメンタルはどうなるのでしょうか。どうせ自分は補欠だと逃げる学生が増えそうな、いやな予感がします。

 気になるのは、シャンパンタワーの零れ落ちる先の大学は、どの地域まで波及するのか今後関心の高いテーマです。

(秋草 誠)

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会報 『BIG EGG』 2018年6月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2018年6月6日(水) 午後6時〜9時+食事会

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2018年05月25日

出光ゼミ 90 (旧:あざみ野 SD)

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。

●前回4月20日(火)の参加者数は5名。多言語・多文化理解を目的に様々な国からの留学生を講師に活用する宮崎大学の公開講座THE世界大学ランキング日本版の「国際性」「教育充実度」が突出する国際教養大学の歴史的事情、ベネチア大学(イタリア)への交換留学、「『日本人雇いたくても集まらず…』留学生ら違法に雇用容疑で社長書類送検 福岡県警」といったトピックスが寄せられました。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は8部程お持ちください。当日、会場でのコピーにも対応します。

【日時】 2018年5月25日(金)午後7時〜9時+懇親会

【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス Y305教室

【参加費】 100円+懇親会3000円程度(収入による増減あり)

【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学)
 naoki(アットマーク)idemitsu.info
 http://n-idemitsu.seesaa.net/category/25588543-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2018年05月19日

FMICS 5月例会(第700回例会) 学生の自信の芽・可能性の芽を育てる 適温組織を創る 教職員の協働を考える

■高等教育問題研究会FMICS創会から38年、重ねた月例会は700回となりました。まだまだ、先は長いぞと気持ちを新たに前進あるのみです。皆さまには、何卒、よろしくお願いいたします。

■記念すべき700回目のFMICS 2018年5月例会の問題提起は、活動拠点を名古屋以西においておられる人事コンサルタントの荻野恵市さんです。一緒に、桜美林大学大学アドミニストレーション研究科で学びあった仲間です。企業人と大学人の複合的視座は、魅力的、教えられることばかりです。何度も、事前打ち合わせをしました。厳しい時代に直面している今、今こそ確認しなければならない原理原則を皆さまと確認します。お一人で多くの皆さまとワイワイガヤガヤとディスカッションできればと期待しています。

■荻野さんからのメッセージです。
 「大学改革」という言葉がすっかり定着しました。しかし、大学改革に成功する大学と一時的な大学改革に終わってしまう大学があります。この違いはどこから来るのでしょう?
 例えば、一時的な大学改革に終わってしまう大学では「中期経営計画の数字・教学PDCAの達成に向け、数字を取り揃える、アリバイ作りの業務に疲れました。PDCAは形だけなんですよ」という職員の方の声をしばしば耳にします。
 学生への想いを強く持っているにもかかわらず、PDCAマネジメントの導入により、PDCAに振り回され、現実の業務と学生への想いとのギャップに消耗し、大学人としてのやりがいが失われているのです。
 大学でも数値目標管理・PDCAの活用は避けられない事実です。しかも、中期経営計画やPDCAに振り回されている場合ではありません。
 何故なら、大学淘汰の時代、大学の300は淘汰されると言われはじめているからです。
 18歳人口の減だけではなく、景気の陰りが、私立大学に子弟を送り込んでいる中間所得層の親たちの可処分所得を押し下げます。
 まさに大学の生き残りをかけて、大学教職員の知恵と行動力が試される時代がやってきます。数値目標管理・PDCAに振り回されることなく、学生の可能性の芽を出させる適温組織=安全な場を創るために、職員と教員の関係について、働き方改革の相談の中から見た、PDCAを高速回転することの弊害で苦しむ民間企業の例を交えながら、皆さまとご一緒に考える機会にします。
 皆さまには、荒海を乗りきる「大学改革」を成しとけるための大学教職員の員の理想の関係について考えてきていただきたくお願いいたします。


【日時】 2018年5月19日(土)
  受 付 午後3時30分
  研究会 午後4時〜7時
  懇親会 午後7時30分〜9時

【会場】 桜美林大学 四谷(千駄ヶ谷)キャンパス 1Fホール
   (JR 千駄ヶ谷駅 徒歩6分 / 地下鉄 北参道駅 徒歩5分)

【テーマ】 学生の自信の芽・可能性の芽を育てる
   適温組織を創る 教職員の協働を考える


【問題提起】 荻野 恵市 (人事コンサルタント)
  司会 高橋 真義 (桜美林大学名誉教授)

【参加費】 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
 *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。

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タグ:荻野 恵市
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2018年05月15日

FMICS SD 314

■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望いたします。新聞・雑誌等から教育&経済トピックスを持ちより、侃々諤々とディスカッションいたします。トピックスは、厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)の上、ご持参ください。10分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2018年5月15日(火) 午後6時30分〜8時30分

【会場】 四谷・蔵や
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩1分)
*会場の予約名は「フミックスの高橋」です。


【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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2018年05月01日

日本高等教育学会と大学教育学会

 来る6月前半の週末、我々大学人に縁の深い学会の大会が、首都圏で相次いで開催されます。

■■日本高等教育学会 第21回大会■■
2018年6月2日(土)〜3日(日)
会場:桜美林大学 町田キャンパス
参加費:6000円(会員・非会員問わず)
※5/14(月)までにWebで事前申込&クレジット決済すると5000円に割引。
※3日(日)午後は無料の公開シンポジウム。
「大学経営人材のプロフェッショナル化をどう進めるか−SD・教職協働の制度化を踏まえて−」

■■大学教育学会 第40回大会■■
2018年6月9日(土)〜10日(日)
会場:筑波大学 筑波キャンパス
参加費:6000円(会員・非会員問わず)
※5/11(金)までにWebで事前申込&5/18(金)までに入金すると5000円に割引。
※学生割引あり(社会人学生・大学院生も、学生としての所属で登録すれば学生料金で参加可能です)

 いずれの学会の大会も、会員による自由研究発表や、学会で設定したシンポジウムなどが行われますが、大学教育学会ではそれに加えて、参加者もインタラクティブに議論する「ラウンドテーブル」や「ワークショップ」といった企画も行われます。

 両学会とも、大学やその営みを研究対象とする学会でありますが、シンポジウムや自由研究発表のテーマを見ると、重なる部分もあるものの、その成り立ちを反映した違いも見て取れるでしょう。

 日本高等教育学会は、1997年7月に高等教育の研究者が中心となって発足したのに対して、大学教育学会は、元々1979年12月に一般教育担当の教員や組織が中心となって一般教育学会として発足し、1997年6月に大学教育学会と改称してからも、教育学の研究者よりも文系理系の様々な分野の大学教員が多く集まっています。

 また近年は、両学会ともに事務系の職員も入会していますが、日本高等教育学会では政策動向に関心のある職員や政府機関の職員が、大学教育学会には学務系の業務に関わる職員が多いように見受けられます。

 2週連続で両方参加するとなるとなかなかの出費と時間的負担にはなりますが、大学の様々な課題や取り組みについての情報が一堂に集まる機会です。会員にならなくとも大会に参加可能ですので、お近くの皆さまは、ぜひ足を運んでみてください。もちろん私は両方とも参加です。

(出光 直樹)

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学歴フィルター対策

 3/12(月)毎日新聞のネットに「<就活>ネットで暴露された「学歴フィルター」」というタイトルでニュースが流れました。『学生から、「企業の採用ページを見て、何月何日の何時から説明会の申し込みを受け付けますとあったので、その時間にサイトにアクセスしたところ全部満席でした。どうなっているのでしょうか」その質問に続けて、「うちの大学はフィルターではねられているのではないですか」と。キャリアセンターの職員が企業の採用担当者に尋ねると「フィルターなどかけていません」という答えが返ってくる。その言葉を信じて学生に伝えるしかない。ところが最近、ある私大の女子学生が企業の説明会に申し込んだところ「満席」の表示が出たのに、「早稲田大学の学生」としてエントリーしたら、「空席」の表示が出たというのだ。かつては「指定校」制度というものがあったとも言われる。真偽は不明だが、旧帝大や早慶、上智、理科大、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)までは受け付けるが、それより偏差値の低い大学からの応募は受け付けない、というものである』

 このニュースで気になったのは、果たしてフィルターが存在しているのかという議論より、大学のキャリアセンター担当者の対応です。企業に尋ねても、フィルターが「ある」とはいうはずがありません。それを鵜呑みにして、学生に伝えてしまうことに問題があると感じています。「ある」のか「ないのか」よりも、卒業生の当該企業への実績をしっかりと伝えれば、学生は「ある」ことに気づくはずです。

 たとえば、上記の指定校は少し幅が狭いですがもう少し拡大していたとしても、業種にもよると思いますが7〜8割の私大はフィルターをかけられていると考えてもいいのではないでしょうか。だとしたら、フィルターをかけられている大学の立ち位置はどうなりますか。ほとんどの大学は学生募集時には、就職率を謳っているはずです。もちろんフィルターの話など一切なしです。これを「おかしいと」という話をするつもりはありません。上位の大学に有利な基準や評価で比較されている現状から抜け出す策を考えればいいと思います。その7〜8割のいくつかの大学と連携して、連携した大学に有利な基準や評価を見つけて発信することも現状を打破する策としては、有効だと思います。なによりも、就職率が高いという撒餌を使って募集した学生たちを、社会で通用する基準や評価をつけて、社会に送り出す大学という立ち位置が見つけられたら、7〜8割大学から抜け出せるのではないでしょうか。学生は一生○○大学卒業という看板を背負うことになります。職員はこの看板のブランドをいかにあげるか、考えたいものですね。

(秋草 誠)

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会報 『BIG EGG』 2018年5月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

【日時】 2018年5月1日(火) 午後6時〜9時+食事会

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